組み立てガイドに沿っての組み立て工程が全て完了しましたので、続いてガルパン仕様への工作を3件行います。
その1件目は、上図の劇中車に見える三ヶ所のベンチレーターの追加です。赤円で示すように、車体天板に二ヶ所、砲塔天板に一ヶ所のベンチレーターがあります。これには後期型というか最終型の特徴であるそうで、タコムおよびミニアートの後期型のキットにはパーツが含まれます。
今回のタコムキットは中期型ですので、このベンチレーターのパーツは入っていません。そこで、簡単に転用出来るパーツを用意しました。
ウェーブから発売されている、上図の「U・バーニアフラット2」というパーツセットです。これがM3中戦車リーのベンチレーターとほぼ同サイズなので、楽に転用出来ます。
このパーツセットには、外径8ミリ、9ミリ、10ミリの三種類のバーニアパーツが入っています。まず10ミリのパーツを3つ切り出します。
上図のように、劇中車に合わせて所定の位置に取り付けます。
続いて、8ミリのパーツを3つ切り出します。
これらは底面が広がる台形になっていますので、裏返して、周縁を垂直に削って修正します。外径8ミリを7.5ミリに縮める形です。
その裏返して削り調整をした状態のまま、さきの10ミリのバーニアの中にはめ込みます。これでベンチレーターが出来上がります。
公式およびタミヤキット、そしてタコムおよびミニアートの前期型および中期型のキットで劇場版仕様を製作する場合は、この方法でベンチレーターを再現すれば良いでしょう。
ガルパン仕様への工作の2件目は、赤円内に示した、操縦手用ペリスコープのガードです。これはパーツが含まれるキットが全く無いそうですので、自作するしかありません。
ブラ材をカットしてそれらしく加工したものを取り付けました。
サスペンションは可動にしてありましたが、転輪だけが回れば良いので、アーム部も接着固定しました。
背面部も、ほぼ劇中車のままに仕上がりました。この範囲だけがテレビ版仕様つまり前期型の特徴のままです。排気管の形状も変わっていませんから、今回の中期型のキットにおいてはパーツを自作するしかありませんでした。
バーニアパーツを利用したベンチレーターもいい感じです。
ガルパン仕様への工作の3件目は、左右前部フェンダー上のリブの延長です。これはガルパン独自の要素ですので、いずれのキットにおいてもこの工作が必須となります。
まずは右側フェンダー上のリブをブラ板で延長再現しました。
続いて、左側フェンダー上のリブをブラ板で延長再現しました。以上で、塗装前の全ての組み立ておよび追加工作が完了しました。 (続く)