猫じじいのブログ

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津久井やまゆり園殺傷事件の被告が弁護人を解任したい

2020-01-22 21:17:50 | 津久井やまゆり園殺傷事件

きょう1月22日で津久井やまゆり園大量殺傷事件の公判は8回目となる。今週の月曜日から弁護側の陳述がはじまっている。

この中で、けさの30分のJNNの面会で、被告が弁護人を解任したいと言った、とTBSが報道した。被告は、自分が大麻で心神喪失だったと主張してはいない。謝罪の気持ちを表したいから小指をかんだ、と言ったという。

最近、刑を軽くするための法廷戦術を優先させる弁護人が多い。ゴーンの特捜事件でも、大津の園児殺傷事件でもそうだ。そうではなく、弁護人は被告の主張を代弁するのが原則である。

裁判では、第1に、事実の認定である。第2に、それが社会的に許されるのか、許されないのかである。第3に、犯した行為につりあう刑罰はなにかである。

本件の被告は、殺傷した事実を認めているので、どのような意味で謝罪しているのかも、焦点になる。

「重い障害者は社会にいらない、不幸をもたらすだけだ」と主張しているのは、被告だけではない。だから、本殺傷事件は、本施設を利用していない、多くの他の障害者にたいしても、大きな恐怖を与えた。この裁判は、「重い障害者を殺害することが社会正義である」を裁かないといけない。被告が心神喪失だから、異常だから、過激だから、で済ませてはいけない。

きのうの公判で、弁護側が3人の医師の調書を読み上げたという。

毎日新聞 《2016年2月に措置入院した。2人の医師が「大麻精神病」「妄想性障害」などと診断しており、その調書も読み上げられた。》

時事ドットコムニュース 《一方、措置入院の際に被告を診察した医師の調書も朗読され、大麻による気分高揚が妄想の拡大に影響したと指摘した。》

産経新聞 《診察した医師の一人は、植松被告を「大麻精神病」と、「非社会性パーソナリティー障害」と診断。植松被告の「障害者を抹殺する」という思想は「被告の人格に根付いていると考えられる」としながらも、衆院議長に手紙を差し出すという行動に、大麻が影響を与えた可能性があるとの見方を示した。》と書く。

これだけでは、弁護側の主張はわからないが、医師の調書からは、「障害者を抹殺する」という思想は、「大麻」によって引き起こされたものではないとも読める。「大麻は気分の高揚に影響した」だけである。

私の経験からも、妄想には それなりの根拠がある。多くの場合、何らかの社会的通念が反映している。被告が措置入院になったとき、正常を装い、病院から出てきたと友人に語っているのを聞くと、「精神異常」だから、「過激思想」だから、では済ませられない。被告は自分を支持する人たちがいるとみている。


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