GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

米焼酎 欧羅火 オラーカ 薩摩酒造

2015-12-09 06:35:38 | FOOD&DRINK
前回、甲式焼酎と乙式焼酎、単式蒸留と連続蒸留の事を書いた。
ありゃま、いろいろな焼酎の本を読み返すと、記載が間違っていた事に気づいた。
間違ってるのは、以前のチューハイに使われた焼酎と、今の本格焼酎と呼ばれる焼酎の事。

甲類焼酎(単式蒸留)がチューハイに使われたみたいな事を書いてしまったが、逆だった。
単式蒸留の甲類焼酎は原料の香りや風味がある。本格焼酎とボトルラベルに明記されてるのはこちらの焼酎だ。
連続蒸留の乙類焼酎は純度の高いアルコールのクセが無い焼酎。別名ホワイトリカーとも呼ばれる。梅酒を漬ける時やチューハイに使われるのはこちらだ。

どこでどう間違って覚えてしまったのかわからないが、人の記憶って怖いね。
心理学で「構想的想起」って言うらしいんだけど、錯覚で思い違いをしてしまってそのままって事があるらしい。
同窓会なんかで「あのときお前が」ってのが、そいつがした事じゃないのにすげ変わってたりする、あれね。

気を取り直してまたもや米焼酎。
米焼酎と言えば吟醸香があったり、日本酒に近い物があったりで、あっさり飲めるって印象。
そんな米焼酎での逸品。
欧羅火。
「おおらか」かな?って思ってたら「オラーカ」だった。
こいつも下手すりゃ勘違いして覚えるところだったよ。

何々?
1546年山川港にきたポルトガル貿易商人ジョルジュ・アルバレスの「日本報告」の中に登場する米焼酎「Orraqua」
この名を欧羅火とつけました。って。
夜呂死苦(ヨロシク)とか武血義理(ブッチギリ)とかと同じレベルの日本漢字の当て字。
オラーカ命名は元ヤンか?
明治から昭和初期の日本は、亜米利加(アメリカ)とか西班牙(スペイン)とか露西亜(ロシア)って公然と表記してたから、こっちが普通か。

神の河(かんのこ)を作ってる薩摩酒造らしく、ラベルが海外対応仕様。
とはいえ、英語ばっかりで表記してるラベルや、酒をSAKEとか商品名をわざわざローマ字表記してるのは、媚を売ってるみたいでなんか嫌い。
勘違いしてないか?って思うけど、この欧羅火のラベルはどこかオリエンタルな雰囲気を醸し出してるので好き。
ボトルキャップも今風のスクリューキャップではなく、昔ながらの留め金式。

欧羅火(オラーカ)
薩摩酒造株式会社:鹿児島県枕崎市
原材料:米/米麹(タイ米)
アルコール度:25度

ロックやストレート、水割りがベストの飲み方だと思う。
お湯割りやお茶割りだと米焼酎はちょっと味気ない。炭酸割りはブーイング。
純米原酒を樫輪樽で長期熟成した、純米焼酎ならではの琥珀色を楽しんで是非飲んでほしい。


米焼酎 寝太郎 木桶貯蔵

2015-12-09 05:33:34 | FOOD&DRINK
昭和の終わり頃からチューハイブームが始まった。
そのままじゃ悪酔いしそうなほど不味かった甲類焼酎と呼ばれるものに、ライムや檸檬等のシロップと氷と炭酸水を混ぜたものをチューハイと読んでた。正確には焼酎ハイボール。略してチューハイ。
いろんなシロップの他にウーロンハイ、カルピス割りなんかが、そこらへんの居酒屋や料理屋で当たり前のようにメニューにあった。

甲類焼酎と呼ばれる単式蒸留焼酎は原料が芋であろうと麦であろうと関係ない。
でも、それから美味しい焼酎を求める人が増えたのか、今から15年ほど前に焼酎ブームがやって来た。
魔王、佐藤、百年の孤独、野うさぎの走り、富乃宝山、中々・・・。
人気のある焼酎はとんでもない値段で取引されたけど、このブームの際に芋焼酎、麦焼酎、米焼酎、そして泡盛が一般的に浸透した。

乙式焼酎と呼ばれる連続式蒸留焼酎は、それまでの甲類焼酎の概念を打ち破る味と香りだった。
芋、麦、米、蕎麦、紫蘇、黒糖・・・。原材料を何を使うか。
麹も米麹、麦麹、芋麹・・・。米麹でも黄麹、黒麹、白麹。国産米で作った麹かタイ米で作った麹かで味も香りも色々違う。
蒸留後、木桶、瓶、龜・・・熟成方法、貯蔵方法でも味が変わる。

鹿児島で主流の薩摩焼酎はサツマイモを原料として米麹で作る。
宮崎は原材料は米、麦、芋と結構バラエティに富んでいる。
大分は麦焼酎。
長崎の壱岐焼酎は大麦2/3米麹1/3って独特の作り方。
熊本は米焼酎が主だね。

