妻一人 子一人 と 一匹

2005.9.26 『妻一人 子一人』としてスタート
2010.3.18、2021.8.28、2023.3.26 改変

ベスト盤

2016年07月17日 14時46分23秒 | Weblog
「ベスト盤を買うヤツの気が知れない」と、ある音楽番組(?)で出演者が言っていた。

「名曲が収録されているアルバムを聴いてこそ、そのアーティストの作品のすばらしさを味わうべきであって、

いわゆる”いいとこどり”のベスト盤を聴いて、そのアーティストを理解したつもりでいる奴はけしからん!」

というのが、その真意のようだ。

なるほど、その通りかもしれない。いや、その通りだ。

しかし私は、気になるアーティスト(特に洋楽ポップス&ロック)の作品は、ベスト盤で満足してしまう。

一度ジミヘンの生前に発表されたアルバムをすべてそろえたが、すぐに手放してベスト盤に買い替えたこともある。

ベスト盤は便利だ。聞きたい曲がほとんどすべてそろっている。

これこそが、私がマニアになり切れない理由なのだろう。

アーティストの名前はたくさん知っていても、その人、あるいはグループの作品について、深いところまで語ることができない。


私の場合、音楽だけに限らず、興味の持った対象を深く深く研究して、すべてを知り尽くしたい気持ちだけはあるのだが、

どうやら行動が伴わない。もうこれは性分だから仕方ないやと、最近はあきらめることにした。

そんなわけで、近くのブックオフで、「超訳 ニーチェの言葉」を購入。

この本も、フリードリヒ・ニーチェの数ある著作の中から、抜粋して紹介するといったものである。

ニーチェと言えば、『神は死んだ』、『ツァラストゥストラはかく語りき』、晩年は発狂して死んじゃった・・・くらいしか知らなかったが、

このベスト盤、いやベスト版を読み始めてみたが、大変面白い。やっぱりこういう理屈っぽいのが好きなのね、私は。

これをキッカケにして、ニーチェの著作を次々と読破していくのかというとそうでもない。きっとベスト版だけで満足してしまうだろう。


繰り返しになるが、知り尽くしたい気持ちだけはあるんですよ、私は・・・(言い訳)