日本酒。
一頃はおっさん臭いと敬遠されてたが、最近は若い人も日本酒好きが増えた。
多分冷やで日本酒を楽しむようになってからじゃないかな。
昔はどこでも熱燗。50℃以上で徳利を持つのも熱いくらい。
よほどの酒じゃないとこんな熱さでは香りも味も膨らまないし、匂いもすごい。
フグのヒレ酒なんか問題外。あれは完全にアルコール飛んでるもの。卵酒かってくらい。
とはいえ、フグを喰う時はヒレ酒飲んでしまうんだけどね。テッサややてっちりには何故かヒレ酒。焦げた匂いで美味しくないのに何故かおカワリしてしまったりして。人間は不思議だ。
基本的に酒は常温か人肌で飲む方が旨い。
なのに、純米吟醸酒を燗してくれと言うと断られる店が多いのも腹が立つ。
BGMにジャズなんか流したりして、全国の銘酒を取り揃えてるなんて謳ってる店ほど、この酒は冷やで飲めと蘊蓄たれられる事が多い。
燗でも日向燗(約30℃)人肌燗(約35℃)ぬる燗(約40℃)上燗(約45℃)熱燗(約50℃)、色々ある。
どう飲もうが勝手じゃないか?
そりゃ飲んだ事の無いお酒なら店主おすすめの飲み方で楽しむよ。でも、のみなれた酒で「俺はこの温度で飲む方が旨い」と思ってるのを否定されるとガッカリしてしまう。
そんな店にはもう行かない。
ウィスキーは1対1の水割りだ、肉に白?赤ワインが鉄板だ、焼酎は4:6のお湯割りだ、そして日本酒は冷やで飲めって。
頭の凝り固まった奴より、多分俺の方がいろんな酒を飲んでるって言いたくなる時もある。
日本酒は殆どの食べ物に合う。
おでん、鍋、魚介類・・・。米が原料だからごはんに合う物は日本酒に合う。
焼酎は残念ながら米焼酎以外はお造り(刺身)には合わない。寿司屋に焼酎が置いてなかったり、チューハイくらいしか無いのはそのせいだと思う。
ラーメンとか中華料理にもか?って言われるとビールや紹興酒、桂花陳酒の方があうって撤回するが、少なくとも日本料理には日本酒が合う。
寿司とワイン?これをしてる人を見ると「うわぁ味覚障害?」って思ってしまう。
葡萄酒に合う和食って肉料理や野菜ならわかる。しかし酢メシや醤油味にシャンパンやワインって最悪のマリアージュだと思う。それとも俺の知らない合う世界があるのかな。まぁ燗と同じく好きな飲み方シチュエーションで楽しめばいいとは思う。
さて、この日本酒。
和食が世界遺産に登録されてから、海外への日本酒の売り込み攻勢を必死にしてるらしい。
でもさ、日本酒じゃなくてJAPAN-SAKE。
柔道ではなくてJUDO、醤油じゃなくSOY SOURSE、寿司じゃなくてSUSHI。
それはそれでいいんだけど、こんな勘違いしたメーカーとかがやっぱり出てくると思ってた。
実名出して悪いんだけど、新潟県新発田市の市島酒造。
この酒造会社は海外向けの特別ラベルをつくり、売り上げを伸ばしているらしい。(どれだけ売れてるのかは不明)
日本酒のラベルといえば、毛筆体などでどう呼んでいいのかわからない酒の名前が大きく書かれているのが普通。
市島酒造は海外向けに特別ラベルを作って、大きなエンブレムだけのシンプルな表面ラベルと、裏面ラベルは英語で内容成分等が描かれてる。
7代目蔵元の現在の社長が、海外の取引先に「日本酒のラベルは何が書いてあるかわからない」と言われた。
洋酒のボトルを眺めていて、世界で売れる酒は、酒名よりもエンブレムが大きく描かれたラベルが多いことに気づいた。って。
目の付けどころが違う。
誉めてるワケではない。視点がズレてると助言してあげたいくらい、見るとこ間違ってる。
日本酒が海外で売れない訳。
宣伝のせいもあるが、どう飲んだらいいのかわからないまま販売されてるからじゃないか?
