過去ログ
ごま豆腐さんから、ご質問をいただきましたので、アップしました。
昔昔、お爺さんと、お婆さんが住んでいました。
日本の、昔話は、必ず、こういう風にでだしますね。
韓国では、こう言います。
昔昔、虎が煙草を吸っていたころ。
どうして、こう言う言い方になったのかは知りませんが、
韓国では、虎は、怖いけれども、何処か、間の抜けた、憎めない動物として、
扱われて来ました。
江原道の民話です。
ある村に、夜ごと現れて、悪さをする虎がいました。
村人達は、困り果てて、何とか、虎を退治しようと、対策を立てて
いました。
或る日、放浪の旅人が、村に辿りつきました。
長い旅の疲れと空腹で、今にも、倒れそうな旅人を見た村人達は、
虎を退治してくれたら、生涯食べ物に不自由させないと約束しました。
旅人は、空き腹を抑えて、勇んで奥山の方へ入って行きました。
そして、森の奥の方で、ついに、虎を見つけました。
しかし、旅人は、あまりに緊張していたために、この、大事な時に、
大きな屁を放ってしまいました。
屁の音は、轟音となり、山々にこだまして響き渡りました。
これを聞いた虎は、逃げ惑って、木の股にはさまって、息絶えてしまいました。
気を取り直した旅人は、その虎をかついで村に帰りました。
そして、この村で、一生裕福に暮らしたと言うことです。