爪木崎の広い砂浜は、海水浴場のように見えましたが、無人でした。海水浴場とは別なのかもしれないと思ってタブレットで検索しましたが、不思議なことに確かな情報記事が見当たりませんでした。昨日通ってきた白浜や外浦の海水浴場は大賑わいでしたから、ここ爪木崎の海岸は海水浴場ではないのかもしれません。
折角なので記念の自撮り。早くも暑さに参りつつありました。真夏日に南国気候の伊豆下田に行けば、こうなるのは当たり前です。
暑さに弱いので、本来ならばこういう時期に聖地巡礼の旅はやりませんが、今回だけはどうしてもこのタイミングでなければならない事情があり、他の時期にゆるキャン△伊豆巡礼をやってもあんまり意味がないと想定されたためでした。その事情については後述します。
爪木崎灯台への散策路をたどって長い階段を登り、ふと振り返りました。既視感がありました。
原作コミック第8巻107ページ3コマ目の景色でした。原画は魚眼レンズで見るような広角の丸い景色ですが、普通のデジカメで撮れば、上図のようになります。階段の脇の縁帯を犬山あかりが平均台みたいにたどっていました。
階段を登りきると、岬の平たい尾根上に出ます。展望所の東屋が西側にあります。
散策路は灯台へと続いています。あの爪木埼灯台の西側に連なる海岸線が、ジオスポットのエリアになっていますので、そちらの方向へ行ってみました。
西側の海岸が見下ろせるところまで来ました。広がる奇勝の景観に、おおお・・・、と声を上げました。
見事な柱状節理です。これほどのものは初めて見た気がします。各務原なでしこ達が「シル」と呼び、そのまましりとりゲームに興じていました。犬山あかりが「エンピツぎゅってしとるみたいやなー」と表現していました。
柱状節理の岩体が多く露出する、俵磯と呼ばれる区域の展望所です。原作コミック第8巻109ページ5コマ目の景色です。犬山あかり曰く、「カクカクしとる変な岩やー」と。
各務原なでしこ曰く、「自然のふしぎだねぃ」と。彼女は浜松弁が抜けないのか、語尾を低く伸ばす傾向があります。
私の母方の親戚のうちの2家が浜松市に居て、従妹たちが同じように「だねぃ」「だよぅ」と発音します。アニメで各務原なでしこを演じる花守ゆみりさんは、まだ浜松弁の独特の韻がうまく出せていませんね・・・。
まったく見事な岩体群です。昔に越前の東尋坊を訪れて以来の感動的奇観でした。こういう景色をまったりと楽しまないと来た甲斐がありませんから、爪木崎の巡礼には出来るだけ時間をとっておくべきです。
素晴らしい景色です。ゆるキャン△聖地巡礼でなくても充分に楽しめます。
さて、一時間をとうに超え、気温は31度に達していました。灯台に向かうことにしました。 (続く)