フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

天然のブルーサファイアとルビー

2020-11-10 10:00:00 | 宝石

天然のブルーサファイアとルビー

 スコッチのブラックプリンスを手に入れたばっかりに、次々宝石が出てきますね。天然のブルーサファイアとルビーです。

 

 サファイアは10.1ct、ルビーは4.4ct、両方とも荒くオーバルカットされています。

 ライトボックスに乗せてルーペで拡大してみると、傷だらけで気泡もあるのですが、まぁ・・・天然かと・・・しかし、よく見ると内部の大きな割れ目が特にブルーの色が濃くて、これってブルーの染料の含侵ではないか。天然の石で、こんな状態になるのかな。それにしても含侵だとしたら、あまりに露骨なんですけどw…ど素人なもので、まったくわかりません。
-追伸-
 気泡があるのは含侵されているとのことなのですが、天然の石に含侵されることが多いようなので、ベースは天然ということのようです。

 「なんでも鑑定団」で、爬虫類のような生物が琥珀に封じ込まれているものが出てきて、これを鑑定する時に紫外線ライトをあてていました。するとカエルとオタマジャクシの尻尾を入れ込んで固めたものと判明しました。埋め込んだ箇所が、一目でわかる黒い影のように映りました。
 それで、紫外線ライトの光をあてて見た次第です。光が当たっても何かあまり変化しません。逆にブルーの濃い箇所が、薄くなったような。やっぱり含侵ではなくて天然ものなのか・・・含侵だとしても、ベースの色はブルーなので石はサファイアなのでしょう。

 こちらのルビーは気泡や不純物が見えて赤紫の色むらも自然で、質の良くない天然のルビーのように見えます。素人目にはw… 染料の含侵や充填では、全体に中までこのようには染まらないでしょう。

 以前にアップしたルビーと比べても同じような見え方です。こちらのルビーは小さいし、天然だと思うのですが。右のレッドスピネルの赤は濃いピジョンブラッドのようですが、いわゆるルビーのピジョンブラッドに比べると透明感がありません。ザクロ石といわれるように、まるで石榴の実のような赤です。

 これらの石、傷や割れがあって色むら曇も出ているので、現地ミヤンマ-などでは屑石なのでしょうね。でも天然で、こんなに透明なきれいな色の石があるなんて、素人のマニアにはこれで十分満足です。
 そのうち銀粘土やプラチナのポールを使って、指輪にでも加工してみようかな。しっかり研磨されていなくても本物の宝石の輝きは、それだけで存在感がありますので。

-追伸-
 屈折率の高い宝石は、水に入れると光を全反射して鏡のように輝きます。たとえばダイヤモンドなど。また結晶化している石は偏光フィルターを通して見ると、虹色に輝いて見えるのでそれが確認できます。偏光顕微鏡、あるいは双眼実態顕微鏡があるので、偏光グラスを通して見るのを試してみたいと思います。

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イギリス黒太子のルビー(実はスピネル)

2020-10-12 21:24:25 | 宝石

黒太子のルビー

 前回、黒太子のスコッチウィスキーをアップしましたが、黒太子はイギリスの歴史上において大粒のルビーを手に入れたことでも有名です。
 それに刺激を受けて、私の持っている極小のw…ルビーをアップしてみました。

 ルース ルビー、ラウンド 1.14ct&オーバル0.88ct の天然のルビーです。小さいですねw…簡単なカットがされています。ルビーはダイヤモンドに次いで硬い石なので、ダイヤモンドパウダーで研磨します。

 気泡やヒビ、傷がたくさん入っていて、品質はよくありません。色もピンクで濁りがあります。つまり天然ルビーを加工したもの・・・ですね、質の良くないw…
 気泡があるのは含侵で、つまり天然石ではないということです。天然石に気泡が入ることは無いそうです。少なくともその個所は含侵ですね。

<黒太子のルビー>
 イギリス王家所有の宝石のなかでとても有名なもののひとつが「黒太子のルビー」と呼ばれる大粒のルビーです。これは英国王冠の台座部分にはめ込まれています。
 イギリス王室の歴史的に有名な〈黒太子のルビー〉ですが、実はルビーではなくレッド・スピネルだそうです。(ガーネットだとも・・・)
 宝石の売買においてスピネルの価値はルビーに比べると低いのですが、産出量は少なく価値以上にめずらしい宝石であるといえます。ルビーやスピネルは人気が高い宝石で、特に鮮やかな赤色をしたものは、高値がつきます。

