唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
MB-D11の模造品にご注意を
Nikon(ニコン)から、D7000用のマルチパワーバッテリーパック、MB-D11の模造品が出回っている国・地域があるので注意をするようにと告知がなされた。以前から、充電器やバッテリーパックなど、高度な技術を必要としない製品の偽物が多数出回っているが、それを承知で、廉価だからと購入しているのならば良いが、くれぐれも騙されたりしないように。心配な方はニコンのこちらのページで確認を。
しかしだ、今回話題になったMB-D11、D7000本体の実売価格が90,000円程(郷秋<Gauche>調べ。以下同様)だと云うのに、バッテリーパックが高価に過ぎるのではないか。28,000円程と云う価格は本体価格の1/3に当たり、「ただの」バッテリーケースだとしたら、どう考えても高過ぎだと、郷秋<Gauche>も思うぞ。
でもだ、実はこのマルチパワーバッテリーパック、2本目のバッテリーを収納するだけではなく、縦位置写真撮影時に実に便利な、郷秋<Gauche>お勧めのオプションなのである。
つまり、こう云う事である。縦位置の写真を撮ろうとした時に、カメラの構え方には二通りある。一つは前に構えたカメラを反時計まわりに90度回してシャッターボタンを上にし、右手首を額の前に持って行ってシャッターボタンを押す方法。もう一つはカメラを時計回りに90度回転させてシャッターボタンを下に持って行く方法だ。郷秋<Gauche>は反時計まわりで撮ることが多いが、時に時計回りで撮ることもある。
いずれにしても、横位置で撮影することを前提に設計されたカメラで縦位置の写真を撮るのには実に不安定な「構え」を強いられることになる。そこでマルチパワーバッテリーパックの登場である。これにはシャッターボタンだけではなくメインとサブ、二つのダイヤルが装備され、更にはAFポイント移動用のスティックもついているので、横位置の時とまったく同じ感覚で縦位置の写真を撮ることができるのである。
郷秋<Gauche>は、D200以降はずっとこのマルチパワーバッテリーパックを愛用している。それまでは縦位置の写真が苦手だったのだが、バッテリーパックを使うようになってから縦位置の写真を撮ることが多くなり、今では横位置を5枚撮ったら縦でも2枚は押さえておくと云う程に縦位置の写真をたくさん撮るようになった。たくさん撮るようになればフレーミングだって当然(多少は)上達する。
ただし、このバッテリーパックにも注文を付けたい点が一つだけある。それば、露出補正用のボタンも付けて欲しいということだ。縦位置状態、つまりバッテリーパック側のシャッターボタンに右人差し指を乗せた状態では、露出補正が出来ないのである。そのために、ボディ本体のシャッターボタンに指を置いたまま反時計に90度回して撮影し、露出補正を試して、補正量が決まったところでバッテリーパック側のシャッターボタンを使いだすと云う事がままある。ボタンの一つくらい増やすのは容易い事だと思うので、是非とも改善頂きたいものである。
そうそう、もう一つメリットがあった。そもそもの目的通り2本のバッテリーを装着することになるので、一泊二日くらいの撮影では予備のバッテリーやチャージャーを持って行かなくても良い事。撮影のスタイルにもよるけれど、最低でも1500コマは撮ることができるのは心強い。最初に書いた通り、本体価格と比べると決して安くない買い物だが、それ以上に写真の幅が広がるので、お持ちではない方には是非ともお勧めしたいオプションである。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、蜜を吸う前に、吸うべきポイントを探すために(かどうかは判らないが)、ホバリングしながら花を観察する、蜂(蜜蜂ではないように見える)。ちなみに、ピーカンだったこともあり強い影が出て、更には白い花弁が完全に「飛んで」しまった。回りが比較的暗い中に白い被写体がある場合には、-1程度の露出補正が必要である。今日の一枚は、露出補正をしないとこういうダメ写真になると云う、作例(^^;