ガルパン最終章第2話に登場したボンプル高校チームの戦車は、あわせて4種類にのぼりますが、そのうちの1種であるTKSは、豆戦車と呼ばれるように、ガルパン戦車としては最小クラスとなります。これまで豆戦車の代名詞であったアンツィオ高校チームのCV33よりも小さい車輌です。
上掲の試合シーンの右端に、擱座して白旗を揚げているTKSが見えます。その元モデルのポーランド軍TKSはバリエーションが幾つかあるため、劇中車のタイプが最初は分かりませんでした。TKSといえば、従来は対戦車能力を向上させた20ミリ機銃装備型がよく知られていますが、劇中車は7.92ミリ機関銃を装備した型のようでした。
それで、以前に国際通販でお世話になったポーランドのミラージュホビーの担当者にメールで問い合わせたところ、劇中車はおそらくTKS-Bのオチキス7.92ミリwz.25機関銃装備型、適応キットは上図の商品番号35413であろうと教えていただきました。これは20ミリ機銃装備型にも作れるそうです。
該当キットは既に中古ショップにて確保済みでしたので、すぐに制作に取り掛かることにしました。ボンプル高校チームの7TP軽戦車を単砲塔、双砲塔の両タイプにて製作したので、ついでにTKSも作ってしまおう、と思っていたからです。
中身は御覧の通りです。最小クラスの豆戦車なのでパーツ数も少ないだろうと思っていましたが、そんなことはなく、それなりの数がありました。履帯もベルト式パーツなので助かります。
ただ、今回のキットでは、2種類のタイプの足回りのいずれかを選択して作りますので、履帯の長さも二通りになります。選んだ足回りに合わせてベルト式履帯をカットして調整する必要があります。
組み立てガイドの表紙の解説です。ポーランド語のようで、読めません。
ステップ1で上部転輪を組み立てます。ステップ2では主転輪およびボギーを組み立てますが、型によって組み立て方が異なります。劇中車はTKS-Bであるようなので、ここでは2aの図に従います。こちらがパーツのカット作業を伴うので、ちょっと手間がかかります。
ステップ1で上部転輪を組み立てます。B3とB9を貼り合わせるだけです。
完了しました。
ステップ2に移りました。組み立てガイド図にしたがって、パーツB1およびB2を指示寸法にカットします。
上図は、B2を計測して43ミリの長さにカットしたところです。ガイドでは42ミリの長さでカットすることになっていますが、事前の仮組み計算結果をふまえて1ミリ長くとることにしました。
カット前に、履帯パーツの長さを計算して転輪との組み合わせをシュミレーションしたところ、約0.6ミリの誤差があるようでした。念のため、計算値を捉えなおして逆算出も試みましたが、0.5ミリから0.7ミリほどの誤差が生じました。つまり、そのまま組み上げると、履帯パーツのはめ合わせが緩くなる見込みでした。
それで、42ミリではなく43ミリの長さでカットして調整することにしたものです。 (続く)