GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

常松酒蔵 球磨拳 球磨米焼酎

2015-12-25 06:04:30 | FOOD&DRINK
球磨拳。熊本県人吉市周辺で遊ばれている拳遊びの一種。
片手で0から5までの形を作って同時に出し優劣を競う、ジャンケンの元になったと言われてるゲーム。
名前は知ってるがやった事は無い。京都祇園の舞子さんとする扇子飛ばしみたいなものか。

八時だよ全員集合!で志村けんが編み出した「最初はグー」
これが今やジャンケンの最初のかけ声となっている。放送翌日から突然学校で流行り始めた。
俺のうちの親は「くだらない番組を見ると馬鹿になる」ってポリシーで、当時絶大な人気をほこったこの番組を見させてもらえなかった。
見てない俺は次の日にいきなり変わったこのジャンケンのかけ声に戸惑うばかり。そんな嫌な記憶がある。

俺がTVを見るのを許されてたのは、連想ゲーム、タイムショック、クイズグランプリ、クイズダービー、パネルアタック25、霊感ヤマ感第六感、イントロクイズ。ほぼクイズ番組のみ。あとは野生の王国くらいか。哀しい小学生時代だ。
おかげで物知りにはなったけどね。

話を戻すがそんな熊本で伝統的に伝わる球磨拳を名前にした米焼酎がある。
米焼酎の本場、熊本県球磨郡。杜氏歴約40年の前田杜氏が、普段は吟醸酒に使う黄麹菌と吟醸酵母で低温発酵させた焼酎。常松酒蔵の球磨拳。
米麹は通常の約2倍使用。味わい深いこの味のこだわりを残す為、無濾過で瓶詰めした一本。

日本酒で使われる黄麹菌は、温暖な九州では腐敗する可能性が高く、品質管理も困難なため焼酎作りにはあまり使われなくなった。
現在黒麹や白麹が全盛だが、最近はこの黄麹を使った焼酎もかなり作られてる。この黄麹で仕込んだ米焼酎は下手な日本酒より美味い。

米焼酎は大蒜生姜醤油やポインズと紅葉オロシで馬刺をつまみながら飲みたい。
熊本に月2回行ってた頃に球磨焼酎を知ってれば、堪能できたのに。今となっては残念。
カラシ蓮根、一文字ぐるぐるなんかもあいそうだが、これらは大阪では中々手に入らない。
陣太鼓や武者がえしなどのお菓子では焼酎は飲めない。お茶の方が合いそうだ。

でも俺には必殺アイテムがある。
クマモンをメインキャラクターに熊本の名産品をアピールしてた熊本物産展(ユッキーナが親善大使をしていたが今はどうなんだ?)
そこでで手に入れて気に入った馬刺ジャーキー(ビーフジャーキーじゃなくて馬肉のジャーキー)。

通販でも買えるし、乾きモノだから鮮度とか気にしなくていい。
これを肴に球磨焼酎飲む。これがやっぱり合うのよ。
ヤバいね。いくらでも飲めてしまう。
ロックやストレートがいいと思うが、ちょっとだけ割り水しても美味しいぞ。

球磨拳 
恒松酒造本店:熊本県球磨郡多良木町
原料:米(国産米)米麹(国産米) 黄麹吟醸酵母仕込。
蒸留方法:減圧蒸留
アルコール度:25度
2014年秋季全国酒類コンクール特賞受賞

マクドナルドの低迷は客の事をわかってないから

2015-12-25 01:53:41 | FOOD&DRINK
日本マクドナルドがいよいよヤバいかもしれない。
アメリカのマクドナルドが約5割を保有してる日本マクドナルドホールディングスの売却に向け、大手商社や国内外の投資ファンドに打診をはじめた。
日本経済新聞の記事だから、かなり信憑性は高いだろう。

