呪縛

2007-03-09 21:19:00 | 戯曲塾
 年明けからこっち何かに向けてがむしゃらに走り続けてきたな・・・。
 ここへきて、ホッと一息つけるかなと言う最近。

 短期ですが、某百貨店のお手伝いに行って来ました。
 その時、バックヤードでこんな張り紙を見つけたのですね。「売り場の演出の仕方」まあ店ですから、商品陳列の仕方、魅せ方で売れるかどうかが左右される。だから考えましょう。これが基本よってことが書かれた紙だったんですけど。

 でも、ふと思っちゃったんですよね。
 私のいます戯曲塾と言うのは、劇作家・演出家養成コースと言うことです。
 つまり演出をすることがあると言うことです。

 しかしよく判らない演出と言う奴。
 でも。百貨店の売り場作りでも使われる演出言う言葉。
 
 即ち簡単に言うと、魅せ方のこと。

 同じことをするんでも、魅せ方の良し悪しで取られ方もアピールの仕方もまるで違う。つまり結果が違うってことでしょう。

 だから魅せ方と言っても、たかが魅せ方、されど魅せ方って所です。

 けれどお陰で「魅せ方って何」は私にとって大きな命題で、呪縛だった訳です。

 呪いのように響く「魅せ方」って言葉。

 最近は深く考えるのを止めました。これと言ってはっきりした答えが出た訳ではないけど。
 だってきっと私に出来ることって言ったら私が一杯悩んで、私が役者さん達を守ってあげるくらいしかできない。

 そうだったと思うのです。私もかつて役者サイドにおりましたから、その時、導き、守ってくれるのが演出と言う立場にいた人がしてくれたことではなかったと思います。

 だからできるとしたら、それだけ。それしかできない。
 逆に最近、演出家を客観的に見させていただける状況におりますので、楽かな。自分が演出する呪縛から逃れて、ただ導いていただいてる。
 凄くいい勉強をさせていただいてると思っています。

 いつかそういう成果が花咲くことあるでしょうか?
 それはその時のお楽しみってことで。