Facebookのカバー写真を考える

 ご存じのように、Facebookはすっかりテンプレートが出来上がっており、ユーザーが記事を書き込み写真をUpすると、FBが「こんな感じどう?」とばかりに、勝手にレイアウトしてくれます。つまりユーザーが勝手にデザインを変えることが出来ないようになっている訳です。

 そのFBの中でほとんど唯一ユーザーが自由に作り込めるのがカバー写真です。ところがこのカバー写真の大きさが851ピクセル×315ピクセルと超横長な特殊なサイズとなっています。どのくらい特殊なのかと云うと、普通の写真のアスペクト(縦横)比が3:2(一眼レフ/はがきサイズ)とか4:3(コンパクトタイプ/L版)なのに、何とおおよそ8:3もあるのです。ハイビジョンでさえ19:8ですからね。

 で、約8:3の横長スペースに普通の3:2とか4:3の写真を送るとどうなるかと云うと、横方向を合わせて、縦方向は写真の中程をトリミングしたような状態で表示されるのです。空と雲がやけに多いカバー写真を見かけることが多いのはこのためです。それでも横長の写真はまだ良い方で、縦長の写真を使うと空と雲だけと云う状態になりがちです。縦位置写真の場合には、その下の方に見てもらいたい人物や建物、山や花や木々があることが多いからです。

 「青い空の下の白い砂浜に立つ私を見て欲しい」のに、なぜか空と雲だけの写真が表示されてしまうのは(いや、空と雲が悪いと云っている訳では無いのです。それはそれで素晴らしく美的ですから)このような事情があるからなのです。では、どうしたら見欲しい写真が見て欲しい通りに表示されるのか。実は至極簡単な事なのです。

 最初に書いた通りカバー写真の大きさが851ピクセル×315ピクセルですから、見て欲しい所を中心に、851ピクセル×315ピクセルにトリミングした写真を送るのです。ただし、それでも相当横長の写真ですから、最初からFBのカバーを意識して撮った写真ではないと、なんとなく収まりが悪くなってしまう事が多いのも事実ではあります。

 そんな時、あるいは右下に来るプロフィール写真でカバー写真の大切な部分が隠れないようにしたい場合などには、以下のようにすることでアスペクト比が2:1と多少横長加減が緩和され、なおかつ顔写真でカバー写真の大切な部分が隠れるのを防ぐことが出来ます。


 基本的には超横長にトリミングしても違和感のない絵柄だけれど、左端にある風車がプロフィール写真で隠れてしまいます。


 これは現在、郷秋<Gauche>がFBのカバー写真としている例です。この姫蔓蕎麦(ひめつるそば)の写真は851ピクセル×315ピクセルにトリミングすることも出来る絵柄でしたが、姫蔓蕎麦の解説を書きたくてこのように左端部分を赤系の単色(蔓の赤の部分と同じ色)で塗りつぶしています。

 トリミングは、カメラを買った時に付いて来る「おまけ」の画像処理ソフトでも簡単にできます。せっかくのカバー写真ですので、お気に入りの写真を意図するままにご覧いただくために、ちょっとひと手間かけてみてはいかがですか? また、上の例のような画像を作るのもそれほど難しいことではありません。チャレンジしてみたい方のために、寸法を記しておきます。

 カバー写真全体の大きさは既に書いたように851ピクセル×315ピクセルです。そして左端の顔写真が来る場所の横幅は216ピクセルがベスト(プロフィール写真がちょうど真ん中に来ます)。と云う事は、カバー写真本体は635ピクセル×315ピクセルと云う事になりますからほどほどの横長となり、見て欲しい部分を中心としたトリミングも随分とし易くなります。

 以上、おせっかいだとは思いながらも、空と雲がやけに多いカバー写真だったり(それを意図しての事なら良いのですが)、あろうことかカバー写真を入れていない方のためにあえて書いた、今日の駄文でありました(^^;

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