唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
カレンダーの試作品完成
ふた昔前と比べると、無いに等しい程だけれど、それでもこの時期になると多少のカレンダーがオフィスに送られてきたり、「年末のご挨拶」と称した(大抵は「ホントは来たくないのに」と顔に書いてある)取引先が持参したりする。繰り返しになるが、ふた昔とは数が違うだけではなく、内容も相当違う。つまり。かなり「落ちている」。そんなカレンダーをめくりながらの、「家に持って帰りたいと思うようなものがないよね」との独り言が、オフィスのスタッフの耳に届いたらしい。
「自分で作ればいいじゃん」
そうだ、自分で作ればいいんだ。と云う事で、自分で作ってみようかと思った郷秋<Gauche>は、まずは「富士フイルム」と「カレンダー」をキーワードに検索してみた。やっぱり、富士フイルムはこういうサービスとちゃんと提供していた。フィルムや印画紙のラインナップはどんどん縮小されてはいるけれど、その代わりにデジタル時代に相応しい、「あったらいい」と思うサービスをちゃんと提供している(see here)。富士フイルムは、そう、大した会社なのである。
注:一般名詞としては「フィルム」だが、会社名は「フイルム」である。
ところがこのサービス、問題はそのお値段。郷秋<Gauche>が考えていた、CDケースの蓋をくるりと回転させてカード形式のカレンダーを入れるタイプは、6枚綴り(2ヶ月で1枚)が1200円、12枚綴りが1900円もする。しかもボリュームディスカウントもないようだ。ワンオフならいいが、たくさん作って配りたい場合にはとても手がでるお値段ではない。で、結局、全自作してみようかと云う事になった。
結果としては、実にまったく簡単であった。まずはExcelのシート上に、出来上がりのアスペクト比(縦横比)に合わせた枠の罫線を引き、その中に写真が入る部分を空けて、バランス良く二ヶ月分のカレンダーを書き込み、その月に相応しい写真の挿入して、まずは出来上がり。問題はこのデータをいかに綺麗に(写真画質で)プリントするかであるが、郷秋<Gauche>は次のような手順で処理することにした。
1. 出来上がったExcelのファイルをPDFファイルで保存。
2. 1.で作ったPDFファイルをPhotoshop(エレメンツでOK!)で開く。
3. Excelのシート上に引いた用紙の範囲の罫線の内側部分をトリミングする。
4. トリミングしたデータをjpeg形式で保存する。
5. 4.で作ったjpegのデータをプリントする。
以上の作業で出来上がったカレンダーがこれ。あとはカレンダーを間違わないように書き換え、その時期に相応しい写真を入れれば1年分、全6枚があっという間に完成する。
出来上がりサイズを2Lとしたが、アスペクト比が多少違う(わずかに長細い)A4やKG・ハガキサイズにプリントする場合には、Excel上での作業の時点で、行間や左右の余白部分の広さを調整する必要が生じるが、特に難しい作業ではない。仕上がりサイズのいかんに関わらず、プリント時の「ケラレ」寸法を考慮して上下左右の余白の大きさを決めなければならないのが、ちょっとだけ難しいかも知れない。「お家プリント」の場合はカット&トライでいかようにも調整できるが、「お店プリント」の場合には「ケラレ」が大きくなるので要注意である。A4以上のサイズならば、12ヶ月分のカレンダーを1枚に書き込んだ「一枚物」も同様の作業で作ることが可能だ。あなたもお気に入りの写真で「マイカレンダー」を作ってみてはいかがですか。