<レッド・スピネル>
 で、結局ミヤンマー産のレッド・スピネル、日本名尖晶石を手に入れましたw…

 1.2ctと小さいですが、ライトボックスで見ると、やや紫がかった深紅に近いきれいな赤色です。ルビーよりは色が濃いです。
 ミヤンマー(ビルマ)は地球の東西方向に帯状に分布する宝石帯に位置していて、スピネル、ルビー、サファイア、ヒスイなどが有名ですが、その他ペリドット、ムーンストーン、トルマリン、トパーズ、タンブリ石、ジルコン、アイオライト、スカポライトなども産出します。

 スコッチの「ブラックプリンス」を手に入れたために、こんなものまで手を出してしまった。鉱物、宝石は、嫌いじゃないもので、ついつい・・・w…

 

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宝石の性質・特徴比較

2018-07-15 20:42:14 | 宝石

宝石の性質・特徴を比較してみました

 前回、宝石の性質・特徴比較表をのせましたが、それぞれの石の魅力について書いてみました。あくまで私の趣味の範囲で・・・ということで。

 前回載せた、比較表です。 

Jewel

硬度

へき開度

密度

屈折率

分散

ダイヤモンド

10

完全

3.5

2.42

0.044

石英(水晶)

7

なし

2.65

1.54~1.55

0.013

ガーネット

7~7.5

不完全

3.6~4

1.8

0.027~0.022

トルマリン

7~7.5

なし

3~3.2

1.62~1.65

0.017

ルビー、サファイア

9

なし

4

1.77

0.018

トパーズ

8

完全

3.5

1.61~1.63

0.014

アクアマリン、エメラルド

7.5~8

なし

2.7

1.57~1.60

0.014

カンラン石

6.5~7

なし

3.3

1.65~1.69

0.02

アマゾナイト

6~6.5

完全

2.6~2.7

1.52~1.57

0.012

ラピスラズリ

5~5.5

不完全

2.38~2.45

1.5

スピネル

8

なし

3.6

1.7

 

ムーンストーン

6

完全

2.6

1.58~1.59

 

赤 1番  青 2番  緑 3番

 宝石の輝きという点で、屈折率と分散に着目してみます。屈折率と分散の数値が高いほど、透明な石の輝きが増します。

ダイヤモンド

 天然の金剛石、ダイヤモンドの結晶があったのですが迷宮の部屋に埋もれて見つかりません。すみません、画像はありません。
 屈折率と分散の値が一番大きいのは、ぶっちぎりでダイヤモンドです。やはりダイヤの輝きはずば抜けているのです。鉱物の中では一番硬く、工業ダイヤ(合成ダイヤ)として金属加工や研磨剤として多く使われています。しかしへき開度が高く割れやすくて、欠けやすいです。

ー追伸ー
 人造ダイヤ、キュービクル・ジルコニアを手に入れました。天然石ではありませんが、まったく自然石と同じ材質、構造です。

 1.45ct6.0mmのラウンドブリリアンカットです。1ct あると、結構存在感があります。自然石では、10万円以上するでしょう。前面から入射した光が背面の多角錐、斜めにカットされた面で全反射して、前面に戻ってきます。なので正面から見た時に、入射した光がすべて反射されて鏡のように見えて、しかも分散度が高いので反射された光は七色に輝きます。分散度は可視光の色ごと、つまり波長ごとに光を分散分離させる度合です。やはりダイヤモンドは宝石の王様ですね。

 簡単なダイヤの見分け方、水に入れてその屈折率を確認する。

 屈折率の低い水晶やガラスなどは、水に浸けると透き通ってしまいます。本物のダイヤは水に浸けてもその輝きは変わりません。

ー追伸ー

 ちなみに「4C」とは、「カラット」「カラー」「クラリティ」「カット」の頭文字を表わすダイヤモンドの評価基準で、この4つのバランスが優れているダイヤモンドほど、高く評価されます。

  • CARATカラット/重さ
  • COLORカラー/色
  • CLARITYクラリティ/透明度
  • CUTカット/輝き

 この基準は、他の宝石の評価基準にも当てはまるものでしょう。

 

ガーネット

 続いて数値の高いのは、ガーネットです。硬度がやや低いので傷がつきやすいのですが、比較的大きな原石が多く産出するので、安い値段で手に入れることが出来ます。あまり輝きのないような見た目からすると、屈折率、分散の値が大きいのが意外です。透明なのですが比較的濃い色がついているので、そのように感じるのでしょう。黒味の少ない、より鮮やかな赤色が高価です。

