塗装作業に入りました。薄くサーフェイサーを吹き付けて表面の仕上がりをチェックした後、本塗装に進みました。履帯はミスターカラー28番の黒鋼色で塗りました。車体の色は劇中車に合わせました。
御覧のように劇中シーンでは撃破されて擱座し、煤けて汚れているような感じがマダラ模様にも見えがちです。基本カラーが7TP軽戦車のグリーン系とは異なってブラウン系であることが分かります。ミラージュホビーの箱絵などを参照し、明るめのカラーを選びました。
車体カラーの基調は132番の土草色として全体に吹き付けておき、続いて43番のウッドブラウンを混ぜて再度吹き付けました。最後に43番カラーをグラデーションっぽく吹き付けて、微妙な濃淡を加えました。
上掲の画像ではあまり分かりませんが、微妙な濃淡があります。かといって迷彩ではありませんから、あまり目立つのも良くないと思い、この程度でおさめました。
機銃とシャベルの金属部分を28番の黒鋼色で塗り、木製の柄部分を43番のウッドブラウンで塗りました。
背面の排気管は劇中では見えませんので、実車の写真やミラージュホビーの箱絵などを参照し、42番のマガホニーで塗りました。
モデルカステンのガルパンデカールセットから該当のものを2枚抽出して車体左右に貼りました。
劇中シーンでは左右側面が見えていないので校章マークがあるかどうかは確かめられませんか、同チームの7TP軽戦車が左右に校章をつけていますので、それと同じであると判断しました。
貼り位置は左右対称ではなく、それぞれの側面観の状況に応じて決めました。右側面の校章がやや前寄りに位置しています。
豆戦車、という表現がピッタリ合います。従来、ガルパンにおいてはCV33が豆戦車の代名詞であったようですが、今回のTKSはそれよりも小さいのです。間違いなく、アニメおよびコミックを通じてガルパン最小の車輌です。
以上で、ボンプル高校チームのTKS豆戦車が最終章第2話の仕様にて完成しました。製作期間は、2019年9月11日から10月3日までした。他のキットと並行して組み立てて、塗装を涼しい時期になるまで延ばしていたので、日数がかかっています。実際には組み立てに2日、塗装に1日しかかかっていません。
TKSのキットはポーランドのミラージュホビー、RPM、IBG、トーガの4製品が知られており、今回はミラージュホビーの品を選択しました。
ですが、劇中車に最も近い適応キットはRPMもしくはIBGの製品であるようです。そして劇中車は7.92ミリ機銃装備タイプですが、前述の4つのメーカーのいずれからも該当キットが出ています。なお、IBGの品にはインテリアキットもあり、足回りを一体成型したパーツにしたイージータイプも出ています。
ガルパンに登場した中では最小の戦車でありますが、パーツ数は割合に少なくて組み立ては比較的楽です。やや大きいCV33のほうがやたらにパーツが細かくて数も多いことが理解出来ます。ブロンコモデルの病的なまでの細密化ぶりが、はからずも今回のTKSの製作によって改めて実感出来た気がします。