日本のマクドナルドが低迷した発端は、2014年7月に発覚した中国の食品加工会社が期限切れ鶏肉を平気で使用していた問題。
その謝罪記者会見をサラ・カサノバ社長はなかなかしないで、10月にようやく出て来た。
でも、この女社長は、謝罪ナンカしちゃいない。あれは原料調達・加工を依頼してた取引先、中国の会社の管理体制が杜撰だっただけだと言わんばかり。
あげくの果てに「皆様の健康を考えて全店禁煙にしました」って。煙と賞味期限切れや床に落ちた鶏肉のどちらが安全なんだろう。

他にも異物混入問題があったりしたけど、本来ならそんな事は大したダメージにならない。
チキン・タッタを復活させたり、新メニューや新価格を導入したり。材料の安全を強調したり。
でも、未だに客足が戻らない。
さぁ、なんでだろう?

多分このサラ・カサノバ社長をはじめとする経営陣は、問題点を見失ってるんだろうな。っていうか、目先の利益の事しか考えてない。
商品、店舗、客、接客、そして宣伝で成り立ってる。こんな事はわかってるだろうけど、お客様の事がわかってないんだろう。

以前、老人と孫を出してきて仲睦まじくハンバーガーを食べてるCMを放映してたが、60歳以上の老人はほとんどマクドには行かない。
この世代は自炊派で外食は基本的にしないし、外食するなら多少高くても美味しいものを食べる世代だ。まぁ最近は定年退職した旦那とスーパーで出来合いの弁当やお寿司を買ってたりするけどね。基本的に外食はしない。

日本でのマクド創成期を支えてきたのは、今の40-50歳代。
この世代の事をわかってるか?

幼少期に駄菓子屋で育った世代。
ガムもチョコもアイスもジュースも、人工着色料まみれだろうが、原材料が何だろうが、気にしてなかった。
大手が参入してきてサッポロポテト、アポロチョコ、カール、グリコ、チョコレーク、ミルキー、ベビースターラーメン。
今考えると、安全とかどうのこうのなんて考えちゃイネぇ。腹を満たすため、うまいかどうかだけで買っていた。勿論レラの大手スナック菓子によって駄菓子屋は衰退して行く。

インスタントラーメンもチキンラーメン、サッポロ一番、出前一丁、ワンタンめん等が4強。本中華とかたまご麺とかチャルメラとかも出てきたね。
カップヌードルやどん兵衛、UFOなどの日清カップ麺(めん八珍は復刻望む)に続き、カップスター、赤いきつね、などが次々出て来た。
今みたいにラーメン屋って殆ど無かったもの。あったのは王将と玉将とどさんこラーメンだった。(つけめん大王とかラーメンファミリーって深夜までやってる店もあったな)
これで、うどん、ソバの日本文化から、中華麺の時代がやってくる。

牛丼は、吉野家しか俺が高校の頃は無かった。しかも夜中に開いてる。コンビニなんか無い時代。
ツレの家で夜中に麻雀やトランプなんかしてて、小腹が空いたら吉野家へ(インスタントラーメンは人数分無い事が多かった)。夜中単車で走って解散後は明け方の吉野家。中島みゆきも「狼になりたい」って曲で夜中の吉野家を唄ってる。
そのうち、なか卯、松屋、すき屋等の牛丼価格戦争が起こる。吉野家も一時期は身売りされた。何故生き残れたか?それは又別の時に。

ファミリーレストランが出来た。これが大きかった。
コーヒー一杯で何時間でも粘れる。ハンバーグやスパゲティ、ステーキだってパフェだってデザートだって喰える。
しかも少人数でも大人数でもOK!不良もまじめ君もカップルも、家族連れに混じって利用してた。
すかいらーく、イエロープレーン、ビッグボーイ、フレンドリー、不二家、プォルクス、ロイヤルホスト、そしてさと。
東京のデニーズは大阪ではほとんどみかけ無かった。
すかいらーくはその後、安売りのGASTと高級のGRANDEを出したが、今はガストしか残ってない。同じくCASAって高級路線ファミレスも今は無い。ことごとく上記ファミレスは時代とともに消えて行く中、ビッグボーイはハンバーグに特化し、さとは和食のさとに路線変更して生き残ってる、(ここhが開発したサラダバー、ドリンクバーってシステムは画期的だ)
今はサイゼリアの一人勝ち状態。