ルビー、サファイア

 次はルビーとサファイアです。宝石の輝きよりは色と希少性のためでしょうか、特にルビーは人気があり価格も高いです。硬度もダイヤモンドに次いで硬いので傷がつきにくく、その点でも人気があって高値が付いているのかもしれません。ルビーとサファイアは同じ鉱物なのですが、含まれる不純物によって、赤くなったり青くなったりしています。
 ちなみにイギリス国王の王冠の中央についている大きな赤い宝石はルビーと云われていますが、あれほど大きなルビーは存在しない、おそらくガーネットだろうと云われています。しかしエリザベス女王には、華やかな赤色の宝石が、よくお似合いです。まるで、ルビーのようです。
 ガーネットの赤はワインレッド、ルビーの価値の高い赤はピジョンブラッド(鳩の血)と云われています。ガーネットは赤茶色で、ルビーと比べると、赤色のキレイさで見劣りがします。

 ルビーです。左の写真、右の三つは合成です。一番左の1mmほどの石が、天然のルビーです。合成とは、成分は天然の物と全く同じです。原料粉末を高温で結晶化させ人工的に合成されたもので、基本的には天然の石と全く同じ性質を持っています。天然物と違って、本来の物質以外の不純物はまったく含んでいないのである意味、純粋な石が作られます。中の2つはややピンクですが、右の大粒の石は深紅の、いわゆるピジョンブラットに近い色です。天然であれば素晴らしい色なのですが、合成なのでどこか品の無いものに見えてしまいますw...

サファイア

 左の写真、右の石は天然かもしれません。他は合成のサファイアです。深いブルーの色は、男性的で魅力的です。大玉でも品があります。私の好きな宝石です。

エメラルド

 屈折率と分散、硬度も低いのに人気があって高価な石は、エメラルドです。エメラルドは、スリランカ、タイ、ビルマ、インドネシアそして南米コロンビア、ブラジルなどで産出する宝石で、非常に人気があり高価です。理由はなぜですかねぇ・・・緑の色が良いのでしょうか。たぶん希少性ではないと思います。産出量は、結構あると思います。気泡や目に見える不純物が含まれているものが多いので、それらの無い透明な石が高価なのでしょう。またクラックが入りやすい石でもあります。
 この2つの石は、小さくて品質は良くありませんが、天然のエメラルドです。

トルマリン

 他に緑色の石では、トルマリンがあります。トルマリンも屈折率や分散、硬度もエメラルドと同じような値なのに、こちらは安く手に入ります。へき開度がないので、何かネットリした感じの石です。ロシアが主な産出国だったと思います。緑の色と透明感は、エメラルドには全く敵いませんね。やはりエメラルドは、とても魅力的な石だと思います。

アクアマリン

 アクアマリンも基本はエメラルドと同じ石で、微量に含まれる成分の違いによって色が変わります。淡いブルーは、ヨーロッパでは人気がある石です。大きな石が産出するので、以前は大玉でも比較的安価で求めることができたのですが最近は人気が出て原石が不足し、値段が高騰しています。
 アクアマリンは開高健の遺作「珠玉」に、海が好きな老船舶医師が愛した石として書かれています。開高健は食と酒、お茶(紅茶、中国茶)と、そして宝石を愛した最後の文豪といわれていますね。

スピネル

 合成のスピネルです。淡いブルーグリーンで、見た目はちょっとガラス玉のような・・・。スピネルも、比較的安価で手に入りますが、天然物でこんな大玉はめったにありません。天然の大きな石は希少性もあり、大変高価です。
 硬度も8と硬い石で、屈折率もルビー、サファイアに次いで1.7あり輝きがあります。

ラピスラズリ(瑠璃)

カボションカットのラピスラズリと原石です。

 ラピスラズリはアフガニスタンが主な産地で、古くからエジプトやバビロニアなどで、宝石として貴重なものでした。イスラムのモスクなどでは、タイルや塗料として使われています。ヨーロッパでは油絵具ウルトラマリンの原料として用いられています。とても高価な顔料で、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のターバンを描くのにも使われています。現在はそれほど高価な石ではありません。