冷酒、冷や、燗もそうだし、その国の料理にどう合わせたらいいかよくわかっていない。
ロンドンのバーでスコッチやジンを楽しむ人に日本酒を売り込むの?
フランスでワインを気軽に楽しむところに日本酒を売り込むの?
それらの戦略がいい加減で、海外の日本料理店で出される日本酒を売り込んでるだけじゃないのか。
しかもこの市島酒造の酒。
ラベルをエンブレムだけに変えたのは普通の醸造酒。
そう、醸造アルコールを添加した日本酒。このアル添酒のせいで日本酒は不味いと思われてるのに?
純米酒ならまだしもね。ワインで純葡萄酒ってあるか?ドイツで日本のコーンスターチや盗塁を混ぜた発泡酒売るようなもんだぞ。
まずい酒が売れる訳が無い。
ラベルをエンブレムにしようが、裏面を英文で書こうが一緒だ。
ワインはラベルにすべて書かれてる。どこの畑の葡萄でどこのワイナリーで何年にどの樽で仕込んだか。
ウィスキーだって、同じだ。
日本酒でどこの米を原料に使って、どれだけの精米をして、麹や酵母は何を使って、蔵はどこで、生酛なのか山廃仕込みなのか。
そんな事英文で書いたって、知識が無かったら意味がわからないだろ?(実際日本人でも知らない人の方が多いんじゃないか?」
ましてや純米酒ではなく醸造アルコールを混ぜた偽日本酒。
さらにワインのように輸送や保存状態を管理してるのか?冷暗所で管理してくれてるのか?
蒸留したウィスキーや焼酎ならともかく、まだ活きてる日本酒は1年くらいで飲みきらないと美味しくないぞ。
そして日本酒の本来のラベルに日本を感じる人はいても、エンブレムや英文のラベルに日本を感じるか?
日本人でさえ、この英文だらけで表記されたボトルを見たら、買う気も失せるのに。
逆に考えたらわかる。
ワインのラベルがすべて日本語で書かれた日本向け商品のワイン。これをワイン通は買うか?俺はワイン通じゃないが絶対買わん。
スコッチやバーボンでも同じ事だ。日本語で書かれてる部分が多ければ多いほど、胡散臭さを感じる。
スコッチの名品ボウモアは、今サントリーが買収してしまったから、日本向けの販売ボトルは山崎や響のように日本語ひょうきしてもいいだろ?
でももしボウモアがBOWMOREではなく「ぼうもあ」とか「暴藻亜」とか表記されたり、原産国:スコットランド アイラ島 内容成分:麦100% 保存方法:樽貯蔵12年 混ぜ物無しって裏面ラベルに書かれてたらげんなりするな。絶対買わない。
すべて勘違いした、販売意識だけが勝ってしまった酒造に未来は無い。
本当に美味い酒なら売り込んで、向こうから買い付けにきたり卸したりしてくれるのを依頼されたりするべきだろう?
