唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
馬子にも衣装で煙に巻く
今週末に開催される、ちょっとした写真展に出品することになった。最初は2点と云う話だったが会場の壁の長さに対して出品者が少ないので3、4点用意して欲しいと云う事になった。困った。最初の2点も消去法でようやく残ったものであり、積極的に見ていただきたいとか、見ていただけるようなものではないのだ。だと云うのに更にもう1、2点とは、まったく苦しいのである。
が、こう云う時の奥の手が、実はある。まっ、写真展なのだかから当たり前ではあるが「額装」する。写真の大きさの倍以上の大きさのフレーム、つまり、大きな黒いマットに囲まれると、駄目な写真もそこそこに、そこそこの写真はまずます程度に見栄えが上がる。更にプリントが波打たないように裏打ちすると、糊付けしてアイロンを当てたシャツのように「パリッ」して好感度がアップする。
プリントを裏打ちし、大きめのマットでの額装を施すと、たいしたこともない写真も「作品」のように見えて来るからあら不思議。馬子にも衣装とは、まさにこの事であるが郷秋<Gauche>は今回、更に「見てくれ」を良くするために、いつものEPSONクリスピアではなく、コスモインターナショナルのピクトラン「局紙」を使ってみた。和紙のような紙で、これにプリントすると、写真ではなく絵画のようにも見えるから不思議。クリスピアの倍ほどの値段も頷ける。
ますます見栄えが良くなった「作品」だが、郷秋<Gauche>は更に見る方を煙に巻くために、もう一つ手を打つことにした。それはタイトルである。なんと、イタリア語のタイトルを用意したのである。一見、見栄えは良いが何が写っているのか良く判らないような写真にイタリア語のタイトルでは、見る方はまったく何が何だか分からなくなる。まっ、そこが郷秋<Gauche>の狙いなのである(^^;
ただ一つ心配なのは付けたタイトルに文法上の間違いがあるのではないかと云う事。イタリア語の得意な方が来場されないことを願うばかりである。blog読者の皆さんには来週以降、画面の上でご覧いただくようにしたいと考えておりますので、空虚な写真をいかにして作品ぽっく見せたのか、そのインチキ写真の登場を楽しみにお待ちくださいませ。
と云う訳で、例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、知らない人に珍しい、知っている人には懐かしい、黄色いコスモス。