デビュー25周年記念長谷川陽子チェロの個展2012

 今日は素晴らしいチェロを堪能してきました。野平一郎さんのピアノも素晴らしかったです。ラフマニノフノのソナタは19年前に今日と同じ野平さんのピアノで録音されており、郷秋<Gauche>の愛聴盤の一つですが、野平さんの生ピアノは今日が初めてでした。素晴らしく良いですね。

 ファンの皆さんからのリクエストを取り入れてのプログラムとのことでしたが、ラフマニノフ、シャコンヌ、カルメンファンタジーはリクエストと関係なく決まっていたプログラムだったと思いますから、リクエストからはカサドの「愛の言葉」とカザルスの「鳥の歌」のみと云う事になります。それにしても、「鳥の歌」から間をおかずに「カルメンファンタジー」の演奏が始まる意外な展開にはいささか驚かせられました。

 リクエストからの曲が少なかったことからなのでしょう、アンコールではおそらく希望が多かったと思われるピアソラの「天使のミロンガ」と「リベルタンゴ」、そして最新のアルバムの最後に収められているシューベルトの「夜と夢」が演奏されました。アンコールの三曲も聴き応えがありました。次のアルバムは「ピアソラ?」と云う妄想が・・・

 シャコンヌは演奏を「見た」のは今日が初めてでしたが(以前に聴いた時にはステージ袖にいたので「見て」いない)、勿論聴いてもわかることとは云え、演奏を見てみれば、取り分け左手の動きは超人的であり、なるほどこれまでチェロで演奏した方は少ない訳だと大いに納得した次第でありました。

 いやいや、大満足の今日の演奏会でありました。

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