清酒、本醸造、生絞り、特級、佳撰、純米酒、純米吟醸酒・・・。
日本人でもわからないこれらを整備してからじゃないと外国で売れる訳ないよ。
海外で売るなら本当の純米酒じゃないと勝てないし、ラベルだって媚を売る必要は無い。
それよりは料理とのマリアージュや輸送、保存、知識の浸透が先だよって言ってるだけだ。
ちなみに誤解無きように言うが、美味い酒は純米酒なのはあたりまえだが、天六の角うちの立ち飲みで飲む時は銘柄選ばないし、梅田のホワイティで朝から飲むのは醸造酒と焼き鳥でOK。えべっさんの屋台で菊正宗や大関のワンカップとおでんなんか最高だね。
醸造酒を否定してるんじゃないよ。
フランス人だって毎日ロマネコンティやシャトーディケム飲んでる訳じゃあるまい。
普段はグラスワインを楽しみ、たまには奮発していいワイン。
日本酒だって同じだと思うけどな。
一頃はおっさん臭いと敬遠されてたが、最近は若い人も日本酒好きが増えた。
多分冷やで日本酒を楽しむようになってからじゃないかな。
昔はどこでも熱燗。50℃以上で徳利を持つのも熱いくらい。
よほどの酒じゃないとこんな熱さでは香りも味も膨らまないし、匂いもすごい。
フグのヒレ酒なんか問題外。あれは完全にアルコール飛んでるもの。卵酒かってくらい。
とはいえ、フグを喰う時はヒレ酒飲んでしまうんだけどね。テッサややてっちりには何故かヒレ酒。焦げた匂いで美味しくないのに何故かおカワリしてしまったりして。人間は不思議だ。
基本的に酒は常温か人肌で飲む方が旨い。
なのに、純米吟醸酒を燗してくれと言うと断られる店が多いのも腹が立つ。
BGMにジャズなんか流したりして、全国の銘酒を取り揃えてるなんて謳ってる店ほど、この酒は冷やで飲めと蘊蓄たれられる事が多い。
燗でも日向燗(約30℃)人肌燗(約35℃)ぬる燗(約40℃)上燗(約45℃)熱燗(約50℃)、色々ある。
どう飲もうが勝手じゃないか?
そりゃ飲んだ事の無いお酒なら店主おすすめの飲み方で楽しむよ。でも、のみなれた酒で「俺はこの温度で飲む方が旨い」と思ってるのを否定されるとガッカリしてしまう。
そんな店にはもう行かない。
ウィスキーは1対1の水割りだ、肉に白?赤ワインが鉄板だ、焼酎は4:6のお湯割りだ、そして日本酒は冷やで飲めって。
頭の凝り固まった奴より、多分俺の方がいろんな酒を飲んでるって言いたくなる時もある。
日本酒は殆どの食べ物に合う。
おでん、鍋、魚介類・・・。米が原料だからごはんに合う物は日本酒に合う。
焼酎は残念ながら米焼酎以外はお造り(刺身)には合わない。寿司屋に焼酎が置いてなかったり、チューハイくらいしか無いのはそのせいだと思う。
ラーメンとか中華料理にもか?って言われるとビールや紹興酒、桂花陳酒の方があうって撤回するが、少なくとも日本料理には日本酒が合う。
寿司とワイン?これをしてる人を見ると「うわぁ味覚障害?」って思ってしまう。
葡萄酒に合う和食って肉料理や野菜ならわかる。しかし酢メシや醤油味にシャンパンやワインって最悪のマリアージュだと思う。それとも俺の知らない合う世界があるのかな。まぁ燗と同じく好きな飲み方シチュエーションで楽しめばいいとは思う。
さて、この日本酒。
和食が世界遺産に登録されてから、海外への日本酒の売り込み攻勢を必死にしてるらしい。
でもさ、日本酒じゃなくてJAPAN-SAKE。
柔道ではなくてJUDO、醤油じゃなくSOY SOURSE、寿司じゃなくてSUSHI。
それはそれでいいんだけど、こんな勘違いしたメーカーとかがやっぱり出てくると思ってた。
実名出して悪いんだけど、新潟県新発田市の市島酒造。
この酒造会社は海外向けの特別ラベルをつくり、売り上げを伸ばしているらしい。(どれだけ売れてるのかは不明)
日本酒のラベルといえば、毛筆体などでどう呼んでいいのかわからない酒の名前が大きく書かれているのが普通。
市島酒造は海外向けに特別ラベルを作って、大きなエンブレムだけのシンプルな表面ラベルと、裏面ラベルは英語で内容成分等が描かれてる。
7代目蔵元の現在の社長が、海外の取引先に「日本酒のラベルは何が書いてあるかわからない」と言われた。
洋酒のボトルを眺めていて、世界で売れる酒は、酒名よりもエンブレムが大きく描かれたラベルが多いことに気づいた。って。
目の付けどころが違う。
誉めてるワケではない。視点がズレてると助言してあげたいくらい、見るとこ間違ってる。
日本酒が海外で売れない訳。
宣伝のせいもあるが、どう飲んだらいいのかわからないまま販売されてるからじゃないか?
