ブエミとアルグエルスアリが失業

2011年、セバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリと共に戦ったトロ・ロッソが、2012年はダニエル・リカルド(オーストラリア)とジャン・エリック・ベルニュ(フランス)と云う、共に21歳の若いドライバーで20戦を戦うことを明らかにした。つまり、ブエミとアルグエルスアリは失業なのである。

 

2011年シーズン、アルグエルスアリは26ポイント、ブエミは15ポイントを獲得するなど、ザウバーには僅かに及ばなかったものの、中堅チームとしては良く戦ったのではないかと郷秋<Gauche>評価していたのだが、結果としては両名共に解雇の、びっくりのニュースである。

 

F1の世界は速いだけでは生き残れない過酷な世界なのは事実。つまり、今シーズンあるいは来シーズンに、チームの為の資金を持ち込めるドライバーがいたとすれば、それがまったく問題にならないほどのドライバーでない限り、多少の速さよりも資金調達力が優先されるのが今のF1。スクーデリア・トロ・ロッソが、多少の経験よりも資金調達力を優先した結果なのである。

 

もっとも、この考え方が間違っているとは云えないのも事実で、「そこそこ速いドライバーだけれど資金が無い→マシンンの開発が進まない→いつまでたってもテールエンドの動くシケイン」と云う悪循より「まだ十分な速さは発揮できていないがポテンシャルを秘めた若いドライバーが大量の資金を持ち込む→マシンの開発が進む→ポテンシャルが現実の速さとなりチームは大量ポイントを獲得→新たなスポンサーが更なる資金を提供→ますます速くなる」と云う両循環の方が良いことは間違いのない事実なのだ。

 

2012年のドラーバーは既にほぼ決まり、TBATo Be Announced)としているのはフォース・インディアの2席と、ウィリアムズとHRT1席ずつ、合計4席のみ。残念ながらブエミとアルグエルスアリの2012年は、良くてサード・ドライバーと云うのとになるな。まったく気の毒だ。

 

 

例によって記事本文と何の関係もない今日の一枚は、例の東京都某所の夕焼け。遠くの山並みは丹沢山系、手前の森は武蔵野最南端の森。人工物が入らないように慎重にフレーミングした一枚である。

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