唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
答えは「ロイター」にあった
昨日書いた、ニコンからタイの洪水被害に関する第4報 と題する小文の最後に「ならば利幅の大きいD700とD300Sの後継機の発表・発売を急いだ方が良いように思うのだが、何故かいずれもなかなか出て来ない。どうなっているんだろうね。」と書いた。タイの工場でD800を作っている訳じゃないのにどうしてD800の登場が遅れているのかと云う事なのだが、その答えを11月28日付けの「ロイター」で見つけた。まずは、そのロイターの記事をご覧頂きたい(Click here)。
D800にはソニー製の36メガピクセルのイメージセンサーが搭載されることになっている。そのソニー製のイメージセンサーはタイのハンガディ工業団地にある半導体工場で生産されている。その工場が洪水被害に合って操業が停止している。ソニーはハンガディ工場で生産していたイメージセンサーを国内の熊本工場で代替生産する準備を進めており、年明けから生産を開始し、春から本格稼働する見通しだと云う。
つまりだ、デジタルカメラにとって最も重要なパーツであるイメージセンサーが納入されないために、ニコンはD800を製造したくてもできないのである。11月11日に予定されていたソニーのNECX-7が「発売日未定」(10月20日発表)となったのと同じ理由なのだ。どうしてこのことに気付かなかったのだろう。ほんの少しだけ想像力を働かせればすぐに気が付くことだったのに。
と云う訳でD800は、ソニーの熊本工場でのイメージセンサー代替生産が始まる2012年早々、あるいは本格稼働となる春以降にならなければ登場しないのである。
今日の一枚は、デジタルカメラの心臓部、イメージセンサー(正確には、見えているのはローパスフィルターで、その奥にイメージセンサーがある)。ミラーレスはレンズを外すとすぐに現れるが、一眼レフはその前にミラーがあるので、ミラーアップしないとイメージセンサーは見えない。D70時代には、時々ミラーアップしてブロワ―でゴミを吹き飛ばしていたものだけれど、D200以降は超音波で付着したゴミを振るい落とす装置が導入されたのでイメージセンサーにお目にかかる機会はすっかり無くなった。