ダスキンが経営するMr.ドーナッツはアメリカ最大のドーナッツチェーン「ダンキンドーナッツ」を駆逐する。ダンキンは甘すぎる。


喫茶店は以前はサイフォンで淹れる店が主流だった。
朝にモーニングで寄れば厚切りトーストに卵とコーヒー。俺の学園生活の出場欠課日数(サボり時間数)、年間250という不名誉な数字は、学校へ行く前にこのモーニングを食べてしまうからだ。
喫茶店は常連がはびこって、一見は入りづらかったり、マスターが気難しそうだったり。常連じゃないと長時間粘れない雰囲気。
コーヒー豆をミルで曳いてサイフォンやドリップで淹れる手間を、インスタントコーヒーってものが出来たおかげで家でも美味しいコーヒーが飲めるようになった。缶コーヒーも昔は甘ったるいYCCコーヒーくらいしかなかったが、ジョージア、ジャイブ、ファイア、ワンダ、って出てきて、その後、ドトールやプロント、スターバックス、サンマルク、シアトルベスト、ターリーズ等のカフェの時代が来る。

お持ち帰り弁当も出来た。
ほか弁って呼ばれる。ほっかほか亭、かまど屋、ほっともっと、おふくろ亭・・・。
80年代に流行った夜霧のハウスマヌカンは、DCブランドで着飾った女性店員が、休憩にほか弁(ノリ弁?)を買うという歌詞だった。

そして肝心のハンバーガー。
マクドナルド、ロッテリア、ドムドムの三つ巴。
その後、牛丼と同じく価格戦争がおこって、ロッテリアとドムドムは消えた。
今はKFCと名乗ってるケンターッキーフライドチキンも当時はハンバーガーショップの部類だったが、この価格戦争時にハンバーガーを捨ててチキンだけに特化して生き残ってる。ファーストキッチンもヤバいな。
モスバーガーははじめから品質勝負。注文してから出てくるまで全然ファストフードじゃない。勿論正確にはファースト(早い)ではなくファスト(手早い)が正しいのだが、注文してから結構待たされるからファストでもファーストでもない。でも、生き残ってる。

さて、色々書いたが、日本マクドナルドの人達。問題点はわかったかな?(この記事を読んでる別けないと思うけど)

40-50歳代は家にまだ母親がいた時代。共働きは少なく姑とも同居してた時代。
したがって家に帰ればご飯がある。おかずは野菜も魚も肉も近所のお店で買ってきた安全で美味しいものだ。
弁当も作ってくれる。夕飯の残りを加工して詰められる。卵焼きも今と違って抗生物質なんか使ってない鶏から産まれた卵。でも、赤いウィンナーやミートボール等丸大ハンバーグ等、何が原材料なのかよくわからないモノもいっぱい入ってた。
コーヒーだって家でインスタントコーヒーを飲めば安上がりだ。おやつだって芋やトウモロコシをふかしたものなど手作りだ。

なのに何故ファミレスやほか弁は流行った?何故インスタントラーメンやカップラーメンが流行った?ジャンクなスナック菓子が席巻した?

