「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

4月15日(火)20時~・4月16日(水)14時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

がんばることに疲れたら、、、

2023年09月08日 08時56分40秒 | コラム 


大坂水曜ほっと集談会一世です。

3日間休んでいました。

相変わらず無気力な私です。

このようなときは何をしても興味がわかず、立ち上がるだけで疲れます。

歯磨きするのも億劫な朝です。

最低限の生活をしながら、自力を捨てて、他力の風が吹くのを待っています。

そんなときには、ネット記事も避けて自己啓発書を読むのも控えています。

最近は、若い頃に読んだ五木寛之氏の「自力と他力」という書の中に生きるヒントをいただいています。

今日の心に響く言葉

※50歳のころ、実弟の死やあまりの多忙さが重なって、仕事を休んで京都に移り住んだ時期があります。

そのときに出会ったのが他力の思想でした。

この思想に出会って、私は自分がどのように生きていけばいいか、少しだけ気づいたような気がしたのです。

「なるようにしかならない」と思い、さらに「しかし、おのずと必ずなるべきようになるのだ」とこころのなかでうなずくとき、不思議な安心感がどこからともなく訪れます。
 


2023.9.8 一世

※五木寛之氏著『自力と他力』講談社より一部抜粋




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スーパーボランティアと自分ファースト!

2023年09月07日 09時35分56秒 | コラム 


大坂水曜ほっと集談会一世です。

人はどういう時に、生きている実感や喜びを感じるのでしょうか?

私はそれを自分の存在や行いが誰かの役に立ってると感じる瞬間ではないかと思うのです。

僭越ですが全国版リモート 初心者懇談会に参加してみて、その思いを強くしています。

私たちの活動や体験が、誰かの役に立つとするならば、それは大きな喜びです。

反面、ある会員のかたの助言からこのようにも感じるのです。

まずは自分ファースト!

自分を犠牲にまでしてやるのは違う、そうでなければ胡散臭い。

昨年あるボランティア活動に参加してみてあらためて感じたのは、自分も生活困窮者の対象であり、明日は自分なのです。

まず自分の生活があってこその支援活動ではないかと! 

本当のボランティアとは、誰に気づかれることもなく、評価も求めず出来ることを、自分のペースで自己責任でやることかもしれません。

それを何十年も続けている人がいます。

ボランティア活動家、尾畠春夫さんです。

スーパーボランティアと言う名前は世間がつけただけでご本人はそうは思っていません。

65歳以降の人生を社会に還元すると有言実行されています。

2018年8月15日山口県で行方不明になった2歳の男児が尾畠春夫さんによって救出されました。

日本中が歓喜に沸いた出来事でした。

尾畠春夫さんは父と同年齢です。

スーパーボランティアと言われ称賛されることを嫌がり、83歳になった今もマイペースでその活動を続けておられることを知り大いに勇気をいただきました。

ボランティアは自己責任と自己完結というふうに表現されています。

どこか私たちの自助グループ活動に通じるものを感じるのです。

念のため集談会活動は、私にとってボランティアではありません。

あくまで自分の学びのために勝手にやっていることです。

しかしながらある種の共通点があります。

それは〇〇のためにすることがないのです。

森田博士は、純なる心から出発するときには少しも「ために」するところがありません。

「ために」するところがないから人から誤解されることを恐れず報酬がなくても満足なのであります。』と言われています。

定年後の人生、見返りや報酬とは無縁の生活に憧れながら生活費と65歳までの住宅ローンに追い立てられて、腰痛に苦しみながら日々生きるために必死のパッチで働いている一世です。



2023.9.7 一世



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森田療法と他力について!