冷酒、冷や、燗もそうだし、その国の料理にどう合わせたらいいかよくわかっていない。
ロンドンのバーでスコッチやジンを楽しむ人に日本酒を売り込むの?
フランスでワインを気軽に楽しむところに日本酒を売り込むの?
それらの戦略がいい加減で、海外の日本料理店で出される日本酒を売り込んでるだけじゃないのか。
しかもこの市島酒造の酒。
ラベルをエンブレムだけに変えたのは普通の醸造酒。
そう、醸造アルコールを添加した日本酒。このアル添酒のせいで日本酒は不味いと思われてるのに?
純米酒ならまだしもね。ワインで純葡萄酒ってあるか?ドイツで日本のコーンスターチや盗塁を混ぜた発泡酒売るようなもんだぞ。
まずい酒が売れる訳が無い。
ラベルをエンブレムにしようが、裏面を英文で書こうが一緒だ。
ワインはラベルにすべて書かれてる。どこの畑の葡萄でどこのワイナリーで何年にどの樽で仕込んだか。
ウィスキーだって、同じだ。
日本酒でどこの米を原料に使って、どれだけの精米をして、麹や酵母は何を使って、蔵はどこで、生酛なのか山廃仕込みなのか。
そんな事英文で書いたって、知識が無かったら意味がわからないだろ?(実際日本人でも知らない人の方が多いんじゃないか?」
ましてや純米酒ではなく醸造アルコールを混ぜた偽日本酒。
さらにワインのように輸送や保存状態を管理してるのか?冷暗所で管理してくれてるのか?
蒸留したウィスキーや焼酎ならともかく、まだ活きてる日本酒は1年くらいで飲みきらないと美味しくないぞ。
そして日本酒の本来のラベルに日本を感じる人はいても、エンブレムや英文のラベルに日本を感じるか?
日本人でさえ、この英文だらけで表記されたボトルを見たら、買う気も失せるのに。
逆に考えたらわかる。
ワインのラベルがすべて日本語で書かれた日本向け商品のワイン。これをワイン通は買うか?俺はワイン通じゃないが絶対買わん。
スコッチやバーボンでも同じ事だ。日本語で書かれてる部分が多ければ多いほど、胡散臭さを感じる。
スコッチの名品ボウモアは、今サントリーが買収してしまったから、日本向けの販売ボトルは山崎や響のように日本語ひょうきしてもいいだろ?
でももしボウモアがBOWMOREではなく「ぼうもあ」とか「暴藻亜」とか表記されたり、原産国:スコットランド アイラ島 内容成分:麦100% 保存方法:樽貯蔵12年 混ぜ物無しって裏面ラベルに書かれてたらげんなりするな。絶対買わない。
すべて勘違いした、販売意識だけが勝ってしまった酒造に未来は無い。
本当に美味い酒なら売り込んで、向こうから買い付けにきたり卸したりしてくれるのを依頼されたりするべきだろう?
清酒、本醸造、生絞り、特級、佳撰、純米酒、純米吟醸酒・・・。
日本人でもわからないこれらを整備してからじゃないと外国で売れる訳ないよ。
海外で売るなら本当の純米酒じゃないと勝てないし、ラベルだって媚を売る必要は無い。
それよりは料理とのマリアージュや輸送、保存、知識の浸透が先だよって言ってるだけだ。
ちなみに誤解無きように言うが、美味い酒は純米酒なのはあたりまえだが、天六の角うちの立ち飲みで飲む時は銘柄選ばないし、梅田のホワイティで朝から飲むのは醸造酒と焼き鳥でOK。えべっさんの屋台で菊正宗や大関のワンカップとおでんなんか最高だね。
醸造酒を否定してるんじゃないよ。
フランス人だって毎日ロマネコンティやシャトーディケム飲んでる訳じゃあるまい。
普段はグラスワインを楽しみ、たまには奮発していいワイン。
日本酒だって同じだと思うけどな。