今、不安定な鳩山政権の基ではありますが、長年の懸案であった、永住外国人地方参政権
付与と、夫婦別姓を認める、民法改正が進められようとしておりますね。
これに対し、与党ではありながら、本格保守を標榜して参議院選挙に臨もうとする、国民新党
は、両法に反対する公約を掲げました。
どうなることでしょう。
韓国の夫婦別姓は当たり前の事ですが、これは、日本の女性達が勝ち取ろうとしている夫婦
別姓とは、全く異質なものです。
韓ドラの歴史物に詳しい皆さんは、よく、御存じですが、古来より、朝鮮では、どの家系でも、
長男の誕生が切望されて来ましたね。
少し前に、時の大臣が、女性は、子供を産む機械である、と言って、政権の支持率を落としま
したが、朝鮮では、昔から、長男を産ませる為に女を娶るのが当たり前だったのです。
ですから、嫁は、一族の族譜には入れて貰えません。一族の名字を貰えない為に、実家の姓
を名乗らざるを得ないのです。現在でもそうです。
家庭内で、子供たちから、どうしてお母さんだけ姓が違うの?と、質問されて母親達は困惑し
ます。
一昔前までは、男子を産めない嫁は、肩身の狭い思いをしました。
男子を欲しがるあまり、男子の出生率が、女子をかなり大幅に上回ると言う様な社会現象も
起きて、さすがに、これは、現在では、法律で禁止されておりますが、適齢期の男女の比率
は、今でも、いくらかのアンバランスが残っています。
適齢期の男性は、兵役の問題もあって、結婚するのが大変です。
出会いの場を求めて、合コンなどが流行るのは、日本と一緒ですね。
合コン:ミティン(ミーティング)。
合コンで、彼らが一番気にするのは、パートナーの容姿、スタイル、性格では無くて、
相手の姓です。
パートナーに決まった相手の姓のポングァン(本貫:先祖発祥の地)です。
本貫が一緒になってしまった組は、本来なら、絶対に許されない、パートナーの変更が、特別
に許可されます。
法律では、同姓同本の者同志は、結婚できないので、お互いに、恋に落ちる前に、悲劇を
避けたいからです。
しかし、それでも、日本よりはるかに姓の数が少ない韓国では、同姓同本同志で好きになっ
てしまい、悲しい恋物語が出来上がります。
恋物語で終わる間はまだいいのですが、深刻な社会問題になってしまう現実もあります。
二人の間に生まれた子供は、法律上、非嫡出子にされ、教育も、保険も、まともに受けられ
ない社会的弱者の立場におかれてしまいます。
耐えられなくなった若者達が、無理心中をはかると言う悲劇も起きます。
韓国社会の家庭の、2%にも及ぶ、20万組の夫婦が、婚姻届を出さず、人目を忍んで生活
していると言われていました。
さすがに、保守的な韓国社会でも、無視できなくなり、十数年前に、激しい賛否両論の末、同
姓同本の結婚を認める新しい法律が制定されました。
それでも、同姓同本禁婚は、法律以前の、人間の道徳である、と、主張する、保守的な儒学
者達の意見を無視できず、クンチンホン(近親婚)、つまり、父系、母系とも、8チョン(寸:親
等)以内は結婚を認めない、と言う、条件付きの法律になりました。
長雨の続いたお昼時、お腹を空かした雀達の訪問が有りました。
ひとしきり食べた後、子供を呼んで、また、やって来ました。
↓5年前の過去ログです。
http://mcnj.blog.ocn.ne.jp/blogmcnj/2005/07/post_4dd6.html#comments