音楽フェス「SOCiAL FUNK! 2019」に足を運んだ。フェスのキーワードは「芸術と人間科学」。疾病、障害、LGBT、SDGsといった社会課題を「楽しみながら知る」ことを掲げており、社会事業家や芸術家や研究者のトークライブ、最新技術の展示も交え、個性的なイベント空間をつくり上げた。ライブパフォーマンスを楽しむ車椅子ユーザーも数多く見受けられた。SOCiAL FUNK!に、将来の超高齢社会に求められる娯楽イベントのあり方を見る。

 紅葉が目立ち始めた11月末、東京・渋谷にあるライブスペースで、一風変わった趣向の屋内音楽フェスが開催された。その名も「SOCiAL FUNK! 2019」だ。

 最大のポイントは、「芸術と人間科学」というキーワードの下、疾病、障害、LGBTといった社会的なテーマを積極的に掲げていること。会場内にはアーティストのライブやDJスペースはもちろん、社会課題を扱う事業家や芸術家によるライブトーク、介護やSDGs(持続的な開発目標)分野の技術体験ブース、障害者雇用に積極的な飲食店のブースなどが用意された。