
『季節の食材の中でもさらにその"旬"を味わえるイタリアン』と聞いて気になっていた
RIISTORANTE KEN VENTI QUATTRO(リストランテ ケン ヴェンティクワトロ)。
グルメ友達からもその名前が挙がって早速行って参りました。
行きたいレストラン

のストックがどんどん溜まって全く周りきれていませんが

、
ふとしたおしゃべりからお店の名前が挙がって『そういえば私も気になってた!!』と
トントン拍子に予約⇒訪問という流れ♪
ここ最近、お気に入りのお店をリピートすることが多かったけれど(年のせい??)
久しぶりに"旬"なレストランに行く事は、やっぱりとても新鮮でたくさんの発見が
あって新規開拓も大切

と、改めて思わせてくれたレストランでした。

店名にある"VENTI QUATTRO(ヴェンティ・クワトロ=「24」を意味するイタリア語)"。
これは古の季節分類「二十四節気」に基づいて命名され、「二十四節気」とは、太陽の
位置や肌で感じる寒暖の移ろい、農耕習慣に基づいた古の季節分類だそう。
バリエーション豊かな24通りの季節に目を向け、そこから食と人の関係を
見直す意味で、店名を"RISTORANTE KEN VENTI QUATTRO"と
名付けられたということで、いつもレストランで味わう四季よりもさらに食材の
美味しいタイミングを見極めて味わえるなんて(嬉)!!
ちなみに伺った時の「二十四節気」は
"穀雨(穀物をうるおす春雨が降る)・立夏
(夏の気配が感じられる)"。季節感に加えて大地や海、空の恵を感じながらの
ディナータイムでした

早速スパークリングワインで喉を潤してメニューのチョイス。大好きな時間です
ディナーのコースは3種類。
Cena A:【前菜】【スープ】【パスタ(5品より1品)】【お口直し】【メイン(お魚orお肉)】
【デザート(アラカルトより1品)】【フォカッチャ】【食後のドリンク】
Cena B:【前菜(アラカルト5品より1品)】【スープ】【パスタ(アラカルト5品より1品)】【魚料理】
【お口直し】【肉料理】【デザートアラカルトより1品】【焼き菓子】【フォカッチャ】【食後のドリンク】
Cena C:【前菜4種盛り合わせ】【スープ】【パスタ(アラカルト5品より1品)】【魚料理】
【お口直し】【肉料理】【デザート(アラカルトより2品)】【焼き菓子盛り合わせ】【フォカッチャ】
【食後のドリンク】
コースとはいえ、1人づつアラカルトからのチョイスが多いプリフィクスなので
自由度の高い構成が嬉しい!!
今回はオススメのCena Bにしましたが、お料理バリエーションが豊富なのでアラカルトからのチョイス
すっごく迷う~~

特に前菜・デザートは1品に絞れないくらい魅力的なメニューが並んでいて、
初訪問ならオススメ通り初めてならCena B、でも次回はCena C(前菜盛り合わせ&デザート2品

)に
したい!!と帰える頃には心に決めておりました(笑)。

自家製パスタは、1種類づつ丁寧に説明してくださいました。
【Antipasto~前菜~:新ごぼうと小魚のフリット 新玉葱のラヴィゴットソース
ジェラティーナを添えて】
この日の小魚は北海道産のわかさぎ、ふわっと揚げられたわかさぎとごぼうにフレッシュな
オリーブオイルと白ワインビネガーでさっぱりしたソースは酸味が効いていてこれからの
お食事へ続く食欲増進効果もあり?!4人で伺い、それぞれ別の前菜をチョイスしたのですが
それぞれ盛り付けなどに工夫があって美しかったです。
【Zuppa~スープ:完熟トマトの冷製ズッパ そのジェラティーナ添え】
このスープ、一口含んで一同無言…。
ぱっと見、シンプルなトマトのスープと思いきや赤いスープに浮かぶクリアなゼリーもまんまトマト!!
むしろ赤いスープよりも甘みと酸味がぎゅっと凝縮されていてとにかく美味しいー!!
口を開いた時には『このスープにそのままカッペリーニを入れたらとんでもなく美味しい冷製パスタ
料理だよね!!』とみんな同じ事を考えていました(笑)。
【Primopiatto~パスタ~:真ダコとミョウガの自家製生パスタ"フズィッリ" 大葉を効かせて】
リストランテでわざわざ和パスタをオーダーする事は少ないのですが、"季節を感じる"という
(勝手に決めた)枕詞に従ってお料理を選んだので、真ダコとミョウガに惹かれて。
特にこの日はとても蒸し暑くこの組み合わせは最高でした!こっそりみんなのパスタも味見させて
もらったのですが、まずほぼ自家製のパスタ自体が美味!特にオマール海老やワタリガニなどの
甲殻類のソースは、旨みがしっかり出ていて身も食べ応えがあって(食べやすいように外されて
いたのもポイント高い

