台湾ワン!(Taiwan One!)

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風目魚で美肌

2008年10月20日 | 日々の日記帳
「ギョギョっ!ぱっちりお目目がたくさん!見られてるみたいでこわい~。」(目玉恐怖症の方へ:ごめんなさい!)

「魚の首だらけって、どういうことだ!」

「いやいや、わかってないね。実はその首がいいんだよ!」

この魚の名は「風目魚」shi1 mu4 yu2(※本当の字は「風」に左払いが欠けたもの)、日本では見かけないが台湾ではいたって普通の魚。サバぐらいにポピュラーかな?体型も似ているけど、白身魚だ。脂をたっぷり蓄えたお腹の部分だけを使って米と炊く「風目魚粥zhou1」はシンプルな塩味だけど、仕上げにぱらぱらとかける「香菜」xiang1 cai4の香りが食欲を高め、いくら食べても胃がもたれないし飽きない。

さて、タイトルの「風目魚で美肌」ってなに?実はこの魚はほっぺの肉が他の魚より分厚くてコラーゲンたっぷり。その部分を集中的に食べると最高の美容食ではないかと思って。

でも入手にはルートがあって、どこのスーパーでも売ってる品じゃない。うちの場合は実家の近所にこの魚の缶詰工場があり(父が若い頃勤めていた)、毎朝工場から不要の部位がたくさん放出される。父が「コネ」でそれをもらってきて、醤油や酒、砂糖、塩、ショウガ、唐辛子などで味付けし煮付けを作る。


食べる時は、ほっぺだけじゃなくて豪快にいきます。目や脳みそ、骨も噛み砕き髄を吸う、そんなワイルドな食べ方が台湾流。

そういえば、主人が初めて実家に食事に来たとき、父が魚の骨を「ペッ!ペッ!」とお皿に出すのを見て驚いたそう。その感想を聞いた私もビックリ。だってそうやらないと細かい骨はどうやって出すの?と逆に聞き返した。でもよく考えたら、きっとそれは初めて日本に来た外国人が、日本人が音を立てて麺類を食べる光景を見たときと同じ衝撃だろうな。ちなみに、台湾人はスープ麺は一旦レンゲに載せてから口に運ぶから静かなのです。

話が少し遠くなってしまった。とにかく海に近い実家に帰ると、エビ一匹いくら、貝柱一個いくらの計算から開放され、どっさどさ食卓に上る海の幸を満喫してエネルギー補給してます。




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