早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

covacoには薪ストーブが似合う

2018-02-14 | 薪ストーブ

厳寒の信州に住む、covacoをつくる、と決めたら、やっぱり薪ストーブは必須でしょ、と自分では思っていたのですが、主人に言わせると、私が薪ストーブを欲しがるとは思わなかったそうで、私が反対しなかったのを一番喜んでいるのは主人のようです。

薪ストーブって贅沢品なのですよね。薪さえ手に入れば燃料代はただ、と言えるけど、まず導入に薪ストーブ本体+工事費で50万から100万くらいかかり、薪も購入しようとすると一束(7~8キロ)で3~500円くらい。そして、これがどのくらい必要かというと、近所の方は一日4束くらい、とおっしゃっていましたし、住んでいる地域にもよりますが、ネットで検索するとひと冬4トンとか7トンとか、いろんな情報があり・・例えば4トンだったとして、一束8キロで350円だったとすると500束必要で175,000円!となるのです。エアコンとかファンヒーターとか比べるとちょっと後ずさりしてしまいそうになります。まあ、時々やってくる別荘族ならば、別荘に薪ストーブは必須、週末だけだったら薪の消費量も抑えられる、そもそもそのくらいの薪代は惜しくない人たち、なので問題ないですね。

さて、そんなに高コストの薪ストーブを私が選んだのは、家中を温める方法としてスーパー素晴らしいんじゃないか、と勝手に思ったから、それだけです。何せこのエリア、冬の最低気温はマイナス15度くらいまで下がり、最高気温が氷点下の日も珍しくありませんから、私が「越冬」できるかは重要課題でした。結論としては、これだけ冬仕様の高気密・高断熱の家ならば本当は石油ストーブで十分だったのだと思いますが、既に「スーパー素晴らしい」薪ストーブを設置すると決め、薪ストーブの前でまったりする夢だけが広がっていたため後戻りの余地はありませんでした。
そして最初の冬を過ごしてみて、薪ストーブは最高です!まず暖かい!そして、単純そうに見えるのに、暖炉や焚火とは異なり、燃焼の化学を考慮してつくられていることを知れば知るほど感動します。そして、予想通りですが、揺れる火は人を幸せな気持ちにしてくれます。気づいたらずーっと燃える火を見ていて、いかんいかん、と我に返る始末です。

ちなみに、我が家は一番寒い時期でも夕方から夜にかけてストーブをつけて、あとはその余熱で過ごしています。高断熱で東京の一軒家より暖かいので、寒いときは石油ファンヒーターを併用すれば十分です。薪ストーブは焚きつけから始まり、時々薪をくべたり、と手間がかかります。ヒーターのように20度に設定しておけば終わり、スイッチ切ったら消えるというモノではないので、10分だけつけたいというようなシーンにはそぐわないのです。
そんな我が家の薪の消費量、現時点の予測では冬が終わるまでに1トンは超えないんじゃないかと。でも一日中つけていたらやっぱり今の4倍くらいかかるのだと思います。今年の薪はふるさと納税でほとんどゲットしたので、ある意味2000円で賄えました。来年の分は、近所の伐採現場からいただいたり、町の貯木場から運んできたりで、自分で薪割をしたのを薪だなで乾燥させているところです。もちろん、チェーンソーや斧などの初期投資はかかっていますが、タダで調達できる間はこれほどいい暖房器具はないのではないかと思います。歳とって薪が割れなくなったら、石油ストーブにチェンジですかね。



焚きつけは最初着火剤を購入していましたが、今は松の落ち葉と松ぼっくりでやっています。カラカラになったものを散歩をしながら近所で拾ってきたのですが、なかなかの優れものです。