ゴエモンのつぶやき

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医療&介護]レビー小体型認知症のケア

2011年11月30日 03時06分23秒 | 障害者の自立
 認知症と言えば「記憶障害」の印象が強いが、実在しない人や動物が見える「幻視」などが主な症状となる「レビー小体型認知症」というタイプもある。認知症の2割を占めるとの報告もあり、近年注目されるようになった。家族や介護者は、一般的な「アルツハイマー型」とは異なる特徴を踏まえたうえで、接し方を工夫したい。

幻視、否定せず会話

 神奈川県内で長女一家と暮らすA子さん(78)は昨年夏、レビー小体型認知症と診断された。自室に1人でいると時々、黒い服の男性や子供たち、小動物などの幻を見る。「工事の人が床にドリルで穴を開けている」と騒いだり、「ベッドの上に犬がいる」とベッドの隅で窮屈そうに寝たりすることもあった。

 当初、幻視の訴えに対し、長女は「そんなのいないよ」と否定していたが、納得しないA子さんが「私をだましているんでしょ」などと言い、口論になることもあった。「初めはどう対処すればよいか分からず悩んだ」と長女は振り返る。

症状の特徴

画像の拡大 レビー小体型認知症を発見した横浜市大医学部名誉教授、小阪憲司さんによると、主な症状は、〈1〉実在しない人や動物、虫などが見える「幻視」〈2〉体は休んでいるが脳は活動しているレム睡眠の最中に叫んだり暴れたりする「レム睡眠行動障害」〈3〉体がこわばり、歩幅が狭まるなどの「パーキンソン症状」――など。

 そのほか、頭がぼんやりしたり、はっきりしたりと認知能力の変動が通常より大きくなるなどの特徴があり、物忘れの悪化が問題となるアルツハイマー型とは異なる点も多い。

 診断は、問診のほか、脳血流や心臓の画像検査も併せて行う。小阪さんは「医師の認識もまだ不十分で、正しく診断されていない例もある」と話す。

 治療では、アルツハイマー型認知症に使う薬や、漢方薬なども用いられる。

対処法

 独特の症状を抱える患者に、介護者は、どう接するべきか。特に、幻視を訴えられたときの対応に悩む家族は多い。「レビー小体型認知症家族を支える会」(会員約400人)会長の宮田真由美さんは「どんな時に症状が表れるか記録すると、傾向がわかり、対応しやすくなる」と助言する。

 幻視は、暗い所などで見えやすく、多くは部屋を明るくすれば消える。壁のしみを消したり、壁紙の模様をすっきりさせたりして、見間違いを誘発しない環境を作ることも大事だ。

 接し方では、頭ごなしに「あり得ない」と否定するのは避けたい。関係悪化の恐れがあるほか、理解されない苦痛から、うつ傾向を強める人もいる。放置すると、幻視が妄想につながり、混乱を深める例もある。

 幻視を怖がる場合は、まず何が見えるのかを十分に聞くことが大事だ。会話するうちに消える例も多い。追い払うような演技が有効なことも。怖がっていないケースでは、幻に近づかせれば、大抵は本人の意識から消える。介護者が「病気で実在しない物が見えている」と繰り返し説明することで、本人が幻視と認識でき、安心する場合もある。

 A子さんも、長女から病気の本を見せられ、「病気で、私たちには見えない物が見えているの」と何度か説明されるうちに、幻視を認識した。「幻視の症状以外は、話もしっかりしているので、本人にも理解させた方がよいと思った」と長女は話す。現在は、不可解な物が見えると、幻と自覚し、自らその場を離れることもある。

 また、レム睡眠行動障害は、短時間なら見守るだけでも構わないが、長く続くなら起こすのもよい。ただ、体を揺さぶるのは混乱させる恐れがある。照明や声かけで起こす方がよい。レム睡眠は約90分周期で起きるが、朝方に長くなる傾向があり、症状が出やすい。

 また、この病気は薬に過敏に反応しやすい特徴もある。小阪さんは「こわばり、うつなど症状が多いからといって安易に薬を使うと、症状を悪化させる危険もあり注意が必要」と話す。

 国が全国で展開する認知症サポーター養成講座でも、記憶障害などへの対応に関する講義が中心で、疾患の特徴を踏まえた取り組みが課題となっている。


 「レビー小体型認知症家族を支える会」のホームページ(http://www.dlbf.jp/)では、交流会や地方支部の連絡先、全国の専門医一覧などを紹介している。

レビー小体型認知症
 アルツハイマー型、脳血管性と並び、代表的な認知症の一つ。小阪憲司さんが1976年以降の一連の研究で発見した。記憶をつかさどる脳の海馬の萎縮が起きるアルツハイマー型と異なり、大脳皮質に「レビー小体」という特殊なたんぱく質の塊が多数現れ、神経細胞に障害を及ぼす。小阪さんらの調査では、認知症の約20%を占めるという。


