Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

かろやかに

2018-09-30 | 想い・雑感
台風が
いずれ去り
消滅するように

全ては
無常迅速

同じ自分に
留まることなど
できない

常に変わりゆく自分なのに
一時の感情から抜け出せず
過去の自分にとらわれている

大切なのは
今をどう生きるか

喜怒哀楽は
生きている証だが
過去の嫌な感情など手放して

涼やかに
軽やかに
今を生きたい


引き揚げ船

2018-09-29 | 想い・雑感
観音像と思われる白い像が
小高い山の上に見える

以前気になり
バイクでウロウロしたが
到達できなかった

今回開山600年を越える古寺に
金剛力士像が残っていると知り
訪ねて見た

するとその辺りから山に上がると
件の像のある場所に行けると分かった

標高136メートルとの山頂に向け歩く途中
落ち葉を掃く方に
山頂の像について聞くと
戦後引き揚げ船で帰って来る人たちの中で
途中で亡くなったり
たどり着きながらも命を落としたり
という方が多数おられたとか

そういう方の供養と
平和への祈りのために建立された
観音立像とのことだった

観音像の側に立てば
大陸側の海岸線が一望できた

黒煙をあげる引き揚げ船に
ほとんど身一つで日本に向かった
多数の日本人が見えてくる

もし私がその中の一人だったら
と少し想像しただけで
胸が苦しくなる

父母を思う



佐多岬

2018-09-20 | 想い・雑感
人間は
際というものに興味がわくらしい

本土最南端という
陸地の際に行きたくなった

バイクを走らせた

大隅半島を南下して行くと
まずは桜島が右手に見えてくる

走り続けるが
なかなか佐多岬は遠い

そのうち対岸の薩摩半島に
開聞岳が遠望できるようになる



美しい形をしている

鹿児島市に住んだことのある知人が
佐多岬は市内から遠すぎて
行ったことのある人は
あまりいなかったと聞いたが
確かに遠い

バイクで遠出をすると
もうこの道を通ることはないかもしれぬ
との思いが強くなる

走っている
ただ一度のこの時間
この場所
この雰囲気

大切に味わいたいと
心から思う

岬は
海へと落ち込む
断崖だった

バランス

2018-09-20 | 想い・雑感
体の平衡を崩しそうになると
反射的にバランスを回復しようとする

反射的と言うことは
頭でいろいろ考えているわけではない
意図せずに動いてあるのだ

倒れてしまうと
いやがうえにも倒れた事実を認識できるから
意識的にそこから起き上がろうとする

一方心の方も
日々似たような反射が
繰り返されているのだと思う

突然の感情へのストレスを解消し
なんとかバランスを保とうとする反射が
意識に上らぬまま働いている

バランスを回復できずに
倒れてしまった時
体と違い心の場合は
必ずしも倒れたことを認識できないように思う

気がつかないようにする事で
心自体を守るようになっているかもしれないが
気付かないままでいると
回復が困難になる

そうならぬために
ゆっくりと自己と向き合う時間や
崩れを教えてくれるなにかが
大切なのだと思う




傾き

2018-09-13 | 想い・雑感
本から目を離し顔を上げると
車窓に見えた家が傾いている

えっ!

緩やかなカーブにさしかかった列車が
線路に従い内傾しているだけだった

要するに私が傾いていたのだ

日々このような勘違いを重ね
人生を紡いでいくなら
全ての人が異なる価値観を
持つようになって当たり前だ

妙に納得した一瞬だった

映画館

2018-09-09 | 想い・雑感
小中の同級生と酒を呑んだ
いや幼稚園も一緒だった

話の中で
近所にあった映画館のことを思い出した

少年の心に強烈な印象を残した
サイボーグ009
を見たのはこの映画館だった

あとクレージーキャッツの主演映画も
見た記憶がある

はるか昔に
その映画館は無くなっているが
そこで映画を見た記憶は鮮明に残っている

今のシネコンなどと比して
随分小さい規模だったと思うが
子供にとっては広い夢の空間だった

映写機から放たれる光線の中に
浮遊する空気中の粒子が見えたし
映写機が回る音も聞こえていた

映画の途中で
フィルムの交換時期を知らせる
マークがあることも知っていて
切れ目なく繋がる映像を見れば
映画の世界からふと現実に戻り
繋ぎ方が上手だなぁ
などと思っていた記憶も残っている

デジタルと言う言葉など
聞いたこともない
アナログな昭和の記憶だ

耐用年数

2018-09-09 | 想い・雑感
家のPCが不調となった

ソフトを立ち上げた際の
ウィンドウ内の画面が
上下に揺れるのである

画面全体が揺れるわけではないので
モニターが悪くなったわけではないだろうが
仕事にならないので
家電量販店を覗いた

以前にも増して
選択肢が増大しており
どう選んだものだか分からず
茫然となる

暫くして必要機能からして
この機種くらいかなと
あたりをつけたとき
店員が声をかけてくれた

PCの寿命に話が及ぶと
4〜5年と言ったところですかね
使い込む人だと2年くらいかもしれません
と涼し良い顔で話す

10万円を超える機械が
場合によっては
2年くらいの耐久性しかないと
平気で言うその店員の感覚がおかしいのか
実際にその程度で壊れるしろものなのか

購入意欲を削がれて
店を後にした

砂遊び

2018-09-09 | 想い・雑感
砂場で山を作る時
ある程度の高さになれば
水で少し湿り気を与え
固めたりしたものだ

それでも
その山にトンネルを掘ろうとすると
ドサっと崩れ落ちたりする

豪雨で崩れた崖がある
崖の崩落を防ぐために
表面を固めたコンクリートの断面が見える
膨大な土や岩の総量からすると
いかにも弱々しく感じる
もともと全体の崩落を防ぐ目的ではなく
表面の砂礫の脱落を防ぐ程度の目的なのかもしれない

豪雨で川沿いの国道が流された場所ををみたことがある
人間の感覚では
堅牢に思える舗装道路も
大地の変動に抗すことはできない

人間の土木工事など
大きな変動に対しては
砂山に水をかける程度の役割しか
果たし得ないのだろう

山間でバイクを走らせる時
気楽に走っていたきり通し
最近ではその法面が
やたらと気になるようになってきた

北海道地震

2018-09-08 | 想い・雑感
昨年の9月
函館に降り立ち
レンタカーで旅をした

函館〜登別〜支笏湖〜富良野〜旭川
と車を走らせた

広々とした風景
清涼な風

天候にも恵まれ
心に残る旅となった

宇宙の時間の中では
昨年と今は紙一重
今回の地震に
私たちが遭遇していても
不思議はない
しかもルートは
震央のすぐ近く

回転寿司の美味しかった函館の夜
また行きたいと話していた登別の旅館
過去の火山活動を伝える支笏湖
十勝岳の中腹にある温泉
広大な富良野の風景
旭川のラーメン屋さん

その道すがらを思い出しつつ
無事を願う

側弯

2018-09-02 | 想い・雑感
身長が少し縮んだ
年齢と共に致し方なし
と思っていた

レントゲン写真を撮ると
脊椎に側弯が出ている

バイクに乗車中
道の凹凸で時に
背中にどんとショックを受けることがあるが
そんなことも影響しているのかも

生き方自体が
少しだらりとし
背筋が伸びていないことも
関係しているのかもしれない

胸を張り
今をきちんと生きなければならぬと
改めて言い聞かせている