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blog.guesttoguest.com(出典)
アマンドロというのは、巧妙な詐欺という意味のようだ。
タクシー詐欺、これはどこの国でもある。例えば、そのときのタクシー代が16レアルだとする。客がじゃあと、50レアル出すとする。
あちらは、カモになると判ると「お客さん、これは5レアル」と言い張る。50レアル出したと言っても、足りないといい、更に出させる。
これはよくある手で、どこの国でもやってるらしい。手の中に最初から5レアルを隠し持っていて、客が出した50レアルを素早く隠して自分の持っている5レアルを出す。
そしてこの手は95%成功するそうだ。
そして更にビーチへ行けば違う詐欺師が待っている。
ビーチに座っていると、現地だかどこの国か判らない(日本人には)青年がやってきて、ちょっと泳ぎたいからこれを預かってくれと履いていた靴を預ける。そしてシャツまで脱いで預ける。え、と思う間もなく、預けられる。
けれど、その預けている間に、後ろから他の仲間が近づいてきて、貴重品をすっていくと置き引きだ。
まさか、相手が預けて行くのに、こっちの荷物を取るとは思わない。
かなり意表を突いているが、ある手らしい。
もちろん、そのあと靴やシャツは預かってくれてありがとうと取りにくるけど、この時点で、盗まれたと気付いてる場合、気付いていない場合もあるだろう。
どちらにしても、預けたものが置き引きの犯人の1人とは思わない。
何故、詐欺師になるのか。
貧困ゆえという説もある。しかし全ての人間が手を染めるわけではない。
ゲームと考え、欲しいものができたとき、やってしまった。
そのときのスリルがまた次に駆り立てる。
外国人にひと泡吹かせたとすれば、称賛される。
成功したときの本人の達成感がまた次へと進ませる。
まさにゲームだ。
しかしこれは犯罪以外の何物でもない。
リオのカーニバルの時期には数千ドル、1年ぶりの稼ぎができるそうだ。
人ごみの中で、誰かがやったか判らないごたごたの中で盗まれる。
けれど、いつかこのツケは人の物を奪うものにも回るだろう。
そうじゃなきゃ、おかしい。
その国、その国で犯罪の形は変わるが、どこの国でも観光客は狙われている。
それだけは間違いない。