Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

2010-12-31 | 想い・雑感
今年もあっという間に最終日
あと何回大晦日を迎えることができるかなぁ
という感慨を持つ年代の方も多いことでしょう

年中行事の中でも
新年を迎えるというのは
特別な意味があるように思います

「正月を迎えることができますか?」
これまで何人もの患者さんに
投げかけられた質問です

無理な質問です
そもそも正解がわかりませんし
わかってもどうにも答えようがありません

聞くほうも
本当に答えを聞きたいのかどうかわかりません

でもつい聞きたくなるのでしょう

聞かれているこちらのほうが
先に旅立つ可能性があるのが
この世なのですがねぇ

やはり

「今」
を生きる

これしかないと
いつも思います

話すスピード

2010-12-28 | 想い・雑感
ゆっくり話すというのは難しい

昔学芸会などで劇をするときなど
もっとゆっくりしゃべりなさいといわれたことがあるのだが
しゃべる本人は間延びしているようで笑ってしまう

音楽の授業で
できる限りゆっくり歌う
などということをさせられたときも
ゆっくり歌うのにも限度がある

患者さんに説明するときも
あまりゆっくり話すと居心地が悪いので
ついついさらさらと話してしまう

最近テレビでは
戦場のカメラマン
渡辺陽一さんをよく見かける
独特なゆっくりした語り口調
極端にゆっくりなどで思わず笑いを誘われる

悲しいお話を普通の人が語ると10人中6~7人の方が泣くというところ
同じ話を渡辺さんが語ると10人中一人しか泣かないと聞いた
一方内容の記憶は渡辺さんの語りのほうがずっと良好だとも聞いた

やはり一言一言
噛んで含めるようにお話しなければ
説明内容は記憶されないのかもしれない
ならば患者さんへの説明も
心がけてゆっくりする必要がありそうだ

走行距離

2010-12-27 | 想い・雑感
冬本番となり
さすがにバイクの走行距離が伸びない
走り始めは良くても
10分 20分 と経つうちに
体がジンジン冷えてくる

ハンドルウォーマーも
手の甲には効くわけもなく
指先から痺れてくる

おとなしく最短距離で通勤する
毎日となってしまいました


ひどい癒着

2010-12-27 | 想い・雑感
開腹手術の後には癒着が起きる
本来くっついていない臓器同士が
手術による炎症を契機に
くっついてしまうのだ

だから開腹手術の既往がある患者さんに手術を行うときは
癒着の程度がとても気になる

たいていの癒着は
ある程度根気良く剥離を続けていけば
先が見えてくるのだが
溶けてくっついた飴玉のように
境界がわからないような癒着もあり
その剥離は極めて困難なものとなることがある

先日手術に入った患者さんのお腹はまさにそれ
前回の術後に放射線を当てているので
単なる癒着を通り越し
小腸と大腸が一塊となり
その上お腹の壁にもがっちり癒着

昼の2時過ぎに手術室に入り
出てきたのは深夜2時半
中年か初老かきわどいところにある私としては
じつに疲れた手術でした

公正?

2010-12-15 | 想い・雑感
選挙すらまともに行われない国の様子などを
ニュースで見聞きすると
住民の声が反映されない社会を見るような気がして
今の日本でよかったなぁと思ったりする

ところが
名古屋での住民投票騒ぎを見て
ふと不安になった
選挙とは異なるものの
投票数の3%にも上る無効票判定されたものが
ひっくり返ったというのだ
無効判定した者は
何らかの意志が働いていたと糾弾されても
仕方のない状況ではないか

選挙のほうは
大丈夫なのでしょうか

とにもかくにも
政治や行政に対する監視の目が弱まれば
為政者のやりたい放題になりそう
という当たり前のことを再認識させていただきました

ご用心 ご用心

帰処

2010-12-13 | 想い・雑感
心泰く 身寧きところ
それは人生のステージによって異なるもの

人生の最後を
なるべく家で過ごしたい
と思う人が多いのは当然だが
ガン末期の状態が不安定になってきたときに過ごす場所
ということになると
病院やホスピスを選択する割合が最も多くなるという

