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ガーター勲章の言葉 Honi soit qui mal y pense

2022年06月14日 | 日記

イギリスで13日毎年恒例のガーター勲章セレモニーが開催された。ここ
ガーター勲章はイングランド最高の勲章である。
そして、テレビ等でよく見るローブがある。
ローブの胸元には丸いマークがついている。これがガーターである。
そこには文字が見える。

かなり前に気になって調べたことがあった。
最高の勲章に「悪意を抱くものに災いあれ」のような言葉がなぜ刻まれているのだろうかと?

由来の肝心の部分をWikipediaから

Honi soit qui mal y pense は中世のフランス語という。
コトババンクでは「思い邪なる者に災いあれ」となっている。
もう少しくわしく説明するものもあった。エドワードはガーターを足元に置いて
「今日は笑っている人は、明日着ることを誇に思うだろう。このバンドは
嘲笑している人たちが熱心にそれを探しているような名誉で着用されるからだ」と言ったと。
そして「悪いことを見ている人に恥をかく」という意味だとあった。
あるいは、英語に直訳すると
「may he be shamed who thinks badly of it」であり、日本語では
「それについて、悪く思う者(反対する者)には、恥辱が与えられるだろう」という感じ
というのも見た。
現代の多くの学者の見解では、この言葉と、象徴としてのガーターは、
「王がフランスに領土権を持つことについてとやかくいうな」という意味という。
何となくわかった気がする。

今では「悪しき思いを持つ者には、災いがあるであろう」という一般的格言の用法で使われるという。

原文のままの「オニ・スワ―・キー・マル・イ・ポンス」(アバウトな読み方)が腹落ちした。

ガーター勲章の頸飾の先端につける記章は白馬に乗って竜を退治する聖ジョージの姿である。
併せて考えると、なんとなく意味が分かる。
「悪く思う者には、恥辱が与えられるだろう」的な意味が濃厚かなと思う。

「オニ・スワ―・キー・マル・イ・ポンス」は、「思いっ切り」を与えてくれる言葉である。