猫じじいのブログ

子どもたちや若者や弱者のために役立てばと、人権、思想、宗教、政治、教育、科学、精神医学について、自分の考えを述べます。

アメリカ軍のイラン司令官殺害に抗議する

2020-01-03 22:56:28 | ガザ戦争・パレスチナ問題
 
アメリカの国防総省は、1月2日夜(アメリカ時間)、ドナルド・トランプ大統領の指示で、イランのカセム・ソレイマニ将軍を殺害した、と発表した。BBCによれば、彼がイラクのバグダッド国際空港を出るところを、米軍がドローンからミサイル攻撃で殺害した。
 
BBCもブルバーグも、トランプ大統領自体は、まだ、その声明をだしていない、という。
また、アメリカ議会に事前に承認を得ていないし、事後報告も まだ なされていない。
 
開戦もしていない他国の公的人間を無人のドローンからミサイルで殺害するとは、真珠湾奇襲攻撃よりも もっと卑怯な行為といえる。
 
本当にこれはトランプ大統領の指示か、もし、そうなら、彼は これを どう 説明するのか。
 
無人機で自軍に被害を出さないなら、自国に はむかう他国の者を殺して良いとすれば、第2次世界大戦後の平和をいままで維持してきた、暗黙のルールを公然と破ることになる。
 
無人軍事技術をもっていれば、裁判もせず、北朝鮮のキム・ジョンウン委員長を殺してもよいことになるし、中国の習近平主席を殺してもよいことになる。
 
とんでもないことである。アメリカ国民が、この米軍の行為を非難しないなら、アメリカの民主主義はまったく腐っているとしか、言いようがない。ベトナム空爆より悪質な行為であるのに。
 
[追記]アメリカの報道によると、米軍幹部は、大統領がこのような司令官の暗殺を本当に選択すると思わず、イランへの極端な軍事的反応の例として提示したら、大統領が選択した、という。大統領が異常な人間と言いたいのだろうが、勧められない軍事的反応を米軍幹部が提示する米軍幹部もおかしい。大統領の性格を知っていたはずである。また、大統領が選択したといえども、米軍幹部はそれに反対し、誤った選択の実行を阻止すべきであった。米軍幹部も腐りきっているのだろう。なさけない。