今年の流行語大賞が「ふてほど」と、放課後デイサービスにくる中3の男の子に言われて、すぐには何のことがわからなかった。その子に聞くと、TBSドラマ『不適切にもほどがある!』からくる言葉であった。
今回の受賞語「ふてほど」のネット上の評をみても、そんなものかね、という冷めた声も少なくないようだ。現在、社会は多様化しており、流行語といっても、集団によって異なるようになった。
私に「ふてほど」の受賞を伝えた男の子は、クラスで孤立しており、勉強は強いられてするものと思っている。それだけでなく、「民主主義」が悪い、「独裁」が良いと思っている。現在の学校教育に反感をもつまでは理解できるが、「民主主義」が悪い、「独裁」が良い、となると、ちょっと心配になる。心の緊張を解いてやりたく思う。
それとともに、今年の3月30日の朝日新聞〈多事奏論〉のくらし報道部科学みらい部次長の岡崎明子の論説を思い出す。彼女の『「ほめて育てる」親は不適切?』という論説は、TBSのドラマを引きながら、昭和の不適切を肯定的に捉え、「ほめて育てるは不適切」と主張するものだった。
昭和にもいろいろな風潮があったであって、その記事を見て、昭和末期の右傾化を懐かしむ彼女の考えに納得できないものを感じた。下記のブログはそのときの私の率直な意見である。
- ブログ 「ほめて育てる」親は不適切?
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