弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

引き続きギリシャ問題

2015年07月12日 | 日記

ギリシャ危機問題をフォローしてきて、言葉は良くないが、
馬鹿らしくなってきた。

チプラス首相はEUの要求する緊縮策の拒否を訴えて国民投票まで実施し、国民は
首相の意向にそって拒否の投票をした。
ところがチプラス首相はEUから三度目の最後通告を受けて、自らが訴え、かつ
国民が支持した緊縮ノーに全く相反する緊縮イエスの案をEUに提出し、かつ
議会にも緊縮イエス案の賛成を求めたのである。

ここをどうぞ。
国民の意思は全く無視されたのであり、チプラス首相にいたってはいったい何が真意なのか
全く分からない。

また、EUもこれまで何度も失敗した緊縮政策が、国民が明確に否定し、やる気がないと
見ざるを得ないにも関わらず、緊縮案(の作文)が提出されたから、やる気があると
認めて追加支援をするというのも(まだ決まったわけではないが)いい加減なように思う。

でもこれが政治の場の現実なであろう。
というのは、ギリシャの財政破たん問題はEUだけの財政だけの問題ではなく、ウクライナ問題を
通じてアメリカ、ロシアも絡んでくるからである。

結果がどうなるにしろ、そういう現実がオープンになり、勉強できたということは歓迎できることである。