マイナンバーカードを作るなんて、個人情報を垂れ流すようなモノだ、誰が作るか!
なんて息巻いていたが、マイナポイントの誘惑についに負けてしまう日がやってきた。
私は自治体職員だから、マイナンバーカードを国民に推奨する立場ではあるのだが、
国が勝手に作ったルールに乗っかってたまるか!と小さな抵抗を続けて、かつての住基カードのように自然消滅してしまう日を
楽しみにしていたのだが、私を除く家族分は「まー仕方ねーか」と申請し、自分の分は引き続き国の要請を無視して、ふふんといい気になっていた。
マイナポイントは家族四人で最大20000ポイント。但しポイントを付与させるためには8万円も出費しなければならない。
個人消費を増やすのが狙いだろう。フフフ、そんな手に引っかかってたまるか、フフフ・・・
しかし主婦である妻が、家計の足しとするためにひとり5000ポイントを欲しがるのは当然のこと。
そのためにはクレジットカードや電子カードを登録しなければならない。
めんどくさいし自分が自由に使えるポイントにはなりそうもない。
ハイハイ、家族サービスですね。手続きはやっておきますよ。私はイチ抜けます。
珍しく強硬な態度をとっていた私だったが、簡単にポッキリと折れる日が来るまでそう時間はかからなかった。
キッカケは銀行の住所変更のときである。
「マイナンバーを証明する書類をご用意ください」
国民がマイナンバーカードを持っているのは当然・・・といった具合に対応する窓口の若い銀行員。
マスク越しの顔はとてもかわいらしい感じの女性だった。
もちろん悪い気分はするはずもなく、必要書類と返信用封筒をおとなしく受け取り銀行を後にした。
さらにマイナポイントの申請期限が先月で終わりだと思ったら、いつの間にか1ヶ月延長されているという情報を知った。
「期間限定」「季節限定」などという言葉にとにかく弱い私は、このたびあっけなく方向転換する運びとなった。
マイナンバーが記載された住民票を取って、新しい居住地が発行した交付申請書をもらって帰ってきた。
5000ポイントを獲得するために本日中に申請である。
・・・あーめんどくさ・・・