ゴルフ惑星

ゴルフの楽しさを享受するメルマガ『Golf Planet』のキャプテンc-noこと、ロマン派ゴルフ作家篠原の徒然。

ボールの欠片

2013年04月18日 14時01分49秒 | 用具



プレー中、グリーンの手前に
マーカーが落ちていると思って
近づいてみたら……
これがあったのです 

ボールの表皮です 

どうしてこうなったのか?
不思議です 
同伴競技者は芝刈り機が犯人だと
推理していましたが、
別のストーリーがあるような気がして 
カートのシート上で撮りました。

熱心なゴルファーには
大なり小なり狂気が宿ります 
ウェッジの切れ味を増すために
夜な夜な独りで、砥石を出しては
ウェッジを持って部屋に籠もる男 
『シュー、スー、シュー』と
リーディングエッジを研ぐ音が……
間違って手を触れると切れてしまうので、
そのウェッジにはカバーが付いています。
見方によっては、刀と鞘のようです。

そのホールで
いよいよウェッジの出番が訪れました 
おもむろにカバーを取って、
それをポケットに入れます。
鞘を放り投げるのは負けの証です。

最高の切れ味を発揮したウェッジの
一振りは素振りのように見えました 
用具の手入れに使っている努力の
1割でも練習に注げれば、
違った結果があったかもしれませんが、
ゴルフの神様は甘くはありません 
ウェッジはボールの中心よりも上、
それもやっと当たったぐらいギリギリに
辛うじて擦っただけでした。

ボールはほとんど動かず、
ボールの欠片だけが空を舞いました 
一部の表皮を切り取られ、
河童の頭のようになったボールは
『あんた。何がしたいんだ?』
と、文句を言ったのでした……

ボールの欠片は、
何も語りはしません 
だから、色々考えてしまうのです。
ホラーのような話も、
ゴルフであれば大歓迎です 


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篠原嗣典
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群れる妖精の夢

2013年04月18日 10時12分03秒 | コース



仏の座がたくさん咲いていました 
ムーミン谷みたいだ、と
勝手に思いました 
ニョロニョロが群れているシーンを
思い浮かべたのです。

ムーミンは主人公の名前で
妖精家族の子供です。
お父さんはムーミンパパで、
お母さんはムーミンママです。
住んでいるとこはムーミン谷の
ムーミン屋敷……
どうして全てが子どの名前なのだと、
幼い頃から疑問でした 

『ムーミンが生まれてくる前は
それぞれに別の名前が
あったのかもしれない』
小学校に入ったばかりの子供も
そんなことを考えるのです 

ちなみに、ムーミンのアニメは
1969年版と1972年版があります。
『ねえ、ムーミン。こっち向いて?』
という歌が印象深いのは
1972年版です 



こちらはより春っぽく撮ってみました 
少し華やかになりましたし、
遠くまで群生しているのが
わかるかと思います 

最終ホールからハウスに戻る途中で
群生を見ました。
仏という名前から現世ではないものを
想像してしてしまいました 

先程の子供中心の名前ですが、
バカボンも同じですけど、
主役はバカボンのパパです 
こちらは妖精ではありません……

仏の座の群生を見て、
無邪気な妖精が隠れている里を
想像してしました 
ゴルフコースに群れているゴルファーは
ある意味では不思議な存在です。
考え方によっては、
人とは思えない一種の妖精です。
何が楽しくて、切り開いた山奥まで来て
半日も夢中になっているのか?

よく見てみれば、妖怪になっている人も
怪獣になっている人もいます 
魔法がかかったようです 
改めて、画像を見ながら
仏の座は本当に不思議な姿の草だと
感じながらも春の夢に酔いました 


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