(2011年11月29日 読売新聞)


成年後見制度周知へシンポ

2011年11月30日 03時04分56秒 | 障害者の自立
 横浜中央法務事務所(横浜市中区)は12月3日、ワークピア横浜(同区)で、認知症の高齢者や知的障害者などを支援する「成年後見制度」を紹介するシンポジウムを行う。

 成年後見制度は、認知症や精神障害などで判断能力が不十分な人に代わり、家庭裁判所が指定した後見人が財産管理や契約行為などを行う制度で、2000年に始まった。シンポジウムでは、司法書士や弁護士による「高齢者と成年後見」をテーマにした座談会のほか、後見人を務める司法書士からなる「成年後見センター」の活動紹介などを行う。

 横浜中央法務事務所の司法書士、清水那緒子さんは「認知症などの親族を持つ人や、老後が心配な人に、将来の備えとして聞いてほしい」と話している。

 当日は午後2時開始。参加費無料。申し込みは、氏名、参加人数、住所、電話番号、メールアドレスを明記し、ファクスで横浜中央法務事務所(ファクス045・212・1359、電話045・212・1358)へ。

(2011年11月29日 読売新聞)

クラウドは「障害が起こる」前提で使う

2011年11月30日 02時33分50秒 | 障害者の自立
 クラウドはそもそも、ユーザーのシステム運用負荷を下げられることがメリット。そのため、信頼性についてはある程度の割り切りが必要だ。それでも、クラウドの仕組みを知って、起こりうる障害に明示的に手を打てば、大きなトラブルを避けることができる。

 これまで述べてきたように、クラウドの障害は「ストレージ障害」「仮想マシン障害」「データセンター設備障害」の三つに分類できる。利用者はこれらの障害が発生することを前提として、障害予防策を講じるべきだ。

 例えば、ストレージ障害に備えて、データを定期的にバックアップする。仮想マシンの障害に備え、あらかじめ仮想マシンを複数台用意してクラスター構成にしておく。このような構成にしておけば、仮想マシンが異常終了した場合でも、別の仮想マシンに処理を引き継げる。データセンターの設備障害に備えるなら、異なるデータセンターにデータをバックアップしておく。

EC2は障害対策機能が豊富
 IaaSやPaaSといったタイプのクラウドサービスの中には、ユーザーが利用できる障害対策機能をあらかじめサービスとして提供しているものがある。こうした機能を使えば、少ない労力でトラブル予防策を実施できる。

 「多くのIaaSの中でも、最も豊富な障害対策機能を備えている」(TISの社内ベンチャーであるSonicGardenでインフラ運用を担当する安達輝雄氏)と目されているのは、IaaS大手の米アマゾン・ウェブ・サービシズが提供する「Amazon EC2」だ。

 EC2では、仮想マシンのデータを複数の方法でバックアップできる。まず、EC2とセットで使う外付けストレージサービス「Amazon EBS」は、バックアップを即座に作成する「スナップショット」という機能を備える。

 アマゾン・ウェブ・サービシズの別のストレージサービスである「Amazon S3」も、仮想マシンのバックアップ用途で使える。S3は、障害に備えてデータのコピーを作成する数がEBSよりも多いため、EBSに比べてデータ喪失の危険性が低い。

 SonicGardenが2011年4月のEC2障害の最中、影響を受けた仮想マシンをすぐに別の「アベイラビリティー・ゾーン(AZ)」で再起動できたのも、データをS3にバックアップしていたからだ。AZとはEC2におけるデータセンターの単位のことで、AZごとに電源供給やネットワークの系統が異なっている。

 仮想マシンは、アマゾン・ウェブ・サービシズが提供するロードバランサーのサービス「Elastic Load Balancing」を使って、AZをまたいでクラスター構成にできる。

 EC2を使ったシステム構築を手掛けているシステムインテグレータ、サーバーワークスの大石良社長は、「データをアマゾン・ウェブ・サービシズの異なるデータセンターにバックアップするのが、最も信頼性が高い対策だ」と語る。東京にあるデータセンターのデータを、シンガポールのデータセンターにバックアップしておけば、東京に大規模な災害が発生したような場合の備えにもなる。

