唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
クラシカルに聴く、ザ・ビートルズ(その2)
今日ご紹介するのは、(多分)今は無き弦楽四重奏団「東京ユースカルテット」が演奏するアルバム「ザ・ビートルズ」。
弦楽四重奏曲「ザ・ビートルズ」
BANDAI MUSIC APCE-5478 / Oct. 1996
もう16年も前に購入して随分聴き込んだCDではあったけれど、あらためてライナーノーツを読み返して、また現在入手可能なのかどうかを知るためにネット上の情報を検索して、びっくり驚いたことが三つもあったぞ。
まず、その一。東京ユースカルテットのメンバーが全員N響団員であることは記憶にあったのだが、チェロがなんと藤森亮一さんであったこと。これは今日の今日までまったく気が付かなかった。藤森さんと云えばN響のトップを務めるだけではなく室内楽やソロ、チェロアンサンブルでも大活躍の、日本を代表するチェリストの一人である(ついでに云えば、郷秋<Gauche>と藤森さんとはFB友だちだ。えっへん)。
その二。ライナーノーツの中にメンバー四人の写真が掲載されているのだが、何と藤森さんがマッシュルームカット(に見える)! 今では、楽器を持っていなければ「銀行員」でも通りそうな髪型の藤森さんが、録音当時はマッシュルームカット(^^)。ザ・ビートルズを録音するからと、ジョークでそうしたのかどうかは謎。ちなみに録音は1990年4・5月。
その三。このアルバムはレーベルをいくつか渡り歩いたおり、最初は1990年7月にアポロンレーベルから。その次はバンダイ・ミュージックエンターテインメントに移り(郷秋<Gauche>が持っているのは、このレーベルから1996年に発売となったもの)、そして最後がアニプレックスで現在は廃盤。で、何に驚いたかと云うと、現在の中古品の価格。驚くなかれ、アマゾンの情報によれば最も安い物でも8,500円、最高がなんと38,000円!
余りの驚きに三つのびっくりを先に書いてしまったけれど、肝心な演奏はと云えば、昨日ご紹介した1966カルテットの皆さんとファンの皆さんには誠に申し訳ないけれど、東京ユースカルテットの方が上でしょうか。一人一人の技量のみならず、すぎやまこういち氏の編曲が素晴らしい。どのくらい素晴らしいか、ぜひお聴き頂きたいと思うのですが現在は中古品でしか入手できず、それも最廉価8,500円では、聴くことも叶いませんね。