下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
本日3月29日、ついに安保法制が施行された。これにより世界中で自衛隊が武力行使することが可能となる。野党は夏の参院選で安保廃案を掲げているが、自民党は選挙の争点から安保法制を逸らそうとするだろう。待機児童問題に象徴されるように、論点を大幅にずらすという卑劣な戦略だ。安保だけでなく、原発再稼働、貧困、少子高齢化など山積された日本を今後どうするのか。それが国民の判断にかかっている。
第309回(3/28発売号より)
1位「乙武洋匡 『息子は最低…』実母が語った“献身15年”嫁への『感謝とお詫び』」(「女性自身」4月12日号)
2位「山本耕史のため堀北真希 事実上芸能界引退へ!!」(「週刊女性」4月12日号)
3位「亀梨 香取 長瀬etc花見気分の満開春スマイル」(「週刊女性」4月12日号)
※「女性セブン」は合併号のため休み
3月24日発売の「週刊新潮」(新潮社)が報じた乙武洋匡氏の不倫スキャンダルは大きな反響を呼んだ。4年来の付き合いという女性と海外旅行に行っただけでなく、ほかにも4人の女性と不倫をしていた過去が暴かれたからだ。
しかし、これを報じたワイドショーは、これまでのベッキー不倫への糾弾とはうってかわり、乙武不倫を「家族の問題」などとして擁護、矮小化したものだった。その背景には、障害者に対する思考停止と自民党出馬が有力視された乙武氏への配慮があるといわれているが、一方、ネットでは口にするのもはばかられるような障害者差別が氾濫している。
テレビでは特別視され、ネットでは差別が横行する。こうしたいびつな報道がなされているが、問題の本質は、自民党から出馬が予定されていた乙武氏がそれにふさわしかどうかだ。実際「週刊新潮」によれば、乙武氏が女性と海外旅行に行ったのは「出馬のため身辺整理の“お別れ旅行”」というのだから――。
そんな中、「女性自身」では乙武氏の実母に取材を行い、そのコメントを掲載しているが、乙武不倫問題の中では、最もまっとうなものだった。
「浮気したうえに、愛人が何人もいたなんて馬鹿なことを堂々と宣言するなんて最低のことで“まとも”ではありません」
また乙武氏の妻が共に謝罪文を出したことについても、「悪いのは息子で、お嫁さんにはまったく非がないのに、彼女も謝らせるなんて、とんでもないことです……」とその心境を吐露している。
確かに正論である。もっともこれは実母にしかできない芸当だろう。息子を育て愛情を注いできた。そこに遠慮もなければ差別もない。
実母だけではない。記事には乙武氏を愛する女性である妻・仁美さんのこんなエピソードも記されている。育児が手伝えないことに悩んだ乙武氏に、仁美さんはこんな言葉を返したという。
「手足があるからって、世の父親は必ずしも育児を手伝ってくれるわけじゃない。手足があるのにやってくれないとイライラもするけど、あなたの場合はもともとないんだから、腹も立たない」
なるほど立派。乙武氏は身近な女性に恵まれ、それに甘えきっていた。その挙げ句、彼女たちの気持ちを慮ることなく、欲望のままに裏切り行為を平然と行ってきた。
乙武氏のためにも、国民のためにも、選挙前にこのスキャンダルが世に出たことは僥倖だったのかもしれない。
山本耕史と電撃婚した堀北真希が芸能界を引退するらしい。昔からの夢、「結婚したら家庭に入りたい」「私は山口百恵さんになりたい」と。そのためドラマだけでなく巨額の契約料が見込めるCMの契約更新も拒否しているらしい。
すごいな。山口百恵が結婚し引退したのは、今から36ほど年前のこと。時代も違うし芸能界をめぐる環境も大きく違う。結婚してママタレになれば、これまで以上の需要もあるのに、なんて古風! 時代遅れ!! そんなふうに思っていたら、やっぱり、という裏事情が記事に書かれていた。
それが山本の母親で、山本のステージママ、個人事務所社長の存在だ。
「どうも彼女が嫁である堀北のマネジメントに色気を見せているというんです。もし堀北が何かのきっかけで芸能界復帰を考えた場合、夫婦で売り込もうと思っているのでしょう」
なるほど百恵ちゃんとは違ったキナ臭い事情があった。ヤリ手の義母がいるから思いきってCMも断るという経済的英断ができた。とはいえ、堀北の関係が今後どうなのかは気になるところだが……。
衝撃の発言だ。
「週女」がいくつもの冬ドラの打ち上げ模様をレポートしているが、その中に3月20日に行われたSMAP・香取慎吾主演の『家族ノカタチ』(TBS系)の打ち上げもあった。この席で香取が語ったセリフ――。
「正直、明日どうなるかわかりません。もしかしたら自殺しているかもしれないですね」
解散騒動はマジで終わっていない。
2016.03.29 サイゾーウーマン