TVで渡辺淳一の訃報を聞いて、つい飲み過ぎてしまった。
最近、同じような年代の有名人の訃報を良く聞く。
そうなる年代なのだろうか。
彼の業績をたたえるTVの報道には、違和感を感じる。
医学部卒後、作家生活に入ったころの、彼の小説は、実に素晴らしいものであった。
芥川賞に相応しい小説を、書き続けていた。
名前が出てからの彼の作品には、さしたるものは無い。
失楽園は、その最たるものである。
有望な作家も、安定を得ると、初期の目的を失うと言うことだろうか。
同じ様なことは、遠藤周作、大江健三郎にも言える。
そうかと言って、最近の芥川賞作家達は、彼らには、遠く及ばない。
人間は、歳をとると堕落すると言うものだろうか。