悠山人の新古今

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短歌写真1303 先人の

2013-09-12 03:00:00 | 短歌写真

2013-0912-yts1303
短歌写真1303 先人の
 
先人のわざとたくみに酔ひしれて
ただにかうべを垂るるのみなり  悠山人
 
短歌写真、詠む。
柿右衛門工房の濁手(にごしで)実演を見る。一人前と言われるまでには、と聞いたら、そうですねえ、三十年は、とあっさり答えてくれた。ついでに、文語歌の愛好者としては見逃せない、「日本のわざと美展」を見る。織、漆、竹、陶、人形、紙、絵・・・展覧会の副題は「重要文化財とそれを支える人々」。この道ひとすじと決めて日本文化を伝えていくアルチザンに、あらためて深い敬意を払う。
○ピアノ。9月になったというのに、まだ指先とkbがいがみあっている。Y社のピアノ専用の鍵盤拭き取り液を、よく洗った指先にまで丁寧に塗布しても、改善しない。指先の汗腺が異常というわけではないのに、まだまだ気になる状況である。
¶先人(さきびと)=古語辞典には載らないが、見出し語「さき(先・前)」の<発展学習ファイル>に、こうある。<現代語の「さき」と異なり、時間的には「以前」を表す用法が主である。>(三省堂「詳説古語辞典」)
¶垂(た)る=自ラ四、他ラ下二とも終止形は同形だが、ここでは他動詞。
 
□短写1303  さきびとの わざとたくみに ゑひしれて

           ただにかうべを たるるのみなり
【写真】先日、山梨県立美術館。
memo-WSM:(Gy) 「LA FILLE DE D'ARTAGNAN」。1994、仏、2時間10分弱。日語題「ソフィー・マルソーの三銃士」、字幕も。ロケはビロン城など主にドルドーニュ。あのダルタニャンに隠し子がいた。幼時、女子修道院へ預けられていたが、信頼する院長が侵入者に殺され、復讐を誓う。今は隠遁生活の父、訪ねてみたら、貧しい暮らし。事情を話すと、かつての三銃士が揃って、パリ王宮あたりへ。・・・撮影時27歳のソフィー・Mの若さだけが目立つ(時おりポロリも)。当時の仏史が分かっていれば、面白さ倍増。SMの騎乗や剣技が見どころ。原題直訳は、「ダルタニャンの娘」。