鳥取県で、「全国障がい者芸術・文化祭」が始まった。とりぎん文化会館で催されたオープニングセレモニーでは、障害者と健常者が共に舞台に上がり、伝統芸能や楽器の演奏、合唱を披露。11月まで、県内各地で作品の展示や演劇、ダンスなどのイベントが行われる。
2013年に手話言語条例を全国で初めて定めるなど、障害者福祉に力を入れる平井伸治知事は記者団に「感激で胸がいっぱい。『障がいを知りともに生きる』というエスプリ(精神)を鳥取県から世界に広げていきたい」と意欲を示した。大会を迎えるに当たり、県はタブレット端末を活用した遠隔手話サービスの拡充や、施設や道路のバリアフリー化などを行った。
オープニングセレモニーでは、地元出身の女性デュオ「ペペ」と共に手話で歌うなど、訪れた人が一緒に楽しめる工夫も。会場内では、障害者スポーツ体験や福祉作業所で作られた菓子の販売、手話の講座などが行われた。
筋ジストロフィーを患う娘の梢さんと訪れた田中美幸さんは、県内の高校や特別支援学校に通う生徒が披露した伝統芸能「荒神神楽(こうじんかぐら)」について、「相当練習したんだなと思った。伝わってくるものがあった」と感動した様子。普段は外に出ると周囲に気を使うことが多いが、「ボランティアの方がたくさんいて何かあっても相談できるので安心できた」という。
手話を学ぶ講座に参加するため、米子市から訪れた公務員の八原幹さんは「たまたま通勤のバスが同じで、手話で話し掛けたい子がいる。本を買ったが、実際に教えてもらう方が分かりやすい」と強調。娘の真由さん(12)は「積極的に手話などを使って触れ合ってみたい」と話した。
会場をまわり、様々な体験をする平井知事(右)=12日午後、とりぎん文化会館
(2014/07/30-11:52)時事通信
2013年に手話言語条例を全国で初めて定めるなど、障害者福祉に力を入れる平井伸治知事は記者団に「感激で胸がいっぱい。『障がいを知りともに生きる』というエスプリ(精神)を鳥取県から世界に広げていきたい」と意欲を示した。大会を迎えるに当たり、県はタブレット端末を活用した遠隔手話サービスの拡充や、施設や道路のバリアフリー化などを行った。
オープニングセレモニーでは、地元出身の女性デュオ「ペペ」と共に手話で歌うなど、訪れた人が一緒に楽しめる工夫も。会場内では、障害者スポーツ体験や福祉作業所で作られた菓子の販売、手話の講座などが行われた。
筋ジストロフィーを患う娘の梢さんと訪れた田中美幸さんは、県内の高校や特別支援学校に通う生徒が披露した伝統芸能「荒神神楽(こうじんかぐら)」について、「相当練習したんだなと思った。伝わってくるものがあった」と感動した様子。普段は外に出ると周囲に気を使うことが多いが、「ボランティアの方がたくさんいて何かあっても相談できるので安心できた」という。
手話を学ぶ講座に参加するため、米子市から訪れた公務員の八原幹さんは「たまたま通勤のバスが同じで、手話で話し掛けたい子がいる。本を買ったが、実際に教えてもらう方が分かりやすい」と強調。娘の真由さん(12)は「積極的に手話などを使って触れ合ってみたい」と話した。
会場をまわり、様々な体験をする平井知事(右)=12日午後、とりぎん文化会館
(2014/07/30-11:52)時事通信