大坂水曜ほっと集談会一世です。
最近物忘れやこのブログでも誤字脱字のオンパレードです。
さていきなりですが、森田博士は物事を善悪や価値のありなしで判断したりすることや極端な理想論を戒めておられます。
森田を学んで良かったことは、自分の理想からではなく事実から判断する習慣が出来たことです。
最近大手企業や芸能事務所のハラスメント問題が毎日のようにマスコミに取り上げられている。
行政でも教育でも、ハラスメントやいじめは存在しないという謝った理想主義が物事を複雑にしている気がする。
またどんな方法を使っても業績を上げたり肩書のある人間が偉いのだという風潮が蔓延していることも事実である。
極端に成果を上げたり肩書きを持つためには、かなりの無理が生じる。
場合によっては人の心を踏みにじったり恨みを買うこともある。
さらに等身大の自分を見失ってしまうことで感謝の気持ちを失い何でもコントロ-ル出来ると錯覚するのである。
そしてもう一つの問題は地味で誠実な人を馬鹿にすることである。
職場でもサークルでも普段は目立たないけれどもコツコツと誠心誠意働いている神経質タイプの人がいる。
こういう神経質タイプの存在が組織を健全にしているのではないか!
では自助グループにおいては、そのような問題がないのか?
人間が関わる以上必ずどんな組織でもハラスメントや金銭の問題などが生じる可能性がある。
人間とは誤りをおかすものであるという前提で自助グループ内においてもそのような第三者的な相談窓口をきちんと設けることは必要だろう。
50年以上の自助グループ活動の中で大きな問題がなかったことは奇跡に値する。
あるいは表面化していないだけかもしれない。
神経質者の集まりだから大丈夫という根拠のない過信はやめよう!
問題を先送りしたり隠蔽する組織には、未来はないことだけは事実のようである。
今日の森田博士の言葉
自分が非の打ち所のない人間として周囲の人から認められようとすることは、要するに自己中心主義でありまして、そのために人が自分に対して気兼ねをし、遠慮しようが、うるさがり面倒がろうが、そんなことはどうでもよいということになりますので、周囲の人から好意を寄せられるはずがないのであります。
つまり自分で善人になろうとする理想主義では私のいう思想の矛盾におちいって、反対の悪人になり、自分が悪人になるつもりでやればかえって善人になるのであります。
2023.9.18 一世