簡単な事だ。
家で普段食べれないモノが、外食なら食べれるからだ。

家でハンバーガーやチキンナゲットやフライドチキン、ポテトフライやドーナッツを作ってくれる家はほとんど無かっただろう?
生クリームたっぷりのケーキ、シロップまみれのホットケーキ、パフェ、ピザ、スパゲティやナポリタン・・・。

自分の部屋も無い時代。友達と飲食するなら外食だ。
そこでは家では見かけた事の無い、絶対作ってもらえない色々なモノがあった。
材料がどこ産なんか気にしちゃイネぇ?有機?そんな言葉すらなかった。カロリー?そんなの気にしちゃイネぇ。甘いモノは別バラって意味不明の理屈がまかりとおってた。そう、ジャンクなモノを仲間やツレと平気で喰ってたのだ。

外食産業でカレーのcoco壱番や定食屋のやよい軒なんかが中々伸びなかったのは、ボンカレー、ククレカレー、そしてハウスやS&Bのインスタントカレールーで作る、家のカレーの方が美味しかったからだろう。
ラーメンも中華料理屋か、脱サラの人がやってる店しか無かった。したがってインスタントラーメンを越えるラーメンを出す店は殆ど無かった。
風月やゆかりなどお好み焼き屋のチェーンは今でこそ安泰してるが、家や近所のお好み焼き屋で食べれるものをわざわざ金出して喰う?

でも、焼きそばは喫茶店やスーパーの地下で喰ってた。家庭用の焼きそばは日清焼きそばかUFOしか無かったもの。それとは全然違ったからね。
ナポリタン(大阪では昔イタリアンって言ってた)もそう。安いソーセージとケチャップ。太いパスタ麺。鉄板に乗って出てくるとご馳走って気がした。

そう、家で食べれるのにあえて外食を好んでたのが、今の40-50歳代。
今はそこそこ地位も金もあるし、美味しい店も知ってる。
でも、専業主婦はランチにお金をかけるが、サラリーマンは昼飯にお金をかけない。でも、食後にはコーヒーも飲みたい。煙草も吸いたい。
ワンコインで手軽に済まそうとする。ここを間違えちゃいけない。

吉野家の牛丼や、マクドのハンバーガー、オフィス街に売りにきてる弁当は見向きもせず(あれを買うのは圧倒的にOLが多い)、居酒屋や炉端のアジフライやサバ煮込み定食、ラーメン、喫茶店の焼きそば定食なんかを食べてる。
これらに共通してるのは何?

そう、カロリーや食材の原産地、品質管理がどうのこうのとか、栄養バランスがどうのってのは、この世代の男には関係ないの。
おなかがふくれるかどうかだけ。そして食後にはコーヒー飲んでまったりとして、煙草を吸って午後からの仕事に備える。

合成着色料と発ガン性物質まみれの駄菓子、チョコもどき、ジャムもどき、果汁なんか入って無いジュース、ラクトアイス。
ファミレスのコーヒー、何のどこの肉かわからん牛丼やハンバーグ、ボラに着色して鮭と偽った弁当。
そんなものを食べて育った世代に、安全とか健康とか関係あるか?

さぁマクドナルドの今の体制や方針は、この創成期から支えてきた世代を満足させれてるか?

今のマクドナルドが目指す客は、30代の主婦や子供。
確かにこの世代は禁煙はありがたいだろう。でもさ、この世代の女の人も結構煙草吸うのよ。
栄養バランスとか考える世代が、ハッピーセットの景品に釣られて行く事はあっても、身体に悪そうなハンバーガーやシェイクを子供に食べさせるのに、罪悪感をもたないはずが無いだろ?

学生?
サブウェイが何故流行ってる?サイゼリアが何故流行ってる?
結構高いお値段を取るレアスィーツが食べれる店に友達同士で行ったり、そうかと言えばコンビニ弁当やおにぎりで満足してる人がいたり。
学生は二極化してると思うが、すでにマクドは飽きられてる。コンビニの方が次々と新メニューあるもんね。

どんな客が利用してて、どういう事を望む世代を取りたいのか。
ちなみに今のマクドナルドはどこ行っても掃除が行き届いてない。トイレなんか最悪。
スマイル0円も偽りあり。

そしてついでに言うと、マクドナルドは絶対に晩ご飯には選ばないって事。
手軽?早い?安い?美味い?

全店禁煙して、品質向上しても、接客や掃除が行き届かない店に未来は無い。
このままだとほんとマクドナルドさん、ヤバイよ。