 サーバーワークスは2011年秋に、EC2の仮想マシンのデータを異なるデータセンターにバックアップするツールをリリースする予定。「EC2の東京データセンターからシンガポールのデータセンターにバックアップする場合、20Gバイトのデータを5時間で転送できる」(大石社長)という。

 国産のIaaSも、障害対策機能を充実させ始めている。ニフティはIaaS「ニフティクラウド」で2011年9月から、バックアップなどに利用できる安価なストレージサービス「ニフティクラウドストレージ」を提供開始。ロードバランサーも、多くの国産IaaSが備えつつある。

 IDCフロンティアは2011年7月から、IaaS「NOAHプラットフォーム」でデータセンターをまたいだバックアップを開始した。同サービスのデータセンターはこれで、首都圏と北九州市の2カ所になった。首都圏データセンターのバックアップサーバーを、北九州市データセンターに用意できる。

サービスによって異なる対策
 提供形態によってSaaS、IaaS、PaaSの3タイプに大別できるクラウドサービスのうちPaaSでは、障害対策機能がIaaSよりも自動化されている。グーグルの「Google App Engine(GAE)」では、ユーザーのデータは標準で2カ所のデータセンターに保存される。米マイクロソフトのPaaS「Windows Azure Platform」の場合、異常終了した仮想マシンは自動的に再起動される。

 アプリケーションと仮想マシンをまとめて提供するSaaSでは、ハードやソフトの障害対策はすべて、クラウド事業者が実施してくれる。逆に言うと、障害に備えてユーザーができることはほとんど無い。

 現時点では、障害対策が不十分なクラウドサービスは少なくない。そういったサービスの場合は、データを必ずローカルにも保存するといった自衛策が欠かせない。

 Amazon EC2に豊富な障害対策機能があるのは、EC2が5年も前に始まったサービスで、それ以来、様々なトラブルを経験してきたからにほかならない。他のクラウドサービスも、ストレージや仮想マシン、データセンター設備などの障害を想定し、ユーザーが障害対策として利用できるサービスを拡充する必要がある。

日経コンピュータ 2011/11/30

失語症への理解深める 松本で介護施設職員らが実践練習

2011年11月30日 02時26分40秒 | 障害者の自立
 松本市心身障害者福祉センターは27日、失語症者との関わり方を学ぶコミュニケーション障害講座を同市総合社会福祉センターで開いた。言語聴覚士のほか、病院や介護施設の職員ら約20人が失語症への理解を深め、コミュニケーション方法を身に付ける実践練習をした。

 失語症は脳卒中や脳損傷により起こる言葉の障害。講師を務めた言語聴覚士の平林孝恵さん(一之瀬脳神経外科病院)と鷲尾智子さん(城西病院)が症状をタイプ別に説明した。「失語症者の言いたいことを推測し、気持ちを理解しましょう。話しかけ方や言葉の引き出し方など会話の方法を工夫し、意思疎通を図って」と、コミュニケーション方法をアドバイスした。

 介護施設の職員らは「人の言うことが理解できない」「自分の思っているように話せない」という失語症者から、うまく会話を引き出せないことに悩んでおり、会話実技にも励んだ。

 コミュニケーション障害講座はほぼ年1回開いており17回目。今後も講座を開く。 


失語症者との関わり方などを学ぶ介護施設の職員ら=松本市総合社会福祉センターで

2011年11月29日 中日新聞


女性起業家に1000万円…政投銀が奨励金

2011年11月30日 02時25分53秒 | 障害者の自立
日本政策投資銀行は、女性の起業家を支援するため、事業計画のコンペを行うことを決めた。


 アイデアの斬新さや将来性を競うもので、最も優れた事業計画に対しては、事業に必要な資金として最大1000万円の奨励金を支給する。“破格”の資金支援により、女性の事業進出を促す狙いだ。


 女性による起業は、開業資金を確保することが困難なことや、就業経験が少ないことなどから、男性による起業より少ない。政策投資銀は、11月半ばに「女性起業サポートセンター」を新設し、女性起業家の支援に乗り出している。


 今回のコンペも支援の一環で、選ばれた事業に対しては奨励金を支給するだけでなく、事業の成功に向けた助言なども行う。将来は投融資の相談にも応じる方針だ。


 応募は来年2月末までで、事業プランの選考結果は5月に公表する。選ばれる事業計画の数に上限は設けていない。1000万円の奨励金が複数の計画に支給される場合もある。コンペは毎年開催していく方針だ。

(2011年11月29日 読売新聞)