周りに迷惑をかけたくない
という思いとともに
自身の不安も反映しているものと思われる

どのような最後を迎えたいかも
きっと時期によって変わるはず

リビングウィルを文章にするときは
時期によって
希望が変わるという当然のことを
忘れないようにしたほうが良い

文章にしたからといって
それを固定した意思表示にすることはなく
常に変わっていく可能性があることまで
文章化していたほうが良いと思う

私の場合は
思ったような死に方はそうできるもんじゃない
ということをたくさん見てきたせいか
今のところ
あえてリビングウィルを書くつもりはない
そしてこの「つもり」も
今後変わる可能性が大いにある

爆発は突然に

2010-12-11 | 想い・雑感
進行胃癌の患者さん
2週間前の血液検査では大きな異常を認めなかったのに
肝臓の酵素が上昇している
薬剤性の異常かとも思ったが
気になり超音波検査を

なんと多発性の肝転移再発
それも一つ一つがかなりの大きさで
門脈にまで広がっているようだ

確認のCT検査でも同様の所見

2ヶ月前に撮影したCTと比べてみたが
2ヶ月前には全く見当たらない

ごく短期間に
急速に癌が増殖していることになる

このような爆発的増殖は時に見かけるが
爆発のきっかけが何か難しいところ

手術
抗がん剤治療
栄養不良
炎症
・・・

患者さんの抵抗力が落ちたのか
癌自体の悪性度が上がったのか
あるいは両者あいまってなのか

いずれにしろ
この爆発を制御することは
難しいことが多い

海老に興味なし

2010-12-10 | 想い・雑感
なんだかんだで
煮詰まってくると
プライオリティ
という言葉を思い浮かべる

まず何をなすべきか
どの優先順位でことを運ぶのがよいか
それを考え
冷静になる

どなたにとっても
恐らく当然のことだと思います



ニュース報道も
どの事件を上位に持ってくるか
プライオリティを考えて報道しているとは思うのですが
現在の日本の状況で
海老象のニュースを上位に持ってくる感覚が
私には全くわかりません
ニュースを見ていて海老蔵の話が出てくると
時間の無駄と思いチャンネルを変えます

だけどNHKまでも…

前輪の空気抜け

2010-12-10 | 想い・雑感
9月にバイクを乗り換え
当初 実に快適に走っていた
随分とカーブもしやすくなった

ところが一ヶ月くらい前から
なんとなくカーブするのが
思ったより遅れる

狙ったところで
すっと曲がれないのである

タイヤの磨り減り具合?
サスペンションの硬さ調節?
段々技術が退化?
・・・

ある朝
ふと 前輪を回すのが重いと感じた
心なしかタイヤが平べったく見える
パンク?

早速店へ

どうもタイヤとリムの間から
じわじわ空気が漏れていたようで
タイヤの接地面の状態が変わったために
カーブしつらくなったのだった

バイクはタイヤの湾曲で回る
ということを
まさに実感

タイヤは命を乗せて走っている・・・どこかのタイヤメーカーのコピーにありましたね

手先だけの問題ではない

2010-12-06 | 想い・雑感
宇宙ステーションのロボットアームが動くのは
安定したステーション本体にしっかりと固定されいるからで
アームだけが精巧に作られても
支点が定まっていなければ作用点も定まらない

手術とて同じ
指先を思い通りにに動かすためには
躯幹がしっかりしていなければならない

攻める位置に応じて
立ち位置を微妙に変えたり
体の向きを変えたりするわけだが
しっかりと両足で体を支え
躯幹がぶれてはいけない

年と共に
体にガタがくるとともに
そのことを強く感じるし
身体の管理が重要であることを
思い知らされる

よくはわからないが
芸術家もきっとそうであろう
作品を紡ぎだす時には
体中を使っているはずである
もちろん頭も 精神も

つぶやき

2010-12-02 | 想い・雑感

誰にも聞こえないように
ふと呟いた一言に
自分自身が驚き
こんなこと大きな声では言えない
と思うようなこともあるだろう

これを言っちゃあおしめぇよぉ
というような事もあるだろう

その言葉に
自分の醜い面を反映していることもあるだろう

でもそんな一言に対し
責任を取れと言われると
辛いなぁ

アンテナ

2010-12-02 | 想い・雑感
毎年のことだが
紅葉狩りをしたなぁ
という実感がないまま
季節は冬に

ちょっとまだ紅葉には早いかなぁ
などと考えているうちに季節は進み
アット思ったときには
時期を過ぎている

でも
街中でも
周りを見回していると
結構色づいた美しさを味わうことができた

気持ちを外に向けると
様々な出会いがあるものである

寒いからと縮こまらず
柔らかなアンテナを
ゆったりと広げていたい