)メインにしてもいいくらいのインパクト。
【Pesce~魚料理~:地金目鯛のヴァポーレ サルサ・ディ・ポモドーロ デュグレレ風】
ぷりっぷりの金目鯛は今が旬!菜の花と一緒に心地よい歯ごたえと春らしさを感じられる一品でした。
【Sorbetto~お口直し~:マンダリンオレンジとアクアジェラティーナ】
またまたここで楽しい仕掛け

マンダリンのソルベに浮かぶ、透明のゼリーは
まんまお水のゼリー。そのまま食べるともちろん無味なのですが、ソルベと一緒に食べると
さらにみずみずしく食感や口どけが楽しい♪スープやお口直しのソルベまで細かなアイディアが
ちりばめられていて『次のお料理はどんなモノが出るのかな』と期待せずにはいられない!
そんな高揚感もリストランテならでは。
【Carne~肉料理~:骨付き仔羊の網焼き モスタルダソース 新じゃがいもと
ローズマリープレーアと共に】
しっかり羊らしさを感じさせながら、ワインビネガーとフォンドボーを効かせた酸味のあるソースで
とても食べやすく美味しい羊さんでした。※羊の苦手な子には、豚肉のメインお料理へチェンジ。
好みを聞いて快く変更を聞いてくれるのも嬉しいです。

【小さな焼き菓子:カヌレとブルーベリーのメレンゲ】
【Dolce~デザート~:ふんわり焼きたて“パンケーキ”ホイップクリーム、オレンジソルベ、
ヘーゼルナッツジェラート、バナナのキャラメッロを添えて】
デザートを選ぶ時に、メインがお魚+お肉のコースで最後にパンケーキはやり過ぎだろう…

と思いつつレストランで食べるパンケーキに期待大!!そして選んで正解!!!
(そうそう女子はデザート別腹ですし(笑))
カフェタイムにも食べたいくらい完成度の高いパンケーキは、甘みを抑えたホイップクリームに
キャラメリゼされたバナナとシロップで程よい甘さ調節も出来て、ナッツ好きにはヘーゼルナッツ
ジェラートもたまりません

リストランテなのに、こんなに開放感のあるオープンキッチンはとても新鮮です!!
明るく躍動感のあるキッチンスペースを間近で感じられるのも食材と同様、出来たてのお料理の"旬"を
感じられる演出。

おしゃべりに夢中でラストのお客になってしまったのですが(よくある)、他のお客様が
帰られていたので雰囲気が異なると噂の2階のスペースや別棟のバースペースも
見学させていただいたりシェフから今日のお料理のお話を伺えたり最後まで大満喫でした。

実は、お買い物や美容院などで月に何度も定期的に表参道には来ているけれど、こんなに素敵な
イタリアンがあったんなんて!!と驚くほど1本表側の表参道の喧騒を全く感じさせない静かな空間は、
ゆったりとした座席の配置やお店の雰囲気でまさに大人なレストラン。
表参道は何かと訪れる用事がありますが、カジュアルなお店や大行列のイメージが強くてその後の
お食事は別のエリアに移ってしまう事が多かったけれど、そんな時にこのお店を知ってるとかなり
嬉しい!!ゆっくりお友達と話したい華やかなランチにも外したくない記念日ディナーにもとってもオススメです。
ちなみにお店は、ルイ・ヴィトンと東京ユニオンチャーチの1本裏。この辺りの裏道は意外と複雑で、
途中の大通りから路地に入ってもお店のある道へはほぼ辿り着けません(表参道の交差点辺り
からショートカットしようとして無駄にウロウロした人談

)。
特に時間がない時は、表参道沿いのユニオンチャーチ脇またはポールスチュアートの脇の道を
入ってすぐ曲がって半ばにある

上の犬小屋が目印です。
2~3週おきにメニューが変わるそうなので、またすぐにでも伺いたいな
リストランテ ケン ヴェンティ クワトロ (イタリアン / 表参道駅、明治神宮前駅、原宿駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.9