次男が幼稚園から持ち帰ってきたRSウイルスで家族4人が壊滅状態だった3連休、
比較的軽症だと思っていたが、週明けから容態が急変し、絶不調のまま網走市へ
一泊二日の出張へと向かうこととなった。
前々日から咳がひどくなり、熱が上がってきて暑苦しくなって、
2、3回目を覚ますという悲惨な状況だった。
RSウイルス感染症と診断された次男(3歳)は、4日間38度台後半から39度の熱が下がらなかった。
汗が出ないので体温が下がらないのだ。体力がない0~2歳児にとっては、注意を要するウイルスである。
年齢を追うごとに、その危険性は少なくなってくるそうで、長男(9歳)は微熱が出た程度で、
学校を一日欠席しただけだった。ただし、後遺症は長引くようで、未だに咳と鼻水がひどい。
妻も同じ。寝込んだのは一日程度。やはり後遺症には苦しめられている。
仕事も立て込んできたし、出張先のホテルの予約もとってしまっていたので、休むに休めなかった私は
喉・気管支の焼けるような痛みに耐えながら、会社の車で網走へ。
用務は現在の仕事とは直接関係のない「研修」。大変ためになる講義ではあるのだが、
いかんせん体調が悪すぎる。”懇親会”にも当然の如く欠席し、一日目が終わると
ホテルに直行する。
チェックインを済ませ、熱は上がっていないようだったので、久々に網走駅構内を歩いてみた。
「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」のロケ地にもなったこの場所。今ではすっかり変わってしまったが、
40年前、この辺を渥美清が歩いて、山田洋次率いる「山田組」が撮影してたんだなあと感慨に浸る。
そして、約16年ぶりとなる駅前の
食堂に入店。風邪をひいた時の定番メニュー、鍋焼きうどんを注文する。
前の日から<これしかない>と決めていた。<ひたすら体を温める作戦>である。
グツグツと煮え立った鍋の中に、ぶっとい麺と具がたくさん入って680円。
口の中を火傷しながら完食。体の芯まで温まった。作戦成功。
するとみるみるうちに体調が回復してきた。隣にあるローソンでおやつを大量購入。
今度は<ひたすら食って治す作戦>に切り替える。
セ・パ両リーグのCSを見ながら作戦実行。お腹がいっぱいになって少しウトウトする。
目が覚めると、さらに体調は良くなってきているようだったので、ダメ押しの大浴場にて
再び<カラダ温め作戦>を実行。
翌朝は、完全治癒というほどではなかったが、前日の痛みもかなり和らぎ、二日間の研修日程をこなし、
無事帰宅。良い形で週末を迎えることができた。明日は長男の学芸会である。体調はなんとか間に合った。
めでたしめでたし。