 右の原石には、黄土色に見える黄鉄鉱が混ざっています。

ムーンストーン

 ムーンストーンも安く手に入ります。透明度がなくて、しっとりとした輝きのある白色の濁りがあります。それがまた、この石の魅力でもあります。価値としてはあまり評価されていませんが、私の好きな石です。昔はJewel(宝石)ではなく、Gem(原石)として扱われていました。
 この石も開高健の「珠玉」で取り上げられています。開高健が生涯ただ一度の浮気・・・とされている某編集社(集英社?)の女性とのエピソードで、男の精液の例えで・・・。たしかにこの輝く澄明な白濁(開高的な表現ですねw)は、それを感じさせられる・・・

 密度(比重)が高いと透明度や屈折率、分散も高いように思われるのですが、ダイヤモンドと他の石とを比べると、必ずしもそうではないようです。
 へき開度(結晶面に沿った割れやすさ)は、分散などに相関があるようにも思われるのですが、表の値を見ると・・・これもそうでもないか。
 宝石の魅力は、数値だけでは評価できないということですね。見た目の美しさ、色合い、透明感、輝きなど、総合的に見てそれらが優れた石には希少性があるのだと思います。でも結局、自分がキレイだと思う石が良いのですけどね。

 宝石の専門家の方から見たら、まったく拙いBlogで失礼しました。でも普通の石、特にお金のない宝石愛好家は、こんなことを思っています・・・ということで。

―おまけ―
 昔、伊豆の海岸だったか・・・で拾った、メノウです。磨くと光沢のある、玉になります。中央部の凹んだ個所に緑色の石が混じっています。メノウは石英が主成分で、オパールや玉髄などが含まれています。
 海岸に、いくらでもゴロゴロ落ちていました。ただの石ころです。石マニア(本来の意味で山師?)は結構いるもので、かくれオタクも含めると、相当数になるのでは。考えてみれば私もですね、Blogを書いていてハッと自分で気づきましたw…

宝石の計量計で計ってみました。まあ、ただの重さ計量計ですけれど。

 

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沖縄で見つけたラピスラズリの指輪

2018-07-13 10:00:00 | 宝石

沖縄の久高でラピスラズリ(瑠璃)の指輪を見つけました

 国際通りの平和通り交差点向かいの「久高民藝店」です。

 国際通りの土産物屋と違って、本物の沖縄の民芸品、琉球ガラスの器、壺屋焼き、芭蕉布、紅型、貝ボタン、琉球漆器、各種木工家具などなど・・・

 

 以前にも深川の富岡八幡骨董市で手に入れたラピスラズリの指輪を紹介しましたが、それよりは少し大きく色の濃いものです。つたない加工ですがクラシック感があって、古いものだと思います。久高の彫金、指輪のコーナーで見つけました。

 左の写真、中央部は別途手に入れたカボションカットのラピスラズリです。指輪の石よりは小ぶりですが、色はやや薄いきれいな濃紺です。石の大きさとしては、こちらの方が高さがあるので重いかもしれません。キレイに磨かれています。

 計ってみると2.90ctです。ラピスラズリとしては小ぶりですが、指輪にするにはちょうど良い大きさです。指輪にあまり大きな石は、ちょっと品がありませんよね。負け惜しみではなくて。

指輪も計ってみました。

 銀の指輪込みで、19.45ctありました。銀製のリングと台座は、結構重さがあると思います。ラピスラズリの密度(比重)は2.4程で、ダイヤモンドの3.5に比べると、軽いです。

 久高民藝店は、いわゆる土産品ではなくて、本格的な沖縄の民芸品を扱っている店です。値段は高いのですが、さすが本物は味わいが深く魅力的です。店の雰囲気で、気軽に「まけてくれ・・・」とは言い出せませんw…

 ちなみに各種宝石の性質・特徴を載せておきます。
 ラピスラズリは、軟らかくて密度が小さいことがわかります。屈折率、分散が大きいほど虹色に輝きます。ダイヤモンドがその例です。
 ブリリアントカットされたダイヤは表面から入った光が、石の内部で全反射して入射面に戻ってきます。その際、分散が大きいので光は虹色に輝きます。

Jewel

硬度

へき開度

密度

屈折率

分散

ダイヤモンド

10

完全

3.5

2.42

0.044

石英(水晶)

