日本と違って、6月が卒業シーズンの台湾では、いまからは新社会人(社会新鮮人)が社会に出る時期。今日はその「社会に出る」の言い方についてだ。
まず頭にふっと浮かんだのは、「踏入社会」(社会に踏み入れる)。でも、たしかに「踏出社会」と言ったりもする気がして。そこでウェブの力を借りるがはやい。Yahoo奇摩検索のヒット数は、「踏入社会」が4,002,000件、少々劣るものの、「踏出社会」が3,750,000件の結果。互角とみていいでしょう。
でも、なぜ方向が真逆の方向補語「入と出」が、同じことをさし得るだろう。「踏入」も「踏出」も結果、同じく「社会に出る」とはどういうことだ。
実は中国語の「動詞+場所名詞」セットのなか、場所名詞は動詞にとって、動作の関連要項であり、場合によっては動作後の到達点(日本語の「~に到達する」の発想)、場合によっては動作の始点(日本語の「~を・から出る」の発想)、場合によっては動作の経過点(日本語の「~を通る」の発想)。どういうときが到達点、始点、経過点かは、早い話、おもに常識判断にまかされる。つまり、「踏入社会」は(どこからかについては無関心で)目的地の社会に向かっていくイメージ。一方「踏出社会」はそれまでの居場所を離れ、社会という環境に出るというイメージ。
日本人も実は無意識に「乗車」と「下車」という漢文語順の単語を使っているが、「乗車」の車は目的地(車に乗る)、「下車」の車は出発点(車を降りる)なんて、日本語の先生でもない限り、その違いは意識することはなかなかないでしょう。
中国語は日本語と違って助詞「てにをは」がないぶん、日本人にとって中国語歴が浅いうちは文意の判断が難しい場合も多いかもしれない。逆に中国ネーティブにとって「動詞+場所」を日本語にする際、意味によって「に、を、から」を使い分けなきゃならない難しさもある。
ちなみに、日本語の「乗車」と「下車」は中国語でも「乗車cheng2 ch2」(台湾では「上shang4車」ということが多い)と「下車xia4 che1」。
台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
まず頭にふっと浮かんだのは、「踏入社会」(社会に踏み入れる)。でも、たしかに「踏出社会」と言ったりもする気がして。そこでウェブの力を借りるがはやい。Yahoo奇摩検索のヒット数は、「踏入社会」が4,002,000件、少々劣るものの、「踏出社会」が3,750,000件の結果。互角とみていいでしょう。
でも、なぜ方向が真逆の方向補語「入と出」が、同じことをさし得るだろう。「踏入」も「踏出」も結果、同じく「社会に出る」とはどういうことだ。
実は中国語の「動詞+場所名詞」セットのなか、場所名詞は動詞にとって、動作の関連要項であり、場合によっては動作後の到達点(日本語の「~に到達する」の発想)、場合によっては動作の始点(日本語の「~を・から出る」の発想)、場合によっては動作の経過点(日本語の「~を通る」の発想)。どういうときが到達点、始点、経過点かは、早い話、おもに常識判断にまかされる。つまり、「踏入社会」は(どこからかについては無関心で)目的地の社会に向かっていくイメージ。一方「踏出社会」はそれまでの居場所を離れ、社会という環境に出るというイメージ。
日本人も実は無意識に「乗車」と「下車」という漢文語順の単語を使っているが、「乗車」の車は目的地(車に乗る)、「下車」の車は出発点(車を降りる)なんて、日本語の先生でもない限り、その違いは意識することはなかなかないでしょう。
中国語は日本語と違って助詞「てにをは」がないぶん、日本人にとって中国語歴が浅いうちは文意の判断が難しい場合も多いかもしれない。逆に中国ネーティブにとって「動詞+場所」を日本語にする際、意味によって「に、を、から」を使い分けなきゃならない難しさもある。
ちなみに、日本語の「乗車」と「下車」は中国語でも「乗車cheng2 ch2」(台湾では「上shang4車」ということが多い)と「下車xia4 che1」。
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