台湾ワン!(Taiwan One!)

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繁体字で受けられる台湾教育部による「華語文能力測験」

2010年08月11日 | お役立ち情報
簡体字による中国語検定、HSKはよく知られている中国語能力試験だが、意外と知られていないのは台湾の教育部による「華語文能力測験」。

教室に通っている台湾好きの生徒さんに聞いても、やはり知っている人が少ない。ただの宣伝不足なのか、何かに遠慮しているのか?

2010年現在、日本では3月の東京会場と11月の大阪会場の年2回のみ。一度落ちたら次のチャンスは1年後という遠い先のこと。まだ受験者が少ないから年に何回もやれないのはわかるけど、もっと関連機関を通じて情報を広めてもいいのではと思う。

オンラインの模擬試験が用意されているので、申し込む前に一度実力を試してみたらいいと思う。
華測会の「登入」をクリックし、「線上模擬測驗」ページに入る。「線上模擬測驗」をクリックし、レベル別(4つ)の模擬試験のいずれかを選択すれば、テストスタート。

中国語検定やHSKとくらべて、出題は教科書っぽくないのが最大の特徴。ネーティブの日常会話やニュースに出てきそうな話題ばかりだから、普段の試験準備は、大量の熟語、ことわざ、慣用表現やニュース表現のストックを十分意識する必要がある。

リスリングでは、最初から最後まで気を抜かずに聞かないと、とくに文章が長い場合は、耳に入った情報がどんどん消えていく可能性がある。要所要所紙に控えるとよいでしょ。それから、ずっと聞いていると耳がどんどん疲れてくるから、一問終わったら、許される限り、耳を(というか脳を)休ませたほうがいい。

リーディングは普段どれだけ中文の文章に慣れているがカギ。リスリングもそうだが、言葉の問題というより主観判断、場合によっては常識問題、ときには引っかけ問題が登場し、文中に十分なヒントのない設問もあり、もう右往左往しそう。
※たとえば、ある出題はトンネルで発生した交通事故に関する叙述で、「以下正しいのは?」を選ぶ問題。その正解は「由於這場車禍発生厳重塞車」(事故が原因で大渋滞が起きた)となっているが、文中の渋滞は1kmとあった。この「1km」を大渋滞といえるかどうか、みたいな。

ちなみに「高等模擬試題」をやってみたところ、リスリングは3問不正解(一瞬の隙をつかれた感じ、クヤシい!)、リーディングは全問正解。終わったら、ネーティブの私でも頭クラクラ。疲れた!

<ご参考に>普段の試験準備は、↓のような、とにかく「日常表現」、「生活密着の熟語」の素材で。(全て日本で入手するもののため、簡体字中心であしからず)
たとえば「子供も話す実用中国語成語1000ーうろ覚え索引つき」や「気持ちが伝わる! 中国語リアルフレーズBOOK (CD付) (CD BOOK)」、「ネイティブがよく使う中国語表現」、または著者が台湾人の「中国語のスラング表現?映画・ドラマ・音楽が楽しめる! (アスカカルチャー)






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コメント (2)
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