韓国人達のカラオケ好きは、日本人以上かも知れない。
カラオケが日本語であることも知らない人々が沢山いる。
最初の写真は、街中にある、典型的なカラオケボックス風の店である。
雑居ビルの地下に個室をいくつか設け、時間制で歌わせるスタイルは、日本と同じであ
る。
部屋の大きさにもよるが、一部屋時間当たり、1500円である。
飲み物は、何でもあり、頼めば、飲み食いしながら歌うことができる。
韓国語、日本語、英語、大抵の曲は揃えてある。
韓国人達は、概して、力を込めて歌うのが好きである。表情も豊かだ。聞いていても、
日本人より上手い人が多い。
若い人、ご夫婦、奥さん、お嬢さん、お兄さん、おじさん、外国人、プロのダンサー、
お人形さん、みんなのりにのって、冬の夜長を歌いまくっている。
朝鮮半島では、まだ、戦争は終結していない状態が続いているのである。
日本に住んでいると、平和な生活が、当たり前の様に手に入ると思い勝ちであるが、世界に
は、戦争と、貧困に苦しんでいる多くの人々がいることに、目を向ける必要がある。
韓国の男性は、18歳になると、誰でも、3年間の兵役を義務付けられている。
進学したり、特別の才能を有する者たちは、一部の例外もあるが、30前までには、大抵
の男性は、兵役を終えることになる。
兵役前の結婚を希望しても、来て呉れる花嫁は、一人もいない。韓国の男達は、そろって
晩婚である。
若い兵隊達は、訓練と、移動のため、動物の様に運ばれて行く。余りの疲労のため、眠り
コケている兵隊さんもいる。移動中に、若い女性を見つけると、その時だけは、正気にか
えり、思わず歓声をあげる。
衣食住供与とは言え、月々の給料は、2000円程度である。甘いものや、煙草銭でせい
一杯であろう。
厳しい訓練の報酬としては、割りに合わないが、兵隊さん達は、国を守る気概と、除隊後
の幸せな、結婚を楽しみにして、今日も運ばれて行く。