プレー中、グリーンの手前に
マーカーが落ちていると思って
近づいてみたら……
これがあったのです
ボールの表皮です
どうしてこうなったのか?
不思議です
同伴競技者は芝刈り機が犯人だと
推理していましたが、
別のストーリーがあるような気がして
カートのシート上で撮りました。
熱心なゴルファーには
大なり小なり狂気が宿ります
ウェッジの切れ味を増すために
夜な夜な独りで、砥石を出しては
ウェッジを持って部屋に籠もる男
『シュー、スー、シュー』と
リーディングエッジを研ぐ音が……
間違って手を触れると切れてしまうので、
そのウェッジにはカバーが付いています。
見方によっては、刀と鞘のようです。
そのホールで
いよいよウェッジの出番が訪れました
おもむろにカバーを取って、
それをポケットに入れます。
鞘を放り投げるのは負けの証です。
最高の切れ味を発揮したウェッジの
一振りは素振りのように見えました
用具の手入れに使っている努力の
1割でも練習に注げれば、
違った結果があったかもしれませんが、
ゴルフの神様は甘くはありません
ウェッジはボールの中心よりも上、
それもやっと当たったぐらいギリギリに
辛うじて擦っただけでした。
ボールはほとんど動かず、
ボールの欠片だけが空を舞いました
一部の表皮を切り取られ、
河童の頭のようになったボールは
『あんた。何がしたいんだ?』
と、文句を言ったのでした……
ボールの欠片は、
何も語りはしません
だから、色々考えてしまうのです。
ホラーのような話も、
ゴルフであれば大歓迎です
ゴルフプラネット: 第一巻 | |
篠原嗣典 | |
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