日本語の四字熟語「非才浅学」は「形容詞+名詞」のつくりになっており、「どういう名詞か」という体言止めの表現スタイル。
対して、中文は「才疏學淺」と言い、「名詞+形容詞」のつくりになっており、「主語である名詞がどうなっているか」という用言止めの表現スタイル。
好まれる表現法の対比がクッキリ映し出される例である。
うちのトイレに、台湾から買ってきた書の記した絵を飾っている。
右から読めば「清風高節」、左から読めば「節高風清」。
右からの「清風高節」は日本人好みの読み方。ポツンと存在した名詞から発想を拡散させ、一つのシーンを作り上げていく。余白が多い分、躍動感や広がりを感じられる。
左からの「節高風清」は中華圏好みの読み方。「節操が高ければ、身にまとう風もおのずと清らかになる」と私の解釈である。
「節が高、風が清」と、登場人物とその様態が明白に指定されている。一見、体言止めの「清風高節」より動きがあるように見え、実は述語が指定されている分、解釈余地がなく、見方によっては平坦的で、画一で動きがないようにも感じられる。
とまあ、そんな感じで、トイレに行くたびに、体言止めと用言止めに思いを巡らす「考える人」になる私である。(←日本語だから体言止めの文にしてみた)
台湾華語・台湾中国語は任せて!台湾人による中国語教室・翻訳・通訳サービス T-Chinese
対して、中文は「才疏學淺」と言い、「名詞+形容詞」のつくりになっており、「主語である名詞がどうなっているか」という用言止めの表現スタイル。
好まれる表現法の対比がクッキリ映し出される例である。
うちのトイレに、台湾から買ってきた書の記した絵を飾っている。
右から読めば「清風高節」、左から読めば「節高風清」。
右からの「清風高節」は日本人好みの読み方。ポツンと存在した名詞から発想を拡散させ、一つのシーンを作り上げていく。余白が多い分、躍動感や広がりを感じられる。
左からの「節高風清」は中華圏好みの読み方。「節操が高ければ、身にまとう風もおのずと清らかになる」と私の解釈である。
「節が高、風が清」と、登場人物とその様態が明白に指定されている。一見、体言止めの「清風高節」より動きがあるように見え、実は述語が指定されている分、解釈余地がなく、見方によっては平坦的で、画一で動きがないようにも感じられる。
とまあ、そんな感じで、トイレに行くたびに、体言止めと用言止めに思いを巡らす「考える人」になる私である。(←日本語だから体言止めの文にしてみた)
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