飛行機に乗ってどこかへ行くのはとてもワクワクする。
空港までのバスや電車の窓から空を見上げ、
「あの飛行機はどこへ飛んでいくのだろう」なんてことを想像するだけで楽しい。
空港に着いてから搭乗までの時間ももちろん好きである。
別に買うわけでもないのに土産物屋をウロウロしたり、
きちんと清掃されたトイレで、ゆっくりと用を足すのも至福の時間である。
小腹がすいているときは、カレーライスや麺類をガーッとかきこむのもたまらない。
離陸から着陸までの緊張感もまた心地よい。乗り物に弱い私には、2時間弱くらいのフライトがちょうどいいかな。
近年は子供と一緒なので、機内でおもちゃをサービスでもらうようになった。
たいてい到着地は羽田空港なのだが、玄関を出ると眼前に広がる景色は、田舎者にとってまさに”近未来”の世界である。
寒い日が続き、家の中に閉じこもっていると、飛行機に乗って雪のないどこかへ行きたくなる。
かといって、そんなにお金があるわけでもないから、次の旅行まで辛抱の日々である。
しかしこんな光景を目にすると、飛行機に乗りたい気分はなくなる。
辛抱、ガマン。
辛抱、ガマン。