2023年09月06日 10時44分47秒 | コラム 

大坂水曜ほっと集談会一世です。

森田療法のことを逆説の精神療法と呼ばれている方がある。

面白い表現だと思う。

確かに世界で唯一治すことを目的としない精神療法が森田である。

さてこの森田療法を読み解くキーワードがいくつかある。

理論的には感情の法則や精神交互作用などが有名である。

私はどちらかというと理論用語より思想の矛盾純なる心という森田博士の独特の言い回しが好きである。

さて話は飛躍するが以前から私は森田療法の隠れたキーワードとして東洋思想の「他力」という考え方があると思っている。

他力というと、とてもネガティブで人任せというような誤った考え方がある。

しかし本当の他力とは自分の限界を思い知った人間だけが到達できる心の世界ではないかと私は思っている。

この度卒寿を迎えられた作家の五木寛之氏はこの他力思想について、他力は自力の母であるという表現をされています。

また他力についてわかりやすい例えとしてエンジンのついてないヨットと風の関係に例えておられます。

他力という風をはじめからあてにするのではなく、普段からコツコツと充分準備をして他力の風が吹くことを待つのです。

僭越ですが私にも60年の人生の中でどうにもこうにもならない、頑張っても頑張っても努力してもどうにもならない時期がありました。

ともすれば絶望しすべてを投げ捨ててしまいたいという衝動に駆られたこともあります。

そんなどうにもならない日々の中で雲の切れ間から太陽の光が射し込むように、突然局面が変わり希望が湧いてきたことがありました。


今日の森田博士の言葉

外形から治してゆくのを「他力の法」とすれば自分で会得しようとするのは「自力の法」と言えます。

ところが「自力」で悟りを開くのはなかなかむずかしく「他力の法」ではわずか40日で治るものが、自力の法では五年、十年かかっても治ると保証できないのであります。

私たちはとらわれてとらわれてどうしようもない自分と向き合うことを余儀なくされたはずである。

にも関わらず何十年と森田を学んでも、未だに他人や自分の人生を理屈でコントロールしようとする人がいる。

自分も含めて、誠に残念で仕方がない。



2023.9.5 一世

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この時期、仮面鬱に気をつけよう!

2023年09月05日 11時55分02秒 | コラム 

大坂水曜ほっと集談会一世です。

この時期特に気をつけたいことがある。

それはアレルギー症状と※仮面鬱や隠れ鬱という症状である。

一見体の不調と勘違いしがちであるが背後に鬱が隠れている場合がある。

素人判断であるがいわゆる※不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれる状態もその一つではないかと思う。

※頭重・いらいら・疲労感・不眠など漠然とした不快感を伴う自覚症状を訴えるが、それとからだの異常との関連がはっきりしないもの。

私なども季節の変わり目には必ずこの症状にかなり苦しんで来た。

毎年気をつけようと思いながら同じようなパターンで痛い目に遭う。

それでも長年の森田の学びと集談会への参加により自分自身をできるだけ客観的に見る習慣が養われたと思う

放置していれば治る場合もあるが、深刻な抑鬱状態になることもあるのがこの病気の怖いところである。

こんな時ほど集談会を利用してもらいたい。

人と話したり、話を聴くだけでも自分の問題を客観的に見ることができる。

冗談半分で皮膚から森田が染みこむと言うことがあるが、あながち嘘でもない。

同じ症状の方から、対処法を学ぶこともできる。

すぐに解決できなくても自分と同じように悩んでる人がいるという事実を知るだけでも救われる。

とらわれのさなかにあるときは、それが身体症状によるものなのか精神的なものによるものなのかずいぶんはっきりとしないことが多い。

森田博士は、そのような状態に対してこう述べられている。

神経質症状の診断には内科的知識ばかりでは不十分であって一方には精神病理の知識がなくてはなりません。

神経質症状はある一定の心理作用によっていろいろな込み入った症状を組み立ててくるものでありますから、神経質特有の心理作用と発展過程をたどっているかどうかを突き止めることによって、はっきりと診断することができ、積極的な治療の方針も立てられるのであります。

つまり一方では内科的診察によって器質的な病気でないことをたしかめ、一方では心理的にその症状の成り立ちを明らかにすることによって神経質症という病名を確定することができるのであります。



2023.9.5 一世

神経質症状のセルフチックは、下記をクリック!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暑さになりきれなかった夏!

2023年09月05日 07時34分24秒 | コラム 


大坂水曜ほっと集談会一世です。

失礼ながら、しばらくブログを休筆させていただきました。

9月になり、ようやく朝夕過ごしやすくなってきました。

この夏は本当に心身ともに堪えました。

森田博士のいわれた、暑いときは暑さになりきるを呪文のように唱えながら、日々生活するのに必死でした。

会社から帰宅すると横になる日が多く、食欲もなく何もする気がおこりませんでした。

知らぬ間に3キロほど痩せていました。

腰痛やパソコンが古く思うように入力できず、椅子に座るのが怖いというか苦痛でした。

思い切ってパソコンを新しく買い替えたのは良いがそれが新たなストレスを生んでいます。

それでも皆様のおかげで集談会と全国版リモート初心者懇談会だけは開催しました。

おそらく体が余分なエネルギーを放出することを防ぐため、無感動・無気力・無欲になるのかもしれません。

「60代からは省エネ志向で生きる」ことを仲間の会員さんから教えていただきました。

心のどこかでこの暑さを否定して、40代から50代の体力と比べて、年齢に抗っていた自分があったように思います。

それが必要以上に心身にダメージを与えていたようです。


今日の森田博士の言葉

自分というものを正しくありのままに認めるのが自覚でありますが、ここで少し注意しておきたいことは自覚を得るには自分の本性を正しく深く細密に観察し認識しさえすればよいのでありまして、それ以上のやりくりは一切無用だということであります。

怠けてはいけない、読書に興味を持たなければならない、人前に出てもオドオドしてはならないというように人為的な小智や悪智でやりくりしようとするのがもっともいけません。



2023.9.5 一世

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする