徳島市内で弁当の製造販売を行っている障害者就労施設「Creer(クレエール)」のメンバーが、8月1日に吉野川市の鴨島公民館で開かれる「吉本新喜劇チャリティ公演」で、お笑い芸人と共演する。クレエールを舞台にした笑いあり、感動ありのオリジナル新喜劇で、出演する障害者らは張り切って練習に励んでいる。
施設の障害者ら9人と、吉本新喜劇のおばあさん役で有名な桑原和男さん、やくざ役で知られる中條健一さんらお笑い芸人5人が出演する。
舞台にクレエールの店舗のセットを組み、弁当作りや販売など日常の様子を、多彩なギャグを交えながら演じる。ストーリーは施設と吉本興業グループで考え、障害者の自立や、全ての人が共生できる社会を目指そうとのメッセージを込めている。
公演は、施設を運営するNPO法人クレエールの主催。NPO副理事長で桑原さんらと親交がある原田昭仁さん(54)=徳島市中前川町5=が吉本興業グループに呼び掛け、必要経費だけで出演してもらうことで実現した。施設内で出演希望者を募り、5月からクレエールの多目的室などを使って週2回ほど練習を続けている。
出演する長江知里さん(32)=徳島市西須賀町東開=は「施設のメンバーが参加して一生懸命作り上げた舞台を、ぜひ見に来てほしい」と話している。
公演は午後2時からで、劇に先立ち、吉本の芸人が漫才などを披露する。会場では、県内の障害者授産施設など8施設が作ったパンやクッキーなどの販売もある。入場料は、前売り2千円(当日2500円)。
問い合わせは正午~午後4時半にクレエール<電088(654)5205>。