焼酎って九州の物ってイメージが強いが、実は日本全国で焼酎は作られてる。
ただし、焼酎に適した醪や麹を作るのは温暖なところの方が向いてるからか、本州、北に上がるに連れて日本酒の銘酒が多い。
日本酒と焼酎は途中までは作り方が一緒だが、簡単に言えば途中で違う原料を混ぜるか混ぜないか、そのまま貯蔵するか蒸留してから貯蔵するか。

特に米焼酎は日本酒と似ている。
吟醸香がある物もあるし、味が日本酒に似ているのもある。

大阪では珍しい山口県の焼酎を見つけた。
寝太郎。
しかも木桶貯蔵。

日本酒と言えば北陸や東北、焼酎と言えば九州ってイメージだが、実は山口県はおいしいお酒が多い。
勝谷氏の紹介で今や全国区になってしまった日本酒「獺祭」。
今やとんでもない値段で取引されているが、それ以外にも山口県はおいしいお酒が多い。
「五橋」「雁木」「東洋美人」・・・
って事は米焼酎も美味いのでは?って買ってみた。

好き嫌いが分かれる匂いだとは思う。味は派手さもクセも無い。ストレートや水割りが合うと思う。お湯割りでは「ありゃ?」って思うほど特徴が無くなってしまう。まぁそれが好きな人もいるだろうけどね。

永山酒造合名会社
寝太郎 木桶貯蔵
原材料:米
アルコール度:25度

山口県と言えば下関のフグ。てっちりやテッサとこの寝太郎。ヒレ酒で日本酒の代わりにこいつを飛び切り燗にしてみたらどうなんだろう。
それ以外にも外郎(ういろう)、岩国レンコン、白銀(かまぼこ)・・・
山口県名物に色々合わせてみたいって思わせる焼酎。




中国の大気汚染は日本に飛んでくる

2015-12-09 04:56:34 | Talk is Cheap
中国のスモッグがひどすぎる。
中国の北京で12月1日に、スモッグが安全基準の25倍を超え、国内の数千の工場に閉鎖が命じられた。
向上を稼働しなかっただけで、翌2日には大気汚染が改善され始めた。
APECの時に車の制限や向上の過ドウッを制限して、青空を見せたんだから、どうしたらいいか中国はわかってるはずだ。

全然改善する気がないのか?
12月7日には大気汚染による高濃度スモッグが今後3日間は続く見込みだとして、初めて「赤色警報」を発令した。
赤色警報が発令されると、大型車両の運転は禁止、一般車両もほぼ半数が運転禁止。
ほとんどの学校が休校となり、企業も就業時間をフレックスタイム制切り替えが推奨。大型の野外活動は中止となる。

でもさ、ニュースでは北京市、天津市及び近郊都市での汚染監視を強化するよう促し、環境調査にあたるスタッフを増員したとか言ってるけど、どこまで本気でやるのかね。
せっかく活性化した工場や産業を停止する事によるリスク回避を優先するんじゃないか?

天安門広場の青空

今じゃこれだよ


日本でも昭和50年前後、光化学スモッグ問題があった。
尼崎の工場等から出る煙で大気汚染は当たり前、工場から出る汚染水に含まれてたカドミウム、海や河川が汚染されPCGやヘドロの問題もあった。
最近では環境を考えて、廃棄物等も適切に処理されるようになったが、実際のところ未だにダイオキシンの問題やCO2削減等が課題だ。
でもさ、日本でもフランスでもイギリスでも、この環境問題に取り組んでるのに、中国とアメリカはどっか他人事なのよね。

アメリカはまだ環境団体の抗議もあるからまだマシだけど、中国では環境に対する抗議団体って存在するのか?
天津の工場爆発や有害物質の流出も、いつのまにかうやむやにしてるし。
南京大虐殺とかでっち上げしてる暇があったら、もう少し国民の為に政府や行政が動いたほうがいい。
利益ばっかり追い求め、従業員・社員の事を考えない会社はいずれつぶれる。
国民の生活や未来を考えない国家も、その先は崩壊しか無いだろう?

BRICSと言われる第二の先進国。問題がまだまだ山積み。
ブラジルの環境破壊。
ロシアのインフレ。
インドのニューデリーの大気汚染と階層制度。
そして中国のバブル崩壊と大気汚染。

ニューデリーの大気汚染(中国よりはまだマシか?)


黄砂がこれだけ日本井届く事から考えりゃ、このスモッグ絶対日本にやってくるよな。
pm2.5の何倍だと?粒子が何倍じゃなく濃度が何倍ってことだろ?
日本を巻き込むんじゃなぇ。って言うより、日本政府は中国やインドに抗議しろ。
子供達に青空を見せてやる事より、お金や発展を選ぶのか?

仏パリで開幕した国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第21回締約国会議(COP21)
これらでなんか解決の奉公が導かれたのかな?議題にして話し合って終わりじゃないだろうな。
頼むぜ。