7

なし

2.65

1.54~1.55

0.013

ガーネット

7~7.5

不完全

3.6~4

1.8

0.027~0.022

トルマリン

7~7.5

なし

3~3.2

1.62~1.65

0.017

ルビー、サファイア

9

なし

4

1.77

0.018

トパーズ

8

完全

3.5

1.61~1.63

0.014

アクアマリン、エメラルド

7.5~8

なし

2.7

1.57~1.60

0.014

カンラン石

6.5~7

なし

3.3

1.65~1.69

0.02

アマゾナイト

6~6.5

完全

2.6~2.7

1.52~1.57

0.012

ラピスラズリ

5~5.5

不完全

2.38~2.45

1.5

 

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富岡八幡宮骨董市

2018-05-08 00:27:58 | 宝石

富岡八幡宮の骨董市

 今日、平和島骨董まつりに行こうと平和島流通センターまで出かけたのですが、開催期間は、じつは3~5日でした。ガ~ン!
 それで急遽、他の場所で骨董市をやっていないかと調べて、門前仲町の富岡八幡宮でやっているようなので、そちらに行ってみることにしました。大丈夫、やってました。

 ついこの間問題のあった、門前仲町の深川不動尊門前通りです。富岡八幡宮は、この東側にあります。骨董市では外国人(欧米人)が目につきました。彼らの見るものは、けっこうディープです。

今日の収穫

 平和島骨董まつりとは、また違った物が並んでいました。で、こんなものを買いました。

 トンボ鉛筆モノR(H)と、指輪2コです。近頃、えんぴつに凝ってます。

 鉛筆は720円の値札が貼られていましたが、1ダース12本ケース入り200円です。古い値札は720円で、昔50年以上前、1本60円で12本720円だったのです。私が子供のころ発売されて、当時鉛筆は1本5円か10円だったと思います。それで、「ずいぶん高いえんぴつだなぁ」と思った記憶があります。最初に三菱鉛筆ユニが50円だったと思います、発売されてその後にトンボのモノが販売されました。そのころユニやモノを使ってみて、子供心に「すごく滑らかな書き心地だなぁ・・・」と思ったことを覚えています。

 銀の指輪、サファイア?とラピスラズリです。



 銀磨きのクロスで、磨いてみました。キレイになりました。サファイアの指輪は裏に ”SV925”と刻印があり、スターリングシルバーです。

 石は裏が抜けた台に載っていて、石の裏側に銀色の塗装などしていません。ルーペで見ても、色素の含浸は見られません。ブルーの色が薄く少し曇りもあるので、質は良くないですがサファイアのようです。
 光を当てて見ると屈折率が高く、入射光が全反射して輝いているのが分かります。表面に筋状の研磨の跡はありますが細かな傷がなく硬い石(サファイアはダイヤモンドに次ぐ硬度9)です。なので少なくともガラスではありません。古そうな指輪だし石も小さいので、合成ではなく天然のサファイアでしょう。
 まあ、価値はそれほどないと思いますが、シンプルでクラシックなド~ッてことないこんなデザインの指輪、私は好きです。

 ラピスラズリは、石は本物で指輪ベースも刻印はありませんが錆びの状況から銀製です。このような指輪は、インドでよく作られています。たぶん、インドの古いものでしょう。

 こちらもクロスで磨いてみました。このデザインの指輪は、銀の黒い錆が出ていた方が良いと思います。台座と環の溶接部分の隙間は、黒いままにしておきます。その方が雰囲気があります。

 加工は荒っぽいですが、それがまたイイ感じを出してます。ラピスラズリは、銀の台座に良く合います。透明なダイヤやサファイアなどと違って粗野なイメージの石なので、指輪も繊細なデザインでなくでなく素朴な造りが時代を感じさせて良いと思います。
 ラピスラズリは中央アジア、イスラムのイメージですね。事実、古代の産地はアフガニスタンです。

 このほかメタルフレームの薄い近視のメガネ(革のケース入り、格安)も買ったのですが、私は老眼なので、カメラ修理の会に参加している、今日一緒に出掛けたYNさんに譲りました。多分、1900年頃のメガネだと思います。小さくて細いメタルフレームで軽いので、掛けている気がしません。ブリッジの部分にはべっ甲が貼り付けてあります。耳にかかるワイヤーも巻き込み式で、メガネがずり落ちることもありません。

 これは私が持っている1800年代中頃の、ヨーロッパ、フランスで使われていたサングラスです。こんな感じで透明な近視のレンズが付いていて、ブリッジの箇所にはべっ甲が貼り付けられていました。

 富岡八幡宮の骨董市は初めて行ったのですが、とても興味を惹かれるものがたくさんあって楽しかったです。また出かけたいと思います。

 

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