大坂水曜ほっと集談会一世です。
この時期特に気をつけたいことがある。
それはアレルギー症状と※仮面鬱や隠れ鬱という症状である。
一見体の不調と勘違いしがちであるが背後に鬱が隠れている場合がある。
素人判断であるがいわゆる※不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれる状態もその一つではないかと思う。
※頭重・いらいら・疲労感・不眠など漠然とした不快感を伴う自覚症状を訴えるが、それとからだの異常との関連がはっきりしないもの。
私なども季節の変わり目には必ずこの症状にかなり苦しんで来た。
毎年気をつけようと思いながら同じようなパターンで痛い目に遭う。
それでも長年の森田の学びと集談会への参加により自分自身をできるだけ客観的に見る習慣が養われたと思う
放置していれば治る場合もあるが、深刻な抑鬱状態になることもあるのがこの病気の怖いところである。
こんな時ほど集談会を利用してもらいたい。
人と話したり、話を聴くだけでも自分の問題を客観的に見ることができる。
冗談半分で皮膚から森田が染みこむと言うことがあるが、あながち嘘でもない。
同じ症状の方から、対処法を学ぶこともできる。
すぐに解決できなくても自分と同じように悩んでる人がいるという事実を知るだけでも救われる。
とらわれのさなかにあるときは、それが身体症状によるものなのか精神的なものによるものなのかずいぶんはっきりとしないことが多い。
森田博士は、そのような状態に対してこう述べられている。
神経質症状の診断には内科的知識ばかりでは不十分であって一方には精神病理の知識がなくてはなりません。
神経質症状はある一定の心理作用によっていろいろな込み入った症状を組み立ててくるものでありますから、神経質特有の心理作用と発展過程をたどっているかどうかを突き止めることによって、はっきりと診断することができ、積極的な治療の方針も立てられるのであります。
つまり一方では内科的診察によって器質的な病気でないことをたしかめ、一方では心理的にその症状の成り立ちを明らかにすることによって神経質症という病名を確定することができるのであります。
2023.9.5 一世
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