6月中旬に組み立てを終えていたのを、夏場を越えて10月4日に塗装しました。作中車は雪中での試合に臨んでいましたから、当然冬季カラーのホワイトであるとみなし、ミスターカラーの69番グランプリホワイトを使用しました。上図はトーガの製品のほうです。
履帯パーツは28番の黒鉄色で塗りました。
続いて転輪のタイヤゴム部分をポスカの黒で塗りました。
車輪類を車体に組み付けました。起動輪のみは接着せず、回るようしておきました。接着固定してしまうと、履帯パーツのセットが難しくなりますし、転輪へのはめ込みも大変な作業になります。
車輪を全て取り付けて、ズレが出ないように定規を当てて調整しました。転輪の並びが一直線ににっていないと、履帯パーツがうまくはまらなくなります。
履帯パーツを組み付けました。
排気管は、42番のマガホニーで塗りました。このトーガ製品の排気管の形状は、作中車とは異なりますが、あえてこのままにして、後で仕上げるミニアート製品との識別ポイントとします。
車体左側面の前照灯のガラス部分を、8番のシルバーで塗りました。
背面に予備転輪を取り付けました。
これで仕上がりです。
背面右側通気グリルが大まかですが、東欧キットの大らかさを示す要素として、キットのままに仕上げています。
ですが、全体としてはソ連の代表的軽戦車の勇姿をよく再現しています。もともと細部の作り込みが不要なシンプルな形状であるうえ、作中車が車外装備品を一切つけない状態てあるので、この程度でも充分な仕上がりになっています。
コミックの描写は二次元ですが、プラモデルで作れば三次元の立体になります。思ったよりも立派な、軽戦車らしからぬ精悍なフォルムに驚かされます。中戦車クラスにも比肩しうる45ミリ戦車砲の威力とあわせ、ソ連の機甲部隊に少なからぬ比率を占めていた史実